■ まずまずのスタート昨シーズンの大宮アルディージャは15節を終えた段階で11勝1敗3分けで勝ち点「36」。首位を独走していたが16節から悪夢の8連敗。24節で横浜FM(H)に1対0で勝利して連敗をストップさせたが、再び、25節から8連敗を喫した。この17試合の成績は1勝16敗で天国から地獄に落ちてしまった。結局、最終成績は14勝17敗3分けで勝ち点「45」。順位も14位なので、終わってみると、いつもの大宮の順位に落ち着いてしまった。前半戦の快進撃で期待がMAX付近まで高まっていたので、失意のシーズンとなった。
大宮は2005年にJ1に昇格して13位(2005年)→12位(2006年)→15位(2007年)→12位(2008年)→13位(2009年)→12位(2010年)→13位(2011年)→13位(2012年)→14位(2013年)という成績を残している。「(J2に)落ちそうで落ちない。」と点が最大の特徴と言えるが、昨シーズンの後半戦の戦いぶりが情けなかったので、今シーズンは大宮を降格圏に予想する人が多かった。「ジンクスがついに破られるのではないか?」という意見は多かったが、ここまで2勝2敗1分けとまずまずのスタートを切っている。
2013年は勢いが7月まで持続したが、大宮というチームは、例年、出だしは悪くないチームである。資金力があるので、オフに大型補強を敢行することが多くて、3月は新戦力が活躍して「今年の大宮は一味違う。」という試合を見せるが、いつの間にか噛み合わなくなって、4月・5月・6月で成績を落として残留争いに巻き込まれるというのは、(2013年を除くと)大宮のパターンになっている。なので、「3月の段階で大宮を過大評価するのは危険。」と言えるが、今シーズンのここまでの戦いぶりは悪くない。
開幕戦は横浜FM(A)に0対2で敗れて、2節も名古屋(H)に1対2で敗れたが、3節で川崎F(A)を相手に4対3で逆転勝利を飾ると、4節は仙台(H)に4対0で快勝して、5節は柏(A)を相手に0対2と2点ビハインドの展開から同点に追いついた。心配されていた攻撃陣はここ3試合で10ゴールを奪っており、3節の川崎F戦(A)と5節の柏戦(A)はアウェーで難しい試合展開だったが、終盤に盛り返して勝ち点を獲得した。ここまでのところ、非常に粘り強い戦いができており、大熊監督の作ったチームらしい戦いができている。
目立つのは何と言ってMF家長である。3節の川崎F戦は1ゴール1アシストで、4節の仙台戦は2ゴール1アシストとゴールに絡む働きを見せている。大宮は2節の名古屋戦(H)から「4-2-2-2」を採用しているが、同じ2列目のMF渡邉大との距離感が良くて、2人が攻撃の中心となっている。いまさら言うまでもないが、キープ力が抜群で、ほとんどボールは取られないし、クロスにしろ、シュートにしろ、最後のところの精度が非常に高い。ここまでのMF家長はスペシャルな選手であることをピッチ上で示している。
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◆ まとめ #745 今年も一味違う大宮アルディージャ (2014/4/1)
・まずまずのスタート
・攻撃をリードするMF家長
・ブレーキになっているFWラドンチッチ
→ 2013年は浮き沈みの激しいシーズンとなった大宮は後半戦の印象があまりにも悪かったので、降格候補に挙げる人もたくさんいましたが、2勝2敗1分けとまずまずの成績を残しています。特に心配されていた攻撃陣はMF家長の加入によってパワーアップしました。ブレーキになっているFWラドンチッチがフィットしてくると破壊力は増しますが・・・。
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