■ J1の開幕戦J1の開幕戦。ともに上位候補に挙げられる名古屋グランパスとヴィッセル神戸は豊田スタジアムで対戦した。雨が降る中、18,681人というたくさんのお客さんが集まったがホームの名古屋は元・FC東京の長谷川健太監督を招聘した。賛否両論ある中でフィッカデンティ監督との契約は更新されなかったがこの選択が吉と出るか?凶と出るか?はまだ分からない。ACLに出場する神戸は序盤戦はかなりの過密日程になる。
ホームの名古屋は「4-2-1-3」。GKランゲラック。DF宮原、中谷進、チアゴ、吉田豊。MF稲垣、レオ・シルバ、仙頭。FW相馬勇、酒井宣、マテウス・カストロ。10番を背負うFWマテウス・カストロは昨シーズンまではMFマテウスという登録名だった。心機一転で新しいスタートを切った。DFチアゴ、MFレオ・シルバ、MF仙頭、FW酒井宣は新加入選手になる。FWシュヴィルツォクはドーピング問題を抱えている。
アウェイの神戸は「4-4-2」。GK前川。DF槙野、大崎玲、小林友、酒井高。MFセルジ・サンペール、山口蛍、扇原、汰木。FW武藤嘉、大迫。37歳のMFイニエスタは欠場。浦和から移籍したMF汰木がトップ下でスタメン出場となった。注目のDF槙野は右SBでスタメン出場。DF菊池流も欠場となったのでDF大崎玲がスタメン出場。DF小林友とCBコンビを組んだ。MFボージャンなどがベンチスタート。
■ ホームの名古屋が2対0で勝利試合は静かな立ち上がりになったが前半23分に名古屋が高い位置でボールを奪う。CBのDF大崎玲のパスをカットして攻め込むと左サイドに流れたFW酒井宣がクロス。ゴール前でフリーで放ったMF仙頭のヘディングシュートはライン上に戻ってきた神戸のCBのDF小林友に当たってしまうがこぼれ球をボランチのMF稲垣が押し込んでホームの名古屋が先制に成功する。前半は1対0と名古屋がリードして折り返した。
1対0で迎えた後半6分には中盤でFW大迫からボールを奪ってカウンター。左サイドのFWマテウス・カストロのクロスが相手の左SBのDF酒井高のオウンゴールを誘って大きな追加点を奪った。2点を追う神戸は後半13分にカウンターの場面でFW酒井宣を倒したMF扇原が一発レッドで退場。早い段階で10人になった。この場面もFW大迫の横パスが緩くなってボールを奪った名古屋がカウンターからチャンスを作った。
後半33分に途中出場したMF柿谷のバックパスのミスからFW大迫がキーパーと1対1に近い決定機を迎えたが飛び出してきたGKランゲラックが好セーブを見せた。後半43分にはFW酒井宣に決定機が訪れたが今度はGK前川が好セーブを見せた。名古屋は追加点となる3点目のゴールは奪えなかったが難なく逃げ切って開幕戦で勝ち点「3」を獲得した。神戸はミスから先制ゴールを許して難しい展開になった。
■ 新戦力の4人とも持ち味を発揮した名古屋どちらも前評判は高いので注目の一戦だったが前半23分の名古屋の先制ゴールで試合の流れは決まった。DF大崎玲はアンカーのMFセルジ・サンペールからのヘディングでのバックパスを味方につなごうとしたが相手に引っ掛けてしまった。MF山口蛍が戻ってきたがアンラッキーなことにわずかながらタイミングがずれてカットできず。最初のシュートはDF小林友が何とか阻止したがMF稲垣がフリーになっていた。
名古屋は4人の新戦力がスタメンで起用されたが4人とも持ち味を発揮した。C大阪から期限付き移籍のDFチアゴは持ち味である高さを生かして貢献。MFレオ・シルバはそこまで目立たなかったが攻守に安定したプレーを見せた。トップ下で起用されたMF仙頭は高度なテクニックを随所に披露。兄弟対決となったFW酒井宣は自らのゴールはなかったが先制ゴールをお膳立てしてMF扇原を退場に追い込んだ。
FWシュヴィルツォクがドーピング問題でプレーできず。MF柿谷は虫垂炎の影響でコンディションが今ひとつ。MF前田直も抜けたので攻撃陣に不安を抱えているがFW酒井宣ならびにMF仙頭が開幕戦で活躍したことはポジティブに考えられる。「FWシュヴィルツォク+MF柿谷という組み合わせ」と比較すると「FW酒井宣とMF仙頭の組み合わせ」の方が前線からの守備は機能する。前からの守備は試合を通して良かった。
先制ゴールを決めたのは日本代表にも定期的に選ばれているMF稲垣だったがこぼれ球をしっかりと押し込んだ。2点目もMF稲垣の中盤でのボール奪取がきっかけだったので開幕戦から攻守に活躍した。最近の日本代表は「4-1-2-3」を採用しているのでインサイドハーフでもアンカーでもプレーできるMF稲垣のチャンスは膨らんだ。国内組はあまり招集されないがゴールという結果を出し続けたら呼ばざる得ない。
■ 神戸は低調な出来だった。MFイニエスタを欠いた神戸は低調な出来だった。0対2のスコアの中、後半13分にMF扇原が一発レッドで退場。これでほぼ万事休すとなった。結局、1失点目も2失点目もMF扇原が退場になったシーンも神戸側のつなぎのミスがきっかけになった。DF菊池流がいない中、スタメンで起用されたDF大崎玲にとってはチャンスだったが致命的なミスをして失点に絡んだ。フィードには定評があるが軽率なミスだった。
FW武藤嘉はいいプレーを見せたがパートナーを組んだFW大迫は低調だった。2失点目ならびに後半13分のMF扇原が退場になったシーンはともにFW大迫のボールロストがきっかけになった。試合中に何度かボールを失うのは仕方がないが後半13分のシーンは自らのミスがきっかけで相手のカウンターになったので懸命に戻らないといけない。「よ~いドン」の段階ではFW酒井宣の方がゴールに遠い位置にいた。
単純なスピードではFW酒井宣の方が速いので振り切られた可能性があるが年齢やキャリアに関係なくミスをしてしまったときは「自分で取り返す。」という気持ちを見せないといけない。本来はチームのことや試合の流れを考えながらプレーできる選手なので残念なシーンだった。序盤は過密日程になるが同じACL組との試合が多くなるので対戦相手は相当にタフである。早くも神戸は正念場を迎えている。
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