温い寝床から出られず、起床は７時直前となる。この地方、今の日の出が７時ぐらいなので、日の出とともに起きていると言えば聞こえも悪くない、かもしれない。

　長男ファミリーが仙台の実家に子供たちを見せに行くのにつれあいが同行し、一人メシとなったランチは、やよいの「きよすみ食堂」へ。年末休暇に入ったことだし、混まないうちにと開店後の時間に行ったところ、縄のれんは出ているのに店の準備が何もできていず、暖房もなくエラ寒む。お茶が出たのは５分後、配膳されたのは３０分後だった。
　ラーメンの部から、サンマー７５０円。サンマーメンのことらしく、野菜や豚肉などを炒めてとろみをつけたあんかけがのっている。山形でサンマーメンが食べられるところはあまりないので、珍しい。


（「きよすみ食堂」のサンマー）

　サンマーメンは、醤油色のスープと白めのあんかけの色のコントラストと、それぞれがあまり融合せずどんぶりの中で分かれているというイメージがあるのだが、こちらの場合は一見塩仕立ての五目ラーメンのように見える。
　しかし食べてみれば具にとろみがあり、これはサンマーメン。椎茸の風味が効き、キャベツ、もやし、タマネギ、ピーマンなどの野菜出汁の旨味、甘みがあり、麺は小麦の殻も挽きぐるみになったものを使っていて、それなりに美味だった。

　この日はカキモノをいったん中断し、読み方から入る。
　このところステディに続けることができている、「民族の世界史１５ 現代世界と民族」のお勉強。３０ページやって、矛を収める。これが精一杯。どこも厄介な内容ばかりだが、その中でもパレスティナ・イスラエル問題の項は混沌としていて極めて難解で、理解不能に陥る。
　午後からは、「翔ぶが如く（９）」。田原坂を挟んで行われている政府軍と薩軍の戦いは、両軍に大量の死者を出しながら延々と続いている。指揮官の壮絶な死、小隊・中隊の全滅などが描かれていて、そろそろぐったりし始めている。これを寝床まで持ち込んで７０ページ。

　年末の特別編成のため見たいテレビ番組がまったくないので、今夜も以前録っていた録画を見る。
　１０月２４日にＮＨＫ－ＢＳで放送された「二階堂ふみ 沖縄 ふるさとの島」。二階堂が沖縄で暮らしたのは１５歳までで、あまり沖縄っぽくない。母が沖縄出身のようだ。コザのライブハウスで演奏を続けている宮永英一や、今では三線屋をしている沖縄民謡歌手の照屋正雄、民謡酒場「なんた浜」の饒辺愛子なども登場する。
　二階堂に関しては、ＮＨＫ大河ドラマ「西郷どん」（２０１８年）に愛加那役で出ていたのが印象深い。
　１２月２０日にＢＳ－ＴＢＳで放送の「それぞれの孤独のグルメ＃８」。競輪選手と五郎さんが、とんかつ屋でわらじとんかつと上ロースとんかつを食べているのが、実においしそうに見える。


（二階堂ふみ 2023.5）

　今夜も寒い。暖かくして寝よう。

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