■ J3では屈指のボランチのMF田辺圭チャンスシーンに顔を出すことが出来るJ3のボランチというとMF仙石(栃木SC)とMF田辺圭(FC琉球)の名前を挙げることが出来る。MF仙石はラストパスの本数が60本。これは1位のDF尾崎(沼津)、2位のDF小川諒(FC東京U-23)に次いでJ3で3番目となる。一方のMF田辺圭(FC琉球)もラストパスの本数が49本でJ3で7番目。どちらの選手もキックの精度が高くて粘り強い守備でもチームに貢献することが出来る。
残り3試合となった時点で栃木SCは自動昇格を狙えるポジションなので「個人昇格」ではなくて「チームごと昇格」の可能性が高い。なのでMF田辺圭が「個人昇格がありそうなボランチの筆頭」に挙げられる。170センチ/67キロなのでサイズには恵まれていないが左足のキックを駆使して攻撃にダイナミズムを加えることが出来る。「左利きのプレーメーカー」はJリーグ全体を見渡しても少ないので希少価値は高い。
他にボランチの選手ではMF赤尾(鹿児島)も能力が高い。パスの精度が高くて気の利いたプレーが出来る選手である。うまく攻撃に絡める選手なので頼りになる選手であるが鹿児島出身でクラブの顔的な存在になりつつあるので彼が鹿児島を飛び出して他クラブに移籍することは考えにくい。MF前山(秋田)、MF赤尾(鹿児島)、MF林勇介(盛岡)、MF吉田明(Y.S.C.C.横浜)など「クラブの顔」となる選手はJ3のクラブにもいる。
■ 2年連続で2桁ゴールを記録しているMF枝本攻撃的なポジションでプレーするアタッカーの選手ではMF枝本(藤枝MYFC)の評価が相当に高い。昨シーズンはJ3で4位となる12ゴールを挙げたが今シーズンもここまで27試合に出場して11ゴールを挙げている。「テクニカルなドリブラー」というよりは「パワフルなドリブラー」である。もともとはドリブラーとして評価されてきたがフィニッシュの精度が向上して自ら点が取れるようになったので価値が上がっている。
160センチとJリーガーとしては極めて小柄なMF久富賢(秋田)も今シーズンは29試合で8ゴールを記録。ブレイクのシーズンになっている。横浜FCならびに松本山雅のときにJ2を経験しているが藤枝MYFCで力を蓄えて秋田で開花した。「50メートルは5秒台」という俊足でありながら運動量が豊富で走れる選手である。MF前山とMF久富とFW田中智のトライアングルは「J3で最高のユニット」と言えるだろう。
MF枝本とMF久富賢は個人昇格を果たしても何ら不思議はない活躍を見せているが「3-4-2-1」を採用するチームにとってはMF平石(藤枝MYFC)は狙い目と言える。左WBでプレーする機会が多くなっているが「ドリブルCBP/90分」がJ3で2位、「クロスCBP/90分」がJ3で1位。J3の中では屈指のチャンスメーカーである。2015年はJ3時代の町田でプレーしているが藤枝MYFCで大きく成長して躍動している。
他には30試合で13ゴール6アシストを記録しているMF富所(FC琉球)、29試合で10ゴール3アシストのFW加藤潤(鳥取)なども高い評価を受けている。MF富所はテクニックがあってキックも正確。チャンスメーカー系の選手だったが今シーズンは数字も残している。大卒1年目のFW加藤潤は低迷する鳥取で孤軍奮闘している。164センチなので小柄な選手であるがスピードがあって思い切りのいいプレーが魅力となる。
■ J3を代表する3人のフォワードフォワード陣ではFW藤本憲(鹿児島)、FW薗田(沼津)、FW田中智(秋田)の3人が「個人昇格候補」と言える。FW藤本憲は27試合で20ゴール、FW薗田は29試合で18ゴール2アシスト、FW田中智は28試合で15ゴール9アシスト。個人としては文句なしの成績を残している。何だかんだで「ゴール数」や「アシスト数」といった数字で評価される世界なので分かりやすい結果を残したフォワードの評価は自然と高まる。
FW藤本憲は2016年も27試合で15ゴールを挙げてJ3の得点王に輝いている。結果を残した選手なので昨オフも「個人昇格」の候補に挙げられたが鹿児島に残った。「サプライズ残留」だったがスピードがあって裏への飛び出しに長けた選手である。シュートの上手なので「J2でもゴールを量産しても不思議はない選手」と言える。大阪出身で小・中はG大阪の下部組織で育っているが果たしてどうなるか・・・。
FW薗田は典型的なストライカーと言える。嗅覚に優れた選手でワンタッチゴールが非常に多い。味方選手がお膳立てしてくれたボールをしっかりとゴールに結びつけることが出来る。FW田中智は9アシストを記録していることからもわかる通り、アシスト能力も高い。福岡U-18出身でFC岐阜や鳥取でプレーした経験がある。開幕からしばらくの間、無敗で突っ走った秋田の攻撃の中心としてフル回転している。
ポテンシャルという意味では19試合で6ゴール3アシストのFWジョン・ガブリエル(SC相模原)も相当に高いものがある。春先はなかなか試合に絡めなかったがここに来て193センチの高さを駆使してゴールに絡む機会が増えている。「身長は高いのに空中戦は強くない。」という選手は多いがFWジョン・ガブリエルは空中戦に強くてゴール前では相手の脅威になれる。まだ21才という若さも魅力の1つに挙げられる。
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