■ 久しぶりに瑞穂陸上競技場に行く。「名古屋」という地名の由来には諸説ある。「気候・風土がなごやかな地である」というところから来ているという説、「ナゴ(霧)の多い原野」から来ているという説、「浪が高くしばしば海岸を越える」から来ているという説など。「日本三大都市」の1つで人口は約227万人。市としては横浜市と大阪市に次ぐ全国第3位で、元日本代表の秋田豊さん、北朝鮮代表のFW鄭大世などが名古屋市出身の元Jリーガーである。
交通の中心となるJR名古屋駅の利用客数は首都圏地域と大阪駅を除くと全国のJRの駅の中で最も多いという。地元の人には「名駅(めいえき)」と省略して呼ばれていると聞くが、JR名古屋駅だけでなくその周辺地域も「名駅」には含まれるようだ。名古屋駅は中村区にあるが、天下を取った豊臣秀吉は1536年あるいは1537年にこのあたりで生まれたと伝えられている。(※ 生まれた年に関してははっきりしない。)
名古屋というとグランパスのホームタウンであるが、瑞穂陸上競技場に行くのはかなり久々で約4年半ぶりとなる。カウントすると通算では5回目。つい先日、パロマ瑞穂スタジアムという名前に変更になった。瑞穂陸上競技場だけでなく、周辺にある野球場や相撲場や弓道場などもすべて「パロマ瑞穂○○○」という名前になっており、「2015年4月1日から3年間で年額6,000万円の契約が結ばれた。」と報じられている。
#1 JR名古屋駅のホーム
→ 3番線のホーム。大都市の駅のホームにしてはきれいではない。意外と普通な感じである。#2 ホームにあるきしめん屋
→ 名古屋には名物がたくさんある。その1つがきしめん。うどんによく似ているが、幅や厚さなどが違っている。#3 名古屋駅の裏側
→ 駅の東側の方が発達していて、西側はあまり発達していないようだ。こちらは西側で新幹線のホームがあるのはこちら側。
■ まずは名古屋めしを食す。「名古屋」は意外と観光名所が少ない。熱田神宮や名古屋城などが観光スポットになっているが、その他というと・・・。歴史のある街で、これだけ発達した日本屈指の大都市の割には定番の観光スポットは少ない。名古屋に住む人に聞いても『名古屋には何もないよ。』と言われるのがオチであるが、その分、「名古屋めし」と言われる名物料理がたくさんある。独特の食文化を持った街と言える。
「味噌カツ」、「手羽先」、「味噌煮込うどん」、「きしめん」、「ひつまぶし」の5つが『王道の5大名古屋めし』と呼ばれているというが、他にも「どて焼き」、「エビフライ」、「あんかけスパ」、「小倉トースト」などがある。これだけ種類が豊富なので名古屋に来た観光客は頭を悩ませることになるが、今回は手軽に食べれるスガキヤに行くことにした。スガキヤのラーメンは「名古屋人のソウルフード」と言われる。
基本は和風豚骨スープのラーメンだが、ラーメンの安さが魅力の1つで、アイスクリームなど甘味メニューが充実しているのもスガキヤの特徴と言える。(※ 中でもクリームぜんざいが人気のメニュー)ショッピングセンターなどに入っていることが多いので、名古屋に住む人以外でも「スガキヤの味で育った。」という人はたくさんいると思う。(※ マスコットキャラのスーちゃんもよく知られている。)
#4 寿がきや
→ 名古屋駅のすぐ近くにあるスガキヤの名駅西店。駅から徒歩で3分ほど。当時、ソフトクリームもよく食べた。■ 幼稚園の頃によく食べた思い出の味調べてみると、愛知県・静岡県・長野県・岐阜県・石川県・福井県・滋賀県・三重県・京都府・大阪府・奈良県・兵庫県なので、中部地方と近畿地方にある12府県にスガキヤがある。個人的にも幼稚園の頃、毎週のように通っていた。(※ 毎週水曜日は幼稚園が午前中で終わり。お昼にスガキヤに行くのが定番だった。)思い出の味と言えるが、お店でスガキヤのラーメンを食べるのは20年ぶりくらい。かなり久々だった。
これで590円なのでやっぱり安い。ラーメンの横にあるのは「クリームぜんざい」。ロッテの爽(=バニラ味)の上に井村屋のゆであずき(缶入り)を乗せて食べると「クリームぜんざい」に近い味になる。(← 本当に美味しい。)スガキヤには10年前に亡くなった祖母と一緒に行くことがほとんどだったのでセンチメンタルな気分になったが、ラーメンに関しては「思い出補正」が入らないとやや厳しいクオリティかもしれない。
#5 肉入りラーメン(380円)とクリームぜんざい(210円)
→ 「あれっ!?こんな感じだった・・・。」と思ってしまった。スガキヤのラーメンを初めて食べる人は満足できない味かもしれない。■ 新たな観光スポットになりつつあるリニア・鉄道館J1の第6節の名古屋グランパス vs 清水エスパルスのキックオフ時間は19時。「17時頃にスタジアムに着ければOK」と言えたので、スガキヤで昼食を食べた後、どこに行こうか?と迷ったが、名古屋港の方にあるリニア・鉄道館に行くことにした。2011年3月14日というデリケートな時期にオープンしているので、当初はなかなか客足が伸びなかったというが、ここに来て名古屋の新たな観光名所の1つになりつつある。
名古屋駅からあおなみ線に乗って約25分。フットサルのFリーグの強豪の名古屋オーシャンズのホームアリーナで、日本屈指のフットサル専用アリーナと言われているテバオーシャンアリーナとリニア・鉄道館は目と鼻の先である。テバオーシャンアリーナには2年ほど前にフットサルの試合を観に行ったが、リニア・鉄道館は前を通っただけ。施設の中には入らなかったので今回が初めてとなる。
→ 2013/02/02
【Fリーグ:大阪×府中】 生涯初のフットサル観戦 (前編) ~オーシャンアリーナへ~→ 2013/02/03
【Fリーグ:大阪×府中】 生涯初のフットサル観戦 (後編) ~オーシャンアリーナへ~→ 2013/02/03
JリーグとFリーグの違い ~フットサルの応援に太鼓は必要なのか~#6 あおなみ線
→ 入口はかなりカラフル。乗客のほとんどはリニア・鉄道館に行くようだ。小さい子供の姿が目立つ。#7 名古屋港
→ 輸出用の車らしい。整然と並べられている。#8 周辺の様子
→ あまり天気が良くない。サッカー観戦の日は天気が心配。■ 最大の目玉は展示車両リニア・鉄道館のコンセプトは
・高速鉄道技術の進歩の紹介
・鉄道が社会に与えた影響について学習する場を提供
・楽しく遊べるよう模型などを活用し、バリアフリーを徹底した設備
の3つだと紹介されているが、最大の目玉は展示車両である。ほとんどが東海地方にゆかりのある車両で、「0系新幹線」、「100系新幹線」、「300系新幹線」、「700系新幹線」など、新幹線が目立つ。(一部のエリアを除いて)自由に写真を撮ることもできるので、大量に写真を撮ることが出来た。ほとんどが親子連れだったが、中には電車マニアと思われる大きなカメラを持った大人も何人かいた。
#9 周辺の地図
→ 右下にあるのがリニア・鉄道館。その左上にあるのがテバオーシャンアリーナ。#10 リニア・鉄道館へ行く。
→ 親子連れでいっぱい。入場料は大人が1000円で、小中高生が500円で、幼児が200円。#11 国鉄C62形蒸気機関車(???)
→ そこまで詳しくないのでよく分からないが、なかなか威厳がある。#12 日本最大のジオラマ
→ 面積では日本最大らしい。電車が一回りするのにかなりの時間がかかる。#13 屋内展示は35両
→ 新幹線や蒸気機関車以外にもたくさんの電車が展示されている。いくつかは中に入ることもできる。#14 歴代の新幹線が勢ぞろい
→ 新幹線が並ぶ姿は爽快。先端がかなり尖っているのが大きな特徴で、最近の新幹線は思っていた以上に先端が尖っている。#15 新幹線以外の車両もたくさん
→ 中央はよく見る特急電車。カラーリングは「国鉄特急色」という名前で呼ばれるようだ。■ 「瑞穂運動公園東」か?「瑞穂運動公園西」か?リニア・鉄道館の中をゆっくりと見物した後、試合が行われる瑞穂陸上競技場に向かうが、一度、名古屋駅に戻る必要がある。瑞穂陸上競技場の最寄り駅は地下鉄の「瑞穂運動公園東」だが、「瑞穂運動公園西」も利用できる。前者を利用するとスタジアムまでは徒歩で約10分で、後者の場合は約15分。大都市の名古屋の街の中にあるスタジアムにしては(地下鉄を降りてから)かなり歩かなければならない。
「どちらの駅を利用するのがベターなのか?」はちょっと難しい質問と言える。多くのアウェイサポーターはJR名古屋駅を経由してスタジアムに向かうと思うが、後者の瑞穂運動公園西駅は地下鉄の桜通線で名古屋駅とつながっているので乗り換えなしでOK(ただし、徒歩15分。)名古屋駅から瑞穂運動公園西駅までは地下鉄で約20分なので、名古屋駅からスタジアムまでは35分ほどかかる計算になる。
一方、最寄り駅から歩く距離は少し短くなるが、瑞穂運動公園東駅を利用する場合は地下鉄の本山駅やJRの金山駅などで乗り換える必要がある。すぐに次の電車や地下鉄は来るので、たいして待つ必要はないと思うが、よく知らない駅で乗り換えを行うのはちょっとしたリスクがある。(スムーズに乗り換えが出来た場合は)名古屋駅から約35分ほどでスタジアムに着くので、時間的にはあまり変わらないようだ。
#16 瑞穂運動公園東駅
→ 駅には「グランパスののぼり」が何本かあったが、グランパス関係はこれくらい。最寄り駅にしてはちょっと寂しいかも。#17 スタジアム周辺の地図
→ 周辺の施設はすべて「パロマ瑞穂○○○」という名前に変更されている。書き直すのもかなり手間とお金がかかる。#18 最寄り駅から瑞穂陸上競技場まで (徒歩約10分)
→ 瑞穂運動公園東駅からスタジアムまでは徒歩で10分ほど。ほぼ一本道なので迷うことはないだろう。■ 両チームのサポーターでにぎわう正面前広場やっとの思いでスタジアムに着いたのは17時20分くらい。正面前広場はたくさんの人でにぎわっていた。正面前広場にかなり多くの店が出ているが、「諭吉のからあげ」、「串焼き」、「ロコモコ」、「天むす」、「知多牛バーガー」、「富士宮きそば」などが人気メニューだという。スタジアムの中にもいくつかの店があるが、中の店はクオリティが落ちる。正面前広場にある店で買いこむのがベターと言える。
対戦相手の清水エスパルスのサポーターも多かった。清水駅から名古屋駅までは新幹線を利用すると1時間強。試合終了後、21時12分に瑞穂運動公園西駅を発車する地下鉄に乗ることが出来ると23時26分に清水駅に到着するので、日帰りも可能と言える。スタジアムから清水駅までは2時間15分ほどなので、清水のサポーターも遠征しやすい。オレンジ色のユニフォームは鮮やかで非常に目立つ。
#19 スタジアムに到着。キックオフまであと1時間40分ほど。
→ ようやく瑞穂陸上競技場に到着。4月1日からパロマ瑞穂スタジアムという名前になった。#20 愛されたいマスコット宣言
→ 人気マスコットのグランパスくん。モチーフはシャチ。クラブカラーのものを一切身に付けていないのは珍しい。#21 山崎川
→ スタジアムのすぐ横を流れているのが山崎川。名古屋港まで続いている。このあたりは桜の名所としても知られているという。#22 愛されたいクラブ宣言
→ 「共感し、愛してくれる人たちを増やすことが、"この街の元気と笑顔のため"につながると信じています。」 →
【名古屋×清水】 ビッグクラブになり得るグランパスだが・・・。(生観戦記) (後編) に続く。
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