レノファ山口 B+
→ 霜田監督が就任して1年目となる2018年に快進撃を見せて8位に食い込んだ山口は「初のJ1昇格」を目指すシーズンになるが「十分にチャンスはある。」と言える。マジョール監督が指揮を執った2017年の後半戦は「J2残留」のために守備重視のサッカーを志向せざる得なかったが日本サッカー協会の技術委員長を務めた経験のある霜田監督になってからは攻守両面でアグレッシブなサッカーを展開するようになった。
オフの補強は成功したと言えるが42試合で22ゴールと大車輪の活躍を見せたエースのFWオナイウ阿道(→大分)を引き止めることは出来なかった。ただ、J2でこれだけの結果を残した期限付き移籍のストライカーを引き止めるのが難しいのは明らかだった。「FWオナイウ阿道の代役としてどんな選手を獲得できるのか?」が今オフの山口の大きな注目点だったが元日本代表のFW工藤壮(広島)の獲得に成功した。
実績は申し分ない。柏時代はJ1で3度、J2で1度、2桁ゴールを記録している。ザックJAPANのときにフル代表に招集されてゴールも決めている選手なので「実績ではFWオナイウ阿道よりもはるかに上」と言えるが柏を離れた後は苦しんでいる。MLS時代も17試合で2ゴールのみだったので直近の3年間は思うような働きが出来ていない。広島でプレーした2017年は18試合で3ゴール、2018年は12試合で1ゴールのみだった。
年齢はまだ28才。年齢的には「最盛期」と言えるがかつての輝きは失われている。「ピークの時期は過ぎている。」という声は少なくない中、どのくらいの成績を残すことが出来るか?元エースのFW岸田とのポジション争いになるが、FW工藤壮が15ゴール以上を記録するようだと山口は昇格争いに絡めるだろう。一方、ポジションを確保できずに苦しむようだと上位争いに食い込むのは難しくなる。