■ 出遅れたファジアーノ岡山開幕して約1カ月が経過したJ2は開幕6連勝の湘南ベルマーレが首位を快走している。6試合を終えて15得点で3失点。序盤は同じ昇格候補のライバルチームとの対戦が続いたので「恵まれたスケジュール」とは言えなかったが、ほぼ完ぺきな戦いを見せている。大卒ルーキーのDF三竿とMF菊地俊の2人がレギュラーに定着して、左WBにコンバートされたMF菊池はサイドで新境地を開いた。移籍組のGK秋元とDF丸山も欠かせない戦力となっており、ここまでは「やることなすこと全て上手くいっている。」という感じである。
その一方で出遅れたチームもいくつかある。JFLからJ2に昇格して開幕6連敗と苦しむカマタマーレ讃岐もその1つで、集客力の無さも含めて厳しいJ2生活となっている。他方、前評判が高かったチームで出遅れているのはファジアーノ岡山である。ここまで6試合で1勝3敗2分けで勝ち点「5」。4節はアウェーで水戸に勝利して初勝利を飾ったが、ホームのkankoスタジアムでは0勝1敗2分け。序盤戦はどちらかというと対戦相手に恵まれたので、いいスタートを切りたかったがちょっと出遅れてしまった。
岡山はJ2に昇格して6年目となるが、2年目の2010年から影山監督がチームを指揮している。よって、影山監督になって5年目となるが、2010年が17位、2011年が13位、2012年が8位、2013年が12位ということで、2012年まではずっと前年を上回る成績を残した。J2では非常に珍しい「毎年、着実にステップアップしているチームの1つ」と言えたが、2013年は初めて前年の順位を下回った。2012年あたりから中心メンバーが固定されており、継続性が強みと言えるが、その分、マンネリ化も出てきた。
2012年は8位と躍進したので、2013年は昇格候補の1つに挙げられて、中盤戦までは好位置に付けたが、秋以降に失速した。ラスト12試合は3勝6敗3分け。最後は3連敗でフィニッシュしたが、良くない流れを引きずったままで新シーズンに突入したようで、雰囲気は良くない。オフにFW久保、MF林容、MF染矢、DF鎌田など即戦力となりうる選手をたくさん獲得して、「オフの勝ち組の1つ」と言われたが、新戦力も生かしきれていない。5年目を迎えた影山監督は監督生活の中で最大の試練を迎えていると言える。
昨シーズンの終盤から行き詰まりを感じさせる戦いを見せており、今シーズンもここまでは同じような雰囲気なので、もがき苦しんでいる期間が長くなっていたが、ここからどう打開していくのか。今シーズンのJ2は磐田が大本命と言われており、湘南が好スタートを切ったが、G大阪や神戸といったJ1経験の豊富なクラブが在籍した2013年ほど全体のレベルは高くない。「今年は昇格するチャンス」と考えているチームはたくさんあるので、場合によっては、影山監督のクビを切るという手段も考えなければならない。
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◆ まとめ #755 臆病なサッカーになったファジアーノ岡山 (2014/4/13)
・出遅れたファジアーノ岡山
・先制されることを恐れるサッカー
・岡山の「5-4-1」が有効とは言えない理由
→ J2は開幕6連勝の湘南が首位を走っていますが、期待外れは岡山です。ここまで1勝3敗2分けで勝ち点「5」とスタートで躓きましたが、昨シーズンの終盤から続いている悪い流れを払しょくできずにいます。しっかりブロックを作って守るスタイルは限界がきているので、モデルチェンジが必要な時期に入っています。修正が出来ないのであれば、監督交代という選択肢も検討せざる得ない状況です。
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