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 七尾・和倉温泉方面へ。途中道沿いで30分ほど昼寝休憩をとる。
 七尾駅の無料駐車帯を使い、構内の観光案内窓口で情報収集をして、街へと歩き出す。駅前のつくりは大きな建物が並んでいて一見繁栄しているように思えたが、その建物の内部に入ってみるとテナントは半分もなく空洞化が歴然。ここでも地域活性化には苦労しているようだ。
 七尾市役所や、駅前の「長谷川等伯の像」などを見る。等伯は「画聖」なのだそうで、京を目指そうとしているこの像を見て長谷川等伯の人となりに興味が湧く。

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七尾駅前でたたずんでいた長谷川等伯氏

 「花嫁のれん館」に移動して車を停め、そこからすぐの「小丸山城址公園」へ。前田利家が海辺に近いこの台地に新しく築いた小丸山城の城跡を整備して作られた公園だとのこと。七尾城下を見守るようにして「利家とまつ」の像が建っていた。

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NHK大河ドラマ効果の一つ、「利家とまつ」

 そこからすぐの「一本杉通り」は国指定有形登録文化財が建ち並ぶ歴史街道で、北前船の寄港地として栄えた町の雰囲気があり、醤油や昆布、造り酒屋、和ろうそく、仏壇店など昔ながらの名店も多い。しかし街並みとしての美観はそれほどでもないような気がした。

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昆布海産物店「しら井」

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高橋勇吉商店の見事な古看板

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北島屋茶店

 駐車させてもらった恩義もあるので「花嫁のれん館」にも入館料を払って入ってみる。
 花嫁のれんは、幕末から明治時代から伝わる加賀藩の能登・加賀・越中で始まった婚礼の風習の一つで、嫁入りの時に嫁ぎ先の仏間に掛けられ、花嫁がくぐるのれん。花嫁のれんを常時見られるようにと2016年春に開館したとのこと。明治から平成までの花嫁のれんを見ることができた。

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きれいなものです

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もういっちょう

 七尾市街の最後は、「石川県七尾美術館」。入館料800円(JAF割引で700円)と高めだが、長谷川等伯展をやっていたのでじっくりと観る。能登地域唯一の総合美術館で、七尾出身の絵師・長谷川等伯の世界が常設となる。画家の画風、作風というものは年齢によって大きく変わるものだと知る。

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石川県七尾美術館のエントランス

 和倉温泉も見ておきたい。ここには去年、出張時に泊まっているのだが、その時はどこかの温泉旅館内で滞留していただけでほとんど見ていないので。
 「和倉温泉総湯」の佇まいを見るにとどまったが、施設がきれいだし、地域のインフォメーション機能もしっかり果たしている。高温で湧出する温泉を熱交換器を使って加水せずに利用している。ろ過器を使うが、浴槽のお湯は毎日閉館時に全て入れ替えるのだそうだ。

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和倉温泉総湯館

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総湯館の内部は観光情報も豊富

 この日の夜は島で迎える。能登島だ。七尾湾の沈降によってできた島で、海岸線はとても複雑。水族館やガラス美術館、ゴルフ場など観光・レク施設が多く、年間100万人が訪れる観光地なのだという。
 全長1,050mの「能登島大橋」を渡ってしまえば、コンビニは1軒だけだしファストフード店もなく、しっかりと島時間が流れているようだ。

 島内の「ひょっこり温泉島の湯」で、まずは19時閉店だという併設の食堂でとんかつ定食980円を食べる。三元豚を使っているそうで、確かに肉質がいい。もっとごはんが欲しくなるおいしさだった。

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三元豚のとんかつ定食

 食後は、ゆっくりと風呂。施設は22時までやっているので、入浴後は大広間の休憩室でパソコン作業をして、今日の出来事をあらかたまとめることができた。21時半まで滞留。

 今夜の泊地は「道の駅のとじま」。島で滞在できると思うとそれだけでリラックスできるような気がするのはなぜだろう。

 5月16日の走行距離は、92km。

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