FC大阪→ J3に昇格して2年目となるFC大阪は15節を終えた時点で5勝3敗7分けで勝ち点「22」。7位と好位置に付けているが見通しは明るくない。志垣監督が退任となって元・日本代表の大嶽監督が就任した今シーズンは序盤は好調だった。開幕3連勝を果たした。3節の金沢戦はアウェイで6対2の大勝。開幕からの3試合で計10ゴールを奪ったが4節以降は4試合連続でスコアレスドロー。得点力が一気に低下した。
開幕から7試合負けなしの後、8節の大宮戦(A)で初黒星を喫した。ただ、9節は八戸、10節は岩手にいずれも勝利した。10節を終えた時点では5勝1敗4分けで4位だったが11節から現在5試合未勝利中となる。11節の沼津戦(H)は2対2のドローだったが12節から4試合無得点中。結局、4節以降の12試合でわずか5ゴールのみ。得点力不足は深刻と言える。ノーゴールに終わった試合が12試合中、9試合もある。
FW島田拓、DF齊藤隆、MF田中直、DF秋山拓の4人が2ゴールを挙げているがこの4人がチーム内得点王になる。他にゴールを奪っているのはDF舘野、MF利根、FW武、MF下澤、FW古川大の5人。CFの得点が非常に少ない。FW島田拓が2ゴール、FW武とFW古川大が1ゴールを挙げているが、2023年は31試合で7ゴールと活躍したFW木匠は13試合で0ゴール1アシスト。ベテランのFW重松は3試合で無得点となる。
得点力不足に苦しんでいるのは間違いないが攻撃力不足というわけではない。「パス数」が20位であることからも分かる通り、縦に速いサッカーを志向しているが「シュート数」は3位、「枠内シュート数」に至ってはJ3で最多となる。シュートチャンスはたくさん作れている。セットプレーは今シーズンも大きな武器になっており、15試合で8得点/4失点。総得点は「15」なので半分以上がセットプレーからの得点になる。