大宮アルディージャ→ 2023年のJ2で21位に終わって「クラブ史上初のJ3降格」となった大宮は初めてJ3を戦っている。前評判は高くて「有力な昇格候補の1つ」と言われたが14節を終えた時点で10勝1敗3分けで勝ち点「33」。2位のFC琉球との差は「10」と大きく広がっている。残り試合は24試合もあるので全く安心はできないが「10差」となるとセーフティーリードである。「1年でのJ2復帰」に向けて視界は良好と言える。
14試合で26得点/9失点となる。得失点差「+17」はJ3で断トツ1位。攻守が噛み合っている。開幕から12試合負けなし。9勝3分けとロケットスタートに成功した。13節の松本山雅戦(A)でついに初黒星を喫したがここまでホームでは5勝1敗1分け、アウェイでは5勝2分け。アウェイでは未だ負けていない。近年の大宮はJ2でも下位に低迷するシーズンが続いていたが今シーズンはJ3で異次元の強さを発揮している。
「大宮がJ3の中でナンバー1の戦力を持っていること」は開幕前から分かっていたが何と言ってもFW杉本健である。13試合で6ゴール3アシスト。攻撃の中心として目覚ましい活躍を見せている。しっかりと数字を残しているが「安定感のあるポストプレー」、「味方を生かすパス」、「前線からの献身的な守備」など数字に表れにくい部分での貢献度も非常に高い。ここまでのJ3で年間MVP級の活躍を見せている。
相方のFW藤井一の活躍も目立つ。13試合で4ゴール4アシスト。大卒ルーキーながら即戦力として活躍している。FWシュヴィルツォクは怪我の影響もあってここまで4試合の出場のみ。131分のプレー時間にとどまっているがそれでも2ゴールを挙げている。他にはMF泉澤は46分、FW富山は40分、MF高柳郁は53分のみ。出番に恵まれない実力者はたくさんいる。「選手層の厚さはJ3でナンバー1」と言える。