■ 初のフットサル観戦昨年の11月にタイで行われたフットサルのW杯は、横浜FCのFW三浦知良が参加したこともあって、日本でも大きな話題となった。FW三浦知良はそれほど活躍できなかったが、ブラジル・ポルトガル・リビアと同じグループに入って苦戦が予想された日本代表は、1勝1敗1分けの好成績で見事にグループリーグを突破した。
フットサルに関しては、生で観た経験がないだけにとどまらず、テレビでも数回程度しか、観たことがないので、全くの素人であるが、昨年のW杯の日本代表の活躍を観て、「一度、生で観ておきたい。」と思っていたので、Fリーグのプレーオフが行われるオーシャンアリーナに足を運んだ。
#1 名古屋駅前
■ オーシャンアリーナ愛知県名古屋市にあるオーシャンアリーナは、2008年にオープンした日本初のフットサル専用アリーナである。もともとは、「大洋薬品オーシャンアリーナ」と呼ばれていたが、大洋薬品工業が興和テバと合併して、「テバ製薬」に名称が変更になったため、アリーナの方も、「テバオーシャンアリーナ」に名称が変更されたという。
あおなみ線の金城ふ頭駅の目の前にあって、そこから徒歩1分で到着する。名古屋駅から金城ふ頭駅までは約25分なので、名古屋駅からの所要時間は30分弱である。アリーナ名ならびに駅名から想像できるとおり、名古屋港のすぐ近くにあって、金城ふ頭駅というのは、あおなみ線の終点の駅となる。
ちなみに、名古屋グランパスのホームスタジアムの瑞穂陸上競技場は、名古屋駅から最寄駅の名城線の瑞穂運動場東までは、乗り換え時間を含めると約25分で、駅から徒歩5分~10分程度でスタジアムに着くので、30分強の時間がかかる。したがって、名古屋駅を起点にすると、若干、オーシャンアリーナの方が、所要時間は短くなる。
#2 名古屋港
■ 名古屋の名物よって、不便なところにあるわけではない。また、19:00キックオフで、急ぐ必要もないので、アリーナに向かう前に「名古屋」を堪能しようと考えて、矢場とんに向かった。「矢場とん」とは、『矢場のとんかつ』を略したもので、全国的にも有名なトンカツの専門店である。
名古屋というところは、名物の多いところで、味噌煮込みうどん、ひつまぶし、きしめん、天むす、小倉トースト、あんかけスパゲッティ、味噌カツ、手羽先唐揚げなどが有名である。どれも、なかなかイケる食べ物なので、何を食べようか、毎度、悩むことになるが、今回は、味噌かつを選択した。
数年前までは、愛知県人以外の標準的な日本人のほとんどと同じで、「味噌とカツって合うの?」、「普通に食べた方が美味しいのでは?」と思っていたが、ちょっと値段のはるいいところで「味噌定食を」食べたら、カルチャーショックを受けて、それ以来、「味噌もアリだ。」と思っている。カロリーの多さは気になるが、矢場とんのロースとんかつ定食は、期待どおりの味だった。
#3 矢場とん
■ プレーオフがスタートこの後、あおなみ線に乗って、金城ふ頭駅を目指すが、フットサルならびにFリーグについておさらいすると、フットサルの全国リーグ(Fリーグ)がスタートしたのは、2007年で、今年で6シーズン目となる。過去、5シーズンは、全て、名古屋オーシャンズが優勝しており、今年も、レギュラーシーズンは、24勝0敗3分けという圧倒的な成績で、1位でプレーオフ進出を決めている。
全部で10チームあって、3回戦総当たり方式を採用しているが、2位のシュライカー大阪は16勝6敗5分けで勝ち点「53」、3位の府中アスレティックFCは、15勝10敗2分けで勝ち点「47」なので、名古屋オーシャンズは、敵なしの状態で、先のW杯にも、名古屋オーシャンズから、GK川原永光、FP森岡薫、FP木暮賢一郎、FP北原亘、FP逸見勝利ラファエルの5人が選出されている。
#4 リニア・鉄道館
リーグ戦の方は、先週の日曜日に終了して、この日(2月1日)から、プレーオフがスタートするが、まず、レギュラーシーズンで2位のチームと3位のチームが対戦する。そして、先に2勝したチームが勝ち抜きとなって、決勝でレギュラーシーズンで1位になったチームと対戦する。
決勝で、先に3勝したチームが優勝となるが、レギュラーシーズンで1位になったチームには、1勝のアドバンテージが与えられている。今シーズンに関しては、まず、2位のシュライカー大阪と3位の府中アスレティックFCが対戦して、その勝者が決勝で1勝のアドバンテージを持っている名古屋オーシャンズと対戦する。
本来であれば、レギュラーシーズンで2位になったシュライカー大阪のホーム(大阪市中央体育館)で試合を行うことになるが、今年に関しては、プレーオフは、すべて、オーシャンアリーナで開催される。この日は、シュライカー大阪と府中アスレティックFCの対戦なので、中立地での開催となる。
#5 オーシャンアリーナ (駅方向から)
■ アリーナに到着17:10頃に最寄駅の金城ふ頭駅に到着するが、予想していたとおり、静かなところだった。近くに、「リニア・鉄道館〜夢と想い出のミュージアム〜」という施設があって、ここに遊びに来ていた親子連れとすれ違うことはあったが、名古屋市内とは思えないほど、ゆっくりとした時間が流れている。
駅からアリーナに向かって橋が架かっているので、本当に徒歩1分でアリーナに着くことができる。会場内は全て自由席で、大人の入場料は2,000円に設定されているが、シュライカー大阪のファンクラブの会員の人は、会員証を提示したら、無料になるという。
#6 アリーナの様子(1)
チケットを購入して、中に入ると、これも想像どおりで、キレイな作りになっている。コートの上では、試合が行われていたが、よく見ると、名古屋オーシャンズの選手がトレーニングマッチをしている。対戦相手は、名古屋オーシャンズのサテライトチームだったが、最終のスコアは3対2ということで、僅差の試合だった。
FPリカルジーニョ、FP森岡薫、FP木暮賢一郎など、スター選手も試合に出場していたので、前座というには、あまりにも豪華なメンバーがプレーしており、ラッキーだった。そして、そのトレーニングマッチの後、シュライカー大阪と府中アスレティックFCの選手が入ってきて、ウォーミングアップがスタートした。
大阪府のチームと東京都のチームの対戦なので、ちょうど、中間地点での開始となったが、両チームのサポーターも、何人か来場している。シュライカー大阪では、パース・グローリーFCに所属しているFW永井龍の兄の永井義文、府中アスレティックFCでは、27試合で20ゴールを挙げて、得点ランキングで6位に入った山田・ラファエル・ユウゴが注目選手と言える。
#7 トレーニングマッチ
#8 アリーナの様子(2)
(後編に続く。)
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