【甲府×清水】 再ブレークの兆しがあるFW長沢駿 → 山梨中銀スタジアムで行われた「富士山ダービー」は前半22分に清水が先制する。古巣対決となる甲府のCBのDF青山直がキーパーにバックパスをしたが、やや弱くなってしまって猛然とボールを追いかけたFWノヴァコヴィッチにカットされると、巧みなドリブルで相手をかわしたFWノヴァコヴィッチの丁寧なラストパスを受けたFW長沢が決めて清水が先制に成功する。J2の松本山雅から戻ってきた清水ユース出身のFW長沢はナビスコカップを含めると公式戦は5試合連続弾でリーグ戦は3ゴール目となった。
そのまま試合は1対0のスコアで終盤を迎えたが、FW盛田、MF石原、MF下田の3人を投入したホームの甲府が終盤はペースを握って、2列目に下がったMFクリスティアーノが2度もバーに直撃するシュートを放って、終了間際には大卒ルーキーのMF下田が決定的なヘディングシュートを放ったが、枠を捉えることができない。結局、前半22分のFW長沢のゴールが決勝点となって、アウェーの清水が1対0で勝利した。このカードはJ1のリーグ戦では9回目の対戦だったが、清水が8勝1分けと圧倒している。
清水は開幕戦はアウェーで名古屋に3対2で逆転勝利したが、2節以降は4試合勝ちなし。内容的にはそこまで悪くなかったが、決定機に決められないシーンが多くて、2勝目が遠かったが、相性のいい甲府から今シーズン2勝目をもぎ取った。まだシーズンは始まったばかりであるが、5節を終えて16位と降格圏に沈んでいたので、ここで勝ち点「3」を獲れたのは大きい。後半の終盤は攻め込まれて、相手の甲府の決定力の低さに助けられたところもあるが、アウェーで完封勝利というのは自信になるだろう。
今シーズンの清水は193センチのFWノヴァコヴィッチと191センチのFW長沢を同時起用しており、Jリーグでは珍しい190センチオーバーの2人の「ツインタワー」が目玉になっている。チームとしてはなかなか結果が出ていなかったが、FW長沢は公式戦は5戦連発でレギュラー定着に一歩一歩近づいている。下がり目のFWノヴァコヴィッチが1トップの選手に期待されるポストワークなどの仕事を受け持ってくれるので、非常にやりやすい環境でプレーできているが、ゴールという結果で応えているのは見事である。
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◆ まとめ #753 【J1】 甲府 vs 清水、FC東京 vs 鳥栖 (2014/4/11)
【甲府×清水】 再ブレークの兆しがあるFW長沢駿
【FC東京×鳥栖】 初スタメンで力を示したFW平山相太
→ 4月6日(日)に行われたJ1の全9試合の中から甲府と清水の試合と、FC東京と鳥栖の試合をピックアップしました。開幕4試合勝ちなしと苦労したFC東京ですが、ホームで鳥栖に勝利して2勝2敗2分けとイーブンの成績になりました。これでひとまず落ち着くことができるでしょう。
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