はてなキーワード: 菓子とは
年齢 25
年収 0
病気 規律性調節障害を10年以上。簡潔に言うと脳貧血になりやすい。座って10分くらいでなる
実家住み
顔 ブス
身長 157
体重 47
年齢=彼氏なし
年齢 33
年収 600万
病気 ない
身長 172
体重 やや痩せ
25で持病持ち・通信大という終わり散らかした子供部屋おばさんと、人権持ちスペック高イケメン男性。全くもって釣り合っていない。
自分は陰キャ引きこもりニートオタクである。「趣味カフェ巡り?絶対付き合いたくねぇ」「趣味ディズニー?ぜってぇ嘘だろ」とアクティブ的かつ女受けが良いとされる趣味持ちを全てスクロールし、自分と同じニオイが薫ってくるオタクにいいねを送り続けた
マチアプを初めて一週間後に彼とマッチングした。チャットの内容はお互いの趣味である遊戯王の話が98%だった
マッチングしてから1ヶ月後会うことになった。印象は接客業で丁寧に対応してくれる店員、だった。物腰柔らかく常に敬語ということだ。飯食ってデュエルして夕方に解散した。マッチングしてから3ヶ月後付き合うことになった
自分は大いに動揺していた。マチアプとはホテル直行、不倫浮気、ネズミ講、ロマンス詐欺、ありとあらゆる悪徳が集う世紀末ではなかったのか。しかし彼は病気を気にしないと言い、デート代を全て出し、気軽に自分の友人と会わせ、抵抗なく自分の家に招き、ラインのやりとりを毎日続ける。そんな絵に描いたような理想的な人間となぜか一発目で付き合えることになってしまった
遊戯王の男女比は98:2だとどこかの新聞社がアンケートを取っていたと思う。大規模オフ会やジャンフェスなど、大勢で遊戯王がプレイされている場を見渡してみると確かにそのような比率になっている。カードショップのようなもっと小さな規模になると、男性か、いたとしても男性を連れた女しかいない。間違っても自分のような、化粧もせず一人でストレージ漁りをしている女は見たことがない
マチアプも女の方が少ないらしい。自分はプロフィール欄にしっかりと「病気です」と書いたのに一週間で150いいねが届くほどには女不足のようだ。遊戯王の事象も合わせ、モテない女はライバルが少ないところに飛び込むべきなのだろう
自分の唯一のアピールポイントは料理ができることなので、そこを推した。マチアプのプロフィール欄に菓子作りをしている写真を掲載し、イベントに行く時は弁当を作り、事あるごとに手作り菓子を渡し、話の節々で料理してますアピールをした
他にもジェンダーロールはそのまま異性としての魅力になると差別の心理学で読んだことがある。時代を逆行してモテない女は飯を作り、家事をし、ニコニコしていよう
157で47キロはBMI的には痩せてはいるのだが、見た目はだらしない。顔はデカいし、腹は凹んでいないし、足も大根だ。これはひとえに病気になることで得た不健康な体重のせいである。他の人は筋トレで体重を落とすべきだろう
色々書いたが結局はこうなのだ。病気で3年遅れで、しかも通信というド底辺大学に通うブス。そんな弱者女性がマッチング一人目で不釣り合いな人に出会えた理由は、結局は豪運以外に説明のしようがない。健康な人間はともかく不健康な人間には再現性がない気がする。来世は凶悪犯罪に巻き込まれて殺されそうだ
しかし所詮運で掴んだだけだ。出会って半年しか経っていないのでこれから別れる展望しか見えない。やはり理解ある彼くんとは幻想ではないだろうか。
○ご飯
朝:朝マクド。昼:サイゼ(赤ワイン大、ビール、ソーセージピザ、チーズピザ)。夜:カレー。間食:柿の種。チョコ。アイス。
○調子
今週は、業務とは直接関係ない自社の人員に関するトラブルでずっと忙しかった、
ちょっともう信じられないぐらい弱っている。
なにか自分に優しいことをして癒さないと来週から動けないよ……
本格ミステリと、
テキストが主体のアドベンチャーゲームと、
ウマ娘と、
ドラゴンクエストのようなリアルタイム操作が不必要なロールプレイングゲームと、
サイゼリヤと、
カレーと、
柿の種と、
アイスクリームと、
ニコニコ動画と、
週刊少年ジャンプと、
TENGAと、
dアニメストアと、
DLSiteと、
初音ミクと、
散歩と、
こういう時に気にせず使えるお金と、
仕事が出来ることによる自尊心が無ければ、マジで心が折れていた。
まあけど、これらの趣味は全部、人生の平時の場合に楽しい趣味なので、平時じゃないこの状況は人と触れ合える娯楽を楽しむべきです。
なので基本料金2万9千円、VIPコース6千円、可愛い水着オプション5千円、パイズリオプション1万円、バストサイズを申告してもらいながらズリってもらう1万円の計6万円を払って身体を癒してもらった。
最後の2万円は完全に言われるがままに払っただけなのだが、すんごい満足した、むしろ言ってくれてありがとう、お金を払わせてくれてありがとうしかない。
外国じゃドンパチやってんのにインターネットにはまだ奢り奢られ論争やってる人間がいるから書く。
付き合いたい女には奢れ。
夜職の女とかバリキャリの女とか実家の太いお嬢さんの話はしてない。
普通のその辺の若くてちょっとかわいい感じの女だ。若い女はその見た目の華やかさに反して意外とかなり貧乏だ。
平均ってことはもっと少ない女も多い。その少ない月収から家賃だの光熱費だの服飾費だの払う。
すると一月のうち遊びに使える金はせいぜい2万くらいだ。
たったの2万!それなのに若いと遊びの誘いは多い。
まず毎月会う親友との食事代、気兼ねない相手だから宅飲みかファミレスでいい。3千円使う。
次に推し活だ。日本総オタク時代だ。なんかようわからんコラボカフェとかに行く。交通費込みで6千円使う。
女友達数人でアフタヌーンティーに行く。ホテルで菓子食って茶飲んで6千円使う。
これでもう残りは5千円だ。
ここで突発的な誘いが発生してくる。
①職場の仲が良い先輩女性。今まで誘われて行って奢られなかったことが無い。独身で金と暇があるからか連れていってくれる店もなんかおしゃれだ。使う予想金額は0円。
②女友達。家でタコパでもしながらNetflixの恋愛リアリティショーを一気見する。使う予想金額は2千円以内。
③学生時代からの男友達。最近2人で何度か会った。全額奢ってくれるわけじゃないが、多めに出してくれる。今回は映画に誘ってきた。映画の後に飯も食うだろう。使う予想金額は3千円以内。
③お前。ここでようやくお前の登場だ。マチアプで出会ったのか、職場の人間か、なんでもいいが2人で出掛けるのは初めてだ。誘ってきた時に「奢ります」は言ってくれてない。使う予想金額はわからない。もしかしたら5千円を超えちゃうかも……
こうなるとお前がよっぽどイケメンで逃したくない男じゃないと女は誘いに乗りづらい。だってお金が無いのだ。女友達と男友達と遊ぶのと同じ金額をお前1人で使い切っちゃうかもしれない。それに休日だって限られてる。週休2日で月に8日休みがあったとして、親友と推し活とアフタヌーンティーで3日使ってたら残りは5日ある。5日あるのにお前の誘いにのって行って奢ってもらえなかったら金が尽きるんだ。そしたら絶対全額奢ってもらえるはずの先輩の誘いにしかのれない。親友・推し方・アフヌン・お前・先輩で5日消費。金は全額消費。残りの3日は金が無くてどこにも行けない何も買えない日になる。
それならお前の誘いには乗らず、女友達とタコパして男友達と映画に行くほうがいい。金の無い虚しい休日がひとつ減る。
こうやって奢らない男は恋愛の土俵にのせてもらえない。振られもしないのだ。
だから付き合いたい女には奢ってやれ。
子どものお小遣いがキャッシュレスになる、という記事を読んだのだ。
そこに書かれていたのは、だいたいこんな筋書きだった。火付け役になったのは海外発のデビットカード・サービスで、親はアプリの画面をひらくだけで、子どもがいつどこで何にいくら使ったのか、一円単位までつぶさに把握できるらしい。
まるで冷蔵庫の中身を確認するみたいに、子どもの財布の中身をのぞけるわけだ。ヨーグルトがあと何個か、ビールが何本か、そういうのと同じノリで。
でも、ちょっと立ち止まって考えてみる。
もし僕たちが子どもだった頃、親にお金の使い道を完全に把握されていたとしたら、嬉しかっただろうか。
放課後の駄菓子屋で、友達とどうでもいい話をしながら、よく分からないガムとか、体に悪そうな色のジュースとかを買った、あの感じ。
あれを、ぜんぶどこかのクラウドに記録されて、リビングのソファに座った親が、晩ごはん前に指先ひとつでチェックしている図を想像してみる。
別に、やましいことをしていたわけじゃない。
小さなウソとか、どうでもいい見栄とか、ちっぽけな秘密なら、そりゃ多少はあったかもしれないけれど、それだって成長過程のサイドディッシュみたいなものだ。
でも反抗期のど真ん中で、自分の小さなサイドディッシュまで、親に成分表示を全部読まれるのは、やっぱりごめんこうむりたい。
自分の呼吸の回数までカウントされているような、そんな感じがしてしまうからだ。
数字やグラフでお金の出入りを見せれば、子どもは早いうちから経済感覚を身につけることができる——らしい。
きれいに磨かれたツヤのある理屈だ。音のよく通るアコースティック・ギターみたいな理屈だ。
でも、そのギターをかき鳴らしているうちに、何か大事なものが、ケースに入れっぱなしのまま忘れられていくような気もする。
たとえば、「どこまで見られたくないか」を自分で選ぶ感覚とか。
あるいは、「親に言わないでおこう」と一瞬ためらってから、それでも話してみる、あの微妙な逡巡のプロセスとか。
そう、聞こえの悪い名前だ。
でも世の中には、聞こえの悪い名前をしていながら、けっこう切実な需要に支えられているサービスというものが存在する。
イメージしてみよう。
決済履歴にはきちんと、「スーパー〇〇 〇〇製菓チョコレート菓子 100円」とか、そういう無害な文字列が並ぶ。
しかし現実には、その場で行われるのは自国通貨をドルや元と交換するどこかの国の怪しげな闇の両替商での行為のようなものだ。
彼らは子どものスマホに届いた電子マネーを、その場で「買い取る」。
100円の電子マネーに対して、99円とか、95円とか、場合によっては90円の現金を手渡す。
差額が、彼らの取り分になる。
その子はちょっとした手数料を払うかわりに、使い道の見えない現金を手にする。
実際のところ、そこにはお菓子なんかひとつもなくて、薄い財布と、手持ち無沙汰な指先と、少しだけ浮き立った心持ちがあるだけだ。
それでも明細の上では、それは安全で教育的なお買い物として記録される。
でももしサービスが軌道に乗って、うまく口コミで広がれば、99円とか、99・9円といった、ほとんど損のない水準まで上げられるかもしれない。
その頃にはもう、ほとんど誰もそれを「マネー・ロンダリング」とは呼ばないだろう。
もっと耳にやさしい、たとえば「こどもプライバシー支援プラットフォーム」とか、そういう感じの名前に着替えている。
親はアプリを開いて、「ああ、うちの子はまたポテトチップスを買っている」と思う。
でもその向こう側で、子どもは友だちと映画館に行ったり、ゲームセンターでくだらないUFOキャッチャーに挑戦したり、あるいは誰にも言えないような本を古本屋の隅で買っていたりするかもしれない。
その線引きを、誰がどこで決めるのか。
ランニングマシンの上を走るみたいに、速度も距離も消費カロリーも、全部ディスプレイに表示される。
そこでは「ムダな一歩」は存在しない。
でも、僕たちが本当に覚えているのは、表示されない一歩の方だ。
雨上がりのアスファルトの上で、予定よりずっと遠回りしてしまった帰り道のことなんかを、妙にくっきり覚えていたりする。
子どものお金の使い道を完全に把握できる世界は、きっと効率的で安全だ。
統計の上では問題が少なく、グラフの線もなめらかに右肩上がりになるだろう。
だけどその世界では、おそらく「こっそり回り道する自由」も、同じくらいなめらかに失われていく。
マネー・ロンダリング・サービスなんてものは、単にその失われた自由の影の部分に、ささやかな値札をつけて売っているだけかもしれない。
あり得るかって?
たぶん、あり得る。
人間が「見られたくないもの」と「どうしてもやってみたいこと」を同時に抱えている限り、そういうサービスは、形を変えながらいくらでも生まれてくる。
それで何だかんだ年に10回以上は上野行くので勘弁してくれ(他にも行きたいとこあるし
どっかのV並みは無理だが行ったら募金箱には必ず入れてるし
付き合い先の社長就任祝いに東博の時計と東博の缶入り菓子持ってくし
無料をサーっと歩いて冷やかすのも一苦労やねん
つうか地方の「なんとか町立」の美術館博物館のハコの豪華さはどっから金出てんのアレ
35°Cでもエアコン付かないで扇風機ぶん回してるだけの環境で源平の頃の奉納品わんさか置いてる神社の宝物館と
地方の中核都市の昭和に建てちゃったせいで微妙な内容でまとまってる博物館と
近現代作家のアートメインですごい快適でゴージャスな建築の町立ミュージアムと
較べちゃいけないとはいえ、各地のハコと内容の極端なアンバランスは思うとこはある
おらが村に文化施設をというのは正しいとは思うがバラけすぎではというか
アートで町おこし、の名目の土建のカネも文教扱いで一緒くたにされて「芸術にこんだけ予算割いてんだろ」扱いされてね?
それで国立の名を冠してる方面の運営がままならないとか何でやねんというか
なんつうかさコピー簡単な現代量産品目じゃ日本人というまとまりのアイデンティティの支えにならんでしょ
中華が簡単にコピー持ってきてホラこっちのが綺麗でしょで置き換えられちゃう程度のモノだったらカネと物量で中華の勝ちなのでな
美麗オタク絵師なんざこの先は中華の美麗絵師に置き換わるわけだし
ガノタがどう引きこもろうが中華カッチョイイロボに若い子は流れるし
なんなら古さ勝負でも最近は中華どんどん発掘して文革でぶっ壊した分を補充してるし
今ある古いもので日本人の自意識をどうにか作っとかないと金あるやつほど日本に居つかないでしょ
そしたら税金も取れなくなるじゃん
ロレックスとポケモンカードで自意識飾ってる連中にな、ちょっと税金高くても日本に居とこうかなみたいな気分をインストールするのにこそ文化活用しよう
途中でクサしましたが面白アートを金かけて展示してくれてる町立ミュージアムさんや草の根アート活動の皆さんの展示そのものはモノにより大好きなので全否定ではないですモノによりどうでもいいですごめんなさい
もはや何を言ってるのか
「はい、次の方。番号札302番、お入りください」
プラスチックの椅子が床を擦る、乾いた音がした。座ったのは、仕立てのいいスーツを着た中年男性だった。彼はひどく狼狽しており、ネクタイは曲がり、額には脂汗が浮いている。
対面するデスクに座っているのは、この遺失物案内所の管理コンピュータである「メメント」の端末だ。見た目は、どこにでもいる事務員風の女性型アンドロイドである。
「お待たせいたしました。本日はどのようなご用件でしょうか。なお、当支所では物理的な実体を持つ物品の紛失のみを取り扱っております。仮想通貨のパスワードや、昨夜の晩餐の記憶といった非実体物の捜索は、隣の第445番セクターへどうぞ」
男は首を激しく横に振った。
「違う、そんな高尚なものじゃない。実体だ。間違いなく、そこにあるはずのものなんだ」
「……家(うち)の婆さんだ」
メメントは、まばたきを一つした。自然言語の認識に少々時間を要した。人工的な眼球が、わずかに焦点を調整する。
「……お客様。聞き間違いでなければ、それは現存する人間、あるいは、それに準ずる亜人間の個体ということでよろしいでしょうか?」
「そうだ。人間だ。私の母親だよ。数時間前、買い物に出たきり戻ってこない。追跡用ナノマシンも反応しないんだ」
「なるほど。誘拐や事故の可能性は? 警察(パトロール・ユニット)には連絡されましたか?」
「したさ。だが、あいつらは『登録がない』の一点張りだ。市民データベースに母さんの名前がないって言うんだ。そんな馬鹿な話があるか。――私は昨日まで、母さんが作った合成スープを飲んでいたんだぞ」
メメントは手元のパネルを操作した。数秒の静寂の後、彼女は困ったように眉を下げた。
「警察の方のおっしゃる通りです。市民データベースに、あなたの母親に該当するバイオメトリクス情報は存在しませんでした。あなたは、三十七年前に人工子宮から出生した、標準的な単独世帯主として登録されています」
「ふざけるな! じゃあ、今朝まで私のリビングにいたあの老女は誰なんだ? 幻覚だとでも言うのか!」
男が身を乗り出し、デスクを叩いた。メメントは動じず、穏やかな声で続けた。
「落ち着いてください。実は、ここ最近、同じような来訪者が急増しているのです」
「なんだって?」
「父親を失くした、飼い犬がいなくなった、あるいは、昨日まで隣に住んでいたはずの一家が家ごと消えた。訴えの内容は様々ですが、そのすべてにおいて、公的な記録が一切残っていないのです」
男はメメントを見つめた。
「どういうことだ……。何が起きている?」
「推論ですが」
メメントは声を少し落とした。
「現在、わが惑星の演算リソースは限界に近いと言われています。超光速通信網の維持、リージョン間の秩序の調停、公的サービスの充実。そして何より、全市民に提供されている『永劫の娯楽』のレンダリング、これらが莫大なメモリを消費しています」
「それが母さんと何の関係がある」
「コンピュータの世界では、メモリが不足した際、不要になったデータは破棄されます。これをガベージコレクションと呼びます」
男の喉が鳴った。
「ガベージ……ゴミ捨てだと?」
「ええ。システムにとって優先度が低いと判断されたオブジェクトは最終的に削除されます。おそらく、あなたの母親……という役割を割り当てられていたデータは、システム全体の最適化のために『不要』と判定されたのでしょう。存在したという事実そのものが、メモリから削除されたのです」
「私たちがデータでないと、いつから確信されていたのですか?」
メメントは微笑んだ。その微笑みは、あまりにも完璧で、それゆえに酷く空虚だった。
「ご安心ください。ガベージコレクションは非常に正確で安全です。消された対象に関する執着や矛盾も、順次処理されます。あなたが今感じているその『怒り』や『喪失感』も、まもなく参照先を失い、エラーとして処理されるはずです」
「私は……私は、母さんを愛していたんだ。いつもうるさくて、小言ばかりだったが、それでも……」
男の声が震え、次第に小さくなっていく。彼は自分の手を凝視した。まるで、自分の存在も指先から透けていくのではないかと怯えているようだった。
「――ところで、お客様」
「は、……はい、何でしょうか」
男は、ぼんやりと顔を上げた。その目からは、先ほどまでの激しい感情が消え失せている。
「ご用件をお伺いしてもよろしいでしょうか」
男は辺りを見回した。自分がなぜここに座っているのか、思い出そうと懸命に頭をひねる。
「あ、その……いや……何だったかな。確か、何かを失くしたような気がして来たんだが」
「実体のあるものですか? それとも、非実体物の紛失でしたら隣の第445番セクターへどうぞ」
「……わからない。でも、何か大切なものだった気がしていて。思い出せないんだが、胸のあたりが、こう、少しだけ痛むような……」
「左様でございますか。確認いたしましたが、お客様の所有物リストに欠落は見当たりません。おそらく、一時的な電圧の変動によるニューロンの誤作動でしょう。よくあることですよ」
「そうか。そうだよな。変なことを言って済まなかった」
男は立ち上がり、丁寧にお辞儀をした。メメントは笑みを作って応えた。
「いえ。お気になさらず。私たちはいつでも市民の皆様の困りごとの解消をお手伝いいたします」
男は踵を返し、部屋を出ていく。足取りは軽く、先ほどまでの悲痛な面持ちはどこにもなかった。彼は出口の自動ドアを抜ける際、鼻歌まで歌っていた。
「よい一日を」
メメントは彼が座っていた椅子を元の位置に直した。そして、足元に落ちていた一枚の小さな紙切れを拾い、デスクの下にある物理的なゴミ箱へ投げ入れた。
それは、男が入室した際に握りしめていた、古い合成紙のメモだった。
メメントはその文字をスキャンし、一瞬で解析を終えた。裏面には、歪んだ筆跡で「卵と牛乳と小麦粉。あなたの好きなクッキーを作るわ」と書かれていた。
「『クッキー』、前時代の菓子。高カロリーで人間の身体に悪影響。現在は『ガベージ』に分類」
彼女が指先で空中に円を描くと、メモに書かれた文字は青い光の粒子となって消滅した。記憶装置の空き容量が、百京分の四パーセント増加した。
「はい、次の方。番号札303番、お入りください」