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はてなキーワード: 国家主義とは

2024-12-04

anond:20241204153131

自分のガキはコミュニティに貢献すべき」なんて国家主義じみた思想なんか、内心全然信じてもいないくせに

都合のいい時だけ子育て社会的意義とやらを人質みたいに持ち出すからセコいんだよな

2024-11-13

保守主義」とは何か?

伝統を重視するのが保守主義

これが本来の「保守」だが、たとえばアメリカ共和党を見ても

本来保守主義

キリスト教原理主義聖書の教えを忠実に守れで「伝統」であってもそれに反してればダメ

リバタリアン伝統・慣習を重視しない。本来保守ライバル

オルト・ライトトランプ支持者が多い。右翼っぽいけど左翼リベラル的要素も持つ)

の混成。彼らは相反する考えを持っているけどリベラルに対抗するために一つのまとまり

それぞれ自分達が「真の保守」だと主張してたりする

日本も似たようなもの

国家主義右翼大きな政府国民統制)

保守伝統尊重保守といいつつケイジアン)

新自由主義小さな政府規制反対・伝統軽視)

の三種三様

2024-08-06

前提として大多数は「左翼」「右翼」ではなく「中道左派」「中道右派」だということを理解すべき

左翼とは何か?

左翼とは共産主義者のことだ。

そして右翼とは国家主義者のことだ。

大雑把にそのくらいに思っておけばよい。

多くの人は左翼ではないし右翼でもない。

中道左派」を「サヨク」と言ったり

中道右派」を「ウヨク」と言ったりするから

語義と実際がズレてしまうんだよ。

右翼左翼

https://anond.hatelabo.jp/20240805223215

右翼とは何かの簡単説明は「左翼ではない」ということ

ふざけてるのではない、こうとしか説明できないからだ

左翼ではないもの集合体右翼であり、実に様々な思想右翼に含まれ

たとえば「新自由主義」は本来左翼だが、現在右翼とされている

国家主義」も思想的には左翼だが、右翼に分類される

宗教的原理主義」は最初から左翼じゃないかもしれないが、思想的には左翼類似した要素がある

■では左翼とは何かといえば「理性主義」のことだ

理性主義とは、世の中のあらゆる問題人間の理性によって解決可能だという主義

科学進歩によって、人間は神に頼らなくても人間自身の力で解決可能だという自信を持った

それは「人間が神にとって代わる」ということだ。「人民が王にとって代わる」のと同じく革命重要精神となった

よって宗教伝統・習慣といったもの憎悪・軽視され「理性によって正しいものけが正しい」と考える傾向がある

インテリ左翼が多いのは、理性の力を強く信じてる人が多いか

左翼憲法を「保守」し、右翼憲法を「革新」しようとするのか?

憲法を守ろうとするのが「左翼」だとされているから「左翼」。

左翼が「理性」によって「平和憲法は正しい」と考えたからというのは正しいといえば正しい

だが「理性」によって「憲法改正すべき」と考えるのは有り得ないことだろうかといえば、そんなことはない

ところが現在日本においては、そのような考えは「左翼的ではない」ということになってしまうので

理性によって憲法改正を唱える者は、思想的には「左翼」であっても「右翼」となってしまうのだ

実際、憲法改正必要性を理性によって説明する「右翼」は、思想的には実に「左翼臭」がする

■「保守」とは何か?

〇「保守」=「右翼」ではない。右翼の中の一部が「保守

保守と呼ばれてる人にもいろいろいるけれども、

本来保守は「理性を崇拝する左翼に疑問を持つ人」だといってよい

人間の理性とはそんなに完璧ものなのか?と考える

〇よって憲法改正についても護憲左翼改憲右翼のように「理性」だけで考えたりしない

彼ら左翼右翼はいいかなる状況であっても憲法を「改正すべきでない」「改正すべき」と考えがち

現行憲法は「正しい」から守るべき、または「間違ってる」から改正すべきなのだ

理性による結論永久不変の絶対性を持ってると考えがちだから

保守はそのように「理性」によってのみでは考えない

現行憲法が成立して以降、日本世界でも稀な平和国家になった。その点は軽視しない

しかし、現在世界の状況において「このままで良いのか?」とは考える

保守」には、改憲反対も賛成もいるだろうが、それは「理性」崇拝から結論ではない

だが、反対なら「左翼」、賛成なら「右翼」と理性主義からはみなされがち

2024-05-30

政治の話をして、叔父が碌でもない人だということが分かった話

政治の話をすると人の本性が見えるのだろうか。伯父と都知事選候補者について話す機会があった。

元々右寄り人間であるということは知っていたが、純粋候補者についての見解を聞きたくて気軽に話を振った。

百合蓮舫石丸トップ3みたいだけど、学歴詐称女と二重国籍女とフェミシンパ市長トップ3じゃちょっとな、どう思いますかね」という聞き方をしたら「まず桜井、次に田母神」とバッサリ言ってきた。

自分保守寄りの人間で、在日韓国人利権があることはおかしいと思っているし、外国人参政権なんてもってのほかだ。碌にルールも作らず移民共生だという自民党のやり方はおかしいと思っている。

原発は再稼働するべきだし減税もすべきだし、閣議決定LGBT増進法を通してしまうのだって絶対おかしい。

でも個人的桜井誠はやりすぎだ。なにせ政治活動をして逮捕されたことのある人間だ。

桜井誠は在特会創設者で、ちょっと極端じゃなかろうか」と言ったその瞬間、伯父は豹変した。「なにが極端なんだ!言ってみろ!法律を守ろうと言ってるだけだ!」激昂して掴みかかってきた。

在特会のことは昔から知っていたが、暴力沙汰を起こして逮捕されたニュースを見て、「この人たちが目指すところとはちょっと違うな、関わるべきではないな」と思った。10年以上前のことだ。でもそんなことは、伯父に激昂された時にはとっくに忘れていた。

法律を守れって言いながら破ってるじゃないかって、忘れてなければ言い返してやりたかったな。

「覚えてません」って答えちゃって勝ち誇ったように「じゃあ極端とか言うな」って言われたの、正直悔しかった。

意見が違うからと手を出した時点で暴力革命を是とする伯父が大嫌いな共産党と同じやり口じゃないか

「極端かもしれないと思ったからそれが正しいのかどうか話したいのであって、そもそもわたし自分視点を常に疑っている。でも桜井誠のやり方で票が集まるのか、この国をよりよく変えていけるのか疑問だと思ってる」って言ったら言い返してこなかった。

自分が正しいと思っていることが本当に正しいのか、どう思うのか、どうしていくべきなのか、どういう人間リーダーにふさわしいのかという建設的な話がしたかったが、ムリだった。

父とはそういう話ができたから、その父の弟ともできると思ったが、間違っていた。

なんでも相談に乗るよ、というスタンス叔父だったが正直失望した。人間として見習うところのある人だと思っていたが、軽蔑すらした。

自分意見や考えていることが絶対に正しくて、そうでない人間には手を出してもいいと思っているのは絶対に間違っている。

例え公安監視されている共産党だって思想だけなら自由なのが日本だ。思想暴力押し付けることは、この国の在り方そのもの否定することに繋がりかねない。

自分も正しいし相手も正しい、という前提と信頼がないと建設的な会話はできないということを思い知った。身近にこんな人がいたとは正直まったく思わなかった。

叔父とは少し距離を置くことに決めた。

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自由民主主義の国のトップに立つ者にはバランス感覚必要だと思う。親戚同士でだってこんな望まない対立をしてしまうのに、1億人が集まったらみんな考えることなんてバラバラだ。

守るべきものを守り、変えるべきものを変える、民意をまとめるバランス感覚が優れていなければリーダーたりえないと思う(安倍首相は本当にバランスをとるのが上手だったと思う)。

それこそ日本第一党が主張する核武装論などバランスから逸脱してはいないだろうか。もちろん今にも戦争を起こしそうなお隣の野蛮の極み近平ランド放置しておいていいはずがない。

だけどバランスをとるべきだ。日本人の多数が核武装を望むのであればすればいいが、今はそうじゃない。平和ボケしているだけかもしれないが、国民の多数が望んでいないことは国民に望まれないことで、主張しても支持されないことだ。

近平ランド以外の隣国に対してもそうだ。相手必要以上に刺激してしまわないだろうか。たとえば隣国NATOに加盟すると決めたら侵略した国は日本とも隣国だ。日本核武装したら彼らはどうするのだろうか。それがきっかけで世界の構図が変わりかねなくはないだろうか。戦争の引き金になることや国際関係バランスを考慮できているのか?

しかしだからといって「9条がある!自衛隊不要!」などと主張して悪意のある国のされるがままになれば奪われるだけでこれもまたバランス感覚がない。

また、日本人になくて朝鮮人にある権利否定することと、人種差別をしていいことも当然違う。むしろまったく別問題だ。人種差別をするような政治活動家は一歩間違えればヒトラーだ。

新大久保に集まって「ゴ○ブリ」などと汚い言葉を吐くのは良識のある人間として超えてはいけないラインだろう。

やっぱりわたし視点からすると桜井誠や在特会は極端だ。バランスがとれているとは全く思わない。

相手がそうだから自分もそうしていいという考え方もあるだろうが、日本法治国家だ。変えるべきことは暴力ではなく選挙で変えなければならない。

国がそうだということは当然だとして、これは家族という社会の中でもそうだろう。暴力には訴えず、話し合って、皆がよりよく生きていける日本にしないといけない。

日本人として、和を以て尊しとなせるように生きていきたい。そうしていくと誓った。

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今回のことがきっかけで「保守とは永遠の微調整」という言葉を知った。有本氏は「保守というのは極端なものを嫌うものだ」と言っていた。どちらの言葉も非常にしっくりきている。

保守の皮をかぶって差別主義民族主義国家主義を掲げる人間こそまさに極端な右翼極右と言うべきなのだろう。

2024-03-08

国境廃止委員会

私は国家解体国境廃止を訴えている地球市民の1人である

私のことをアナーキスト批判する国家主義者右派左派わず)が存在するが、私から言わせれば国家主義者ほどアナーキー存在はいない。

彼らは国家主権絶対性を訴えるあまり国際社会における無秩序混沌から目を逸らすのである

国家主義者はその国際社会アナーキ性を正当化し、その中で秩序を構成するための自国軍事力経済力発言力向上も正当化するのである

力こそが秩序を決めるというのならば国際社会世紀末である

そのようなことが許されるのであろうか。

国家主義者と言うと自分と縁遠い人間想像する人もいるであろう。

しかし、自分国家主義者である自覚のない無意識ナショナリストは溢れている。

一例を挙げよう。

国力、殊に経済力的側面から少子化解決を訴える人間がいる。

から言わせれば彼らは真性ナショナリストである

我らのゆりかごは既に増えすぎた人間を抱え切ることができなくなっているのにも関わらず、相対的人口数低下に危機意識を持ち、人口増加を願うのならばそれはナショナリズムによるものである

他にも例を挙げればキリはない。

私はここ、はてな匿名ダイアリー国境廃止委員会本部及び国境廃止委員会日本支部設立宣言する。

国境廃止され、国軍廃止され、通貨廃止され、現状の国家ローカルガバメントとなることを目指す。

特に国軍廃止世界同時に行われなければならない。

我ら人類が保持することを認められた暴力装置警察権力のみであり、軍事力保有など決して認められないものである

なぜならば、人の命を奪うことは究極の不可逆的行為であるからである

国家国家の争いにより政治権力のない庶民子供たちが屠られたとしよう。

例えその後に国家国家和解しどれほど強い友愛が築かれようと、かつて失われた命が再び息を吹き返すことはもうないのである

唯一の例外は旧国家勢力の打倒のための一時的軍事力である

我ら国境廃止委員会を支持する世界市民主義者過半数を超えた時にも、反世界市民主義者が率いる国家とそれを支持する国民存在するであろう。

国境廃止委員会を支持する旧国家国境廃止委員会フォースプロバイダーとして旧国軍提供せよ。

国境廃止委員会の下におかれる国家解体軍事委員会提供された連合軍フォースユーザーとして組織国家主義者を破砕するのである

最後に。

地球市民主義欧米主導のグローバリズムとは異なるものである

我らは公用語という概念を持たない。

我らは地球における多様な文化を、それが個人自然権侵害しないものである限り否定しない。

私はお雑煮と言えば味噌仕立ての汁に丸餅とカブ鰹節である

しかし、だからと言って醤油仕立ての雑煮餡子の入った雑煮否定することはないのである

我らは皆同じ地球市民であるとともに多様なことな文化を持つのである

我らは国家解体し、現状の国家地球の一地域とする。

つの地球に一つの議会を。

つの地球に一つの行政府を。

つの地球に一つの最高司法機関を。

つの地球に多様な文化地域を。

地球市民の、地球市民による、地球市民のため世界政府を。

私はここに国境廃止委員会設立とその総裁への就任宣言し、地球市民のため職務を全うすることを厳かに誓う。

God bless earth

God bless people world over

2024-02-12

anond:20240211075643

推し活の最終系が国家主義であることを考えるとキモいのは明白

より強い依存先を求めた結果が国になり政府になり、無謬であることを求めるばかりに事実から目をそらすようになる。

アイドルだのスポーツ選手だのの相手でやってるうちは自由だが、有権者としてやるなら実害しかない。

なんだあのトランプ信者ども。

2024-02-02

14万円超のベーシックインカムを1年間毎月貧しい家庭に与えた結果何が起きたか? - GIGAZINE

https://l.pg1x.com/YekL9hUfHkCxnVnK7


有効範囲限定すると政策が通りやすジャップランド」だったら「住宅基本費」として年収足切り無しで毎月10万円づつ支給したらいいんじゃねぇのかな。

これから人口も減るし、空き家対策になるんじゃね?結局は「個人資産を目減りさせたくない」大家と「その金額じゃ借りられない」店子関係なんだからさ。

「住む所ある」ってのは、再起や転進として精神的な負担を確実に軽減する。

あと家賃補助があるんだから「定収がない奴は資産家でも貸さない」っていう大家の貸し控えを回避できるし。

ベーシックインカムだと発狂するウヨ国家主義者も、全員に振り分けられる「住宅基本費」なら確実に許すだろう。

2024-01-26

anond:20240126183251

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

 〈佐藤優現象〉を支えている護憲派の中心は、雑誌としては『世界』であり、学者では山口二郎和田春樹である。この顔ぶれを見て、既視感を覚える人はいないだろうか。すなわち、「平和基本法である。これは、山口和田らが執筆し、共同提言として、『世界』一九九三年四月号に発表された。その後、二度の補足を経ている(56)。

 私は、〈佐藤優現象〉はこの「平和基本法からの流れの中で位置づけるべきだと考える。

 同提言は、①「創憲論」の立場、②自衛隊合憲化(57)、③日本経済的地位に見合った国際貢献必要性、④国連軍国連警察活動への日本軍の参加(58)、⑤「国際テロリスト武装難民」を「対処すべき脅威」として設定、⑥日米安保の「脱軍事化」、といった特徴を持つが、これが、民主党の「憲法提言」(二〇〇五年一〇月発表)における安全保障論と論理を同じくしていることは明白だろう。実際に、山口二郎は、二〇〇四年五月時点で、新聞記者の「いま改憲必要なのか」との問いに対して、「十年ほど前から護憲立場から改憲案を出すべきだと主張してきた。しかし、いまは小泉首相のもとで論理不在の憲法論議が横行している。具体的な憲法改正をやるべき時期ではないと思う」と答えている(59)。「創憲論」とは、やはり、改憲論だったのである

 同提言の二〇〇五年版では、「憲法九条の維持」が唱えられているが、これは、政権が「小泉首相のもと」にあるからだ、と解釈した方がいいだろう。「平和基本法」は、戦争をできる国、「普通の国」づくりのための改憲である。同提言軍縮を謳っているが、一九九三年版では、軍縮は「周辺諸国軍縮過程と連動させつつ」行われるとされているのだから北朝鮮中国軍事的脅威が強調される状況では、実現する見込みはないだろう(60)。また、「かつて侵略したアジアとの本当の和解」、二〇〇五年版では、周辺諸国への謝罪過去清算への誠実な取組みの必要性が強調されているが、リベラル過去清算は終わったと認識しているのであるから、これも実効性があるとは思えない。要するに、同提言には、論理内在的にみて、軍事大国化への本質的な歯止めがないのである

 佐藤が語る、愛国心必要性(61)、国家による市民監視(62)、諜報機関の設置等は、「普通の国」にとっては不可欠なものである佐藤饒舌から私たちは、「平和基本法」の論理がどこまで行き着くかを学ぶことができる。

 馬場は、小泉純一郎首相(当時)の靖国参拝について、「今後PKOなどの国際的軍事平和維持活動において殉死殉職した日本人の慰霊をどう処理し追悼するか、といった冷戦後平和に対する構想を踏まえた追悼のビジョンもそこからは得られない」と述べている(63)。逆に言えば、馬場は、今後生じる戦死者の「慰霊追悼施設必要だ、と言っているわけである。「普通の国」においては、靖国神社でないならば、そうした施設はもちろん、不可欠だろう。私は、〈佐藤優現象〉を通じて、このままではジャーナリズム内の護憲派は、国民投票を待たずして解体してしまう、と前に述べた。だが、むしろ、すでに解体は終わっているのであって、「〈佐藤優現象〉を通じて、残骸すら消えてしまう」と言うべきだったのかもしれない。

 ここで、テロ特措法延長問題に触れておこう(64)。国連本部政務官川端清隆は、小沢一郎民主党代表の、テロ特措法延長反対の発言について、「対米協調」一辺倒の日本外交批判しつつ、「もし本当に対テロ戦争への参加を拒絶した場合日本には国連活動への支援も含めて、不参加を補うだけの実績がない」、「ドイツ独自イラク政策を採ることができたのは、アフガニスタンをはじめ、世界の各地で展開している国連PKOや多国籍軍に参加して、国際社会を納得させるだけの十分な実績を積んでいたかである。翻って日本場合多国籍軍は言うに及ばず、PKO参加もきわめて貧弱で、とても米国国際社会理解を得られるものとはいえない」と述べている(65)。

 元国連職員吉田康彦は「国連憲章の履行という点ではハンディキャップなしの「普通の国」になるべきだと確信している。(中略)安保理決議による集団安全保障としての武力行使には無条件で参加できるよう憲法の条文を明確化するのが望ましい」と述べている(66)。川端吉田の主張をまとめれば、「対米協調一辺倒を避けるため、国連PKOや多国籍軍軍事活動積極的に参加して「国際貢献」を行わなければならない。そのためには改憲しなければならない」ということになろう。民主党路線と言ってもよい。今の護憲派ジャーナリズムに、この論理反論できる可能性はない。「8」で指摘したように、対北朝鮮武力行使容認してしまえば、改憲した方が整合性があるのと同じである

 なお、佐藤は、『世界』二〇〇七年五月号に掲載された論文山川均の平和憲法擁護戦略」において、「現実国際政治の中で、山川ソ連侵略性を警戒するのであるから、統整的理念としては非武装中立を唱えるが、現実には西側の一員の日本を前提として、外交戦略を組み立てるのである。」「山川には統整的理念という、人間努力によっては到底達成できない夢と、同時にいまこの場所にある社会生活改善していくという面が並存している」と述べている。私は発刊当初この論文を一読して、「また佐藤柄谷行人への点数稼ぎをやっている」として読み捨ててしまっていたが、この「9」で指摘した文脈で読むと意味合いが変わってくる。佐藤は、「平和憲法擁護」という建前と、本音が分裂している護憲派ジャーナリズムに対して、「君はそのままでいいんだよ」と優しく囁いてくれているのだ。護憲派ジャーナリズムにとって、これほど〈癒し〉を与えてくれる恋人もいるまい(67)。

10.おわりに

 これまでの〈佐藤優現象〉の検討から、このままでは護憲派ジャーナリズムは、自民党主導の改憲案には一〇〇%対抗できないこと、民主党主導の改憲案には一二〇%対抗できないことが分かった。また、いずれの改憲案になるにしても、成立した「普通の国」においては、「7」で指摘したように、人種差別規制すらないまま「国益」を中心として「社会問題」が再編されることも分かった。佐藤沖縄でのシンポジウムで、「北朝鮮アルカイダの脅威」と戦いながら、理想を達成しようとする「現実平和主義」を聴衆に勧めている(68)が、いずれの改憲案が実現するとしても、佐藤が想定する形の、侵略植民地支配反省も不十分な、「国益」を軸とした〈侵略ができる国〉が生まれることは間違いあるまい。「自分国家主義者じゃないから、「国益」論なんかにとりこまれるはずがない」などとは言えない。先進国の「国民」として、高い生活水準や「安全」を享受することを当然とする感覚、それこそが「国益」論を支えている。その感覚は、そうした生存の状況を安定的保障する国家先進国主導の戦争積極的に参加し、南北格差固定化を推進する国家―を必要とするからだ。その感覚は、経済的水準が劣る国の人々への人種主義、「先進国」としての自国を美化する歴史修正主義の温床である

 大雑把にまとめると、〈佐藤優現象〉とは、九〇年代以降、保守派大国路線に対抗して、日本経済的地位に見合った政治大国化を志向する人々の主導の下、謝罪補償必要とした路線が、東アジア諸国民衆の抗議を契機として一頓挫したことや、新自由主義の進行による社会統合破綻といった状況に規定された、リベラル左派危機意識から生じている。九〇年代東アジア諸国民衆から謝罪補償を求める声に対して、他国の「利益のためではなく、日本私たちが、進んで過ちを正しみずから正義回復する、即ち日本利益のために」(69)(傍点ママ歴史清算を行おうとする姿勢は、リベラル内にも確かにあり、そしてその「日本利益」とは、政治大国を前提とした「国益」ではなく、侵略戦争植民地支配可能にした社会のあり方を克服した上でつくられる、今とは別の「日本」を想定したものであったろう。私たちが目撃している〈佐藤優現象〉は、改憲後の国家体制に適合的な形で生き残ろうと浮き足立リベラル左派が、「人民戦線」の名の下、微かに残っているそうした道を志向する痕跡消失もしくは変質させて清算する過程、いわば蛹の段階である改憲後、蛹は蛾となる。

 ただし、私は〈佐藤優現象〉を、リベラル左派意図的計画したものと捉えているわけではない。むしろ無自覚的、野合的に成立したものだと考えている。藤田省三は、翼賛体制を「集団転向寄り合い」とし、戦略戦術的な全体統合ではなく、諸勢力からあいもつあいがそのまま大政翼賛会に発展したからこそ、デマゴギーそれ自体ではなく、近衛文麿のようなあらゆる政治立場から期待されている人物統合象徴となったとし、「主体が不在であるところでは、時の状況に丁度ふさわしい人物実態のまま象徴として働く」、「翼賛会成立史は、この象徴人物の未分性という日本政治特質をそれこそ象徴的に示している」と述べている(70)が、〈佐藤優現象〉という名の集団転向現象においては、近衛のかわりに佐藤が「象徴」としての機能果たしている。この「象徴」の下で、惰性や商売で「護憲」を唱えているメディア、そのメディア追従して原稿を書かせてもらおうとするジャーナリスト発言力を確保しようとする学者、無様な醜態晒す本質的には落ち目思想家やその取り巻き、「何かいいことはないか」として寄ってくる政治家や精神科医ら無内容な連中、運動に行き詰った市民運動家、マイノリティ集団などが、お互いに頷きあいながら、「たがいにからあいもつれあって」、集団転向は進行している。

 ところで、佐藤は、「仮に日本国家国民が正しくない道を歩んでいると筆者に見えるような事態が生じることがあっても、筆者は自分ひとりだけが「正しい」道を歩むという選択はしたくない。日本国家同胞日本人とともに同じ「正しくない」道を歩む中で、自分が「正しい」と考える事柄の実現を図りたい」と述べている(71)。佐藤は、リベラル左派に対して、戦争に反対の立場であっても、戦争が起こってしまたからには、自国国防、「国益」を前提にして行動せよと要求しているのだ。佐藤賞賛するような人間は、いざ開戦となれば、反戦運動を行う人間異端者扱いするのが目に見えている。

 この佐藤発言は、安倍晋三首相の目指していた「美しい国」づくりのための見解とも一致する。私見によれば、安倍の『美しい国へ』(新潮新書、二〇〇六年七月)全二三二頁の本のキモは、イランでのアメリカ大使館人質事件(一九七九年)をめぐる以下の一節である。「(注・反カーター陣営の)演説会で、意外に思ったことがある。人質事件に触れると、どの候補者もかならず、「私は大統領とともにある」(I am behind the President.)というのだ。ほかのことではカーターをこきおろす候補者が、そこだけは口をそろえる。/もちろん、人質にされている大使館員たちの家族配慮するという意図からだろうが、アメリカ一丸となって事件対処しているのだ、という明確なメッセージを内外に発しようとするのである国益からむと、圧倒的な求心力がはたらくアメリカ。これこそがアメリカの強さなのだ。」(八七~八八頁)

 文中の、「人質事件」を拉致問題に、「大統領」を安倍に、「アメリカ」を日本に置き換えてみよ。含意は明白であろう。安倍は辞任したとはいえ総連弾圧をめぐる日本言論状況や、〈佐藤優現象〉は、安倍の狙いが実現したこと物語っている。安倍政権は倒れる前、日朝国交正常化に向けて動きかけた(正確には米朝協議の進展で動かされたと言うべきだが)が、こうなるのは少なくとも今年春からは明らかだったにもかかわらず、リベラル左派の大多数は、「日朝国交正常化」を公然と言い出せなかった。安倍政権北朝鮮外交に敗北したのは明らかである。だが、日本リベラル左派安倍政権ときに敗北したのである

 〈佐藤優現象〉は、改憲後に成立する「普通の国」としての〈侵略ができる国〉に対して、リベラル左派の大部分が違和感を持っていないことの表れである侵略植民地支配過去清算在日朝鮮人人権擁護も、そこには含まれる)の不十分なままに成立する「普通の国」は、普通の「普通の国」よりはるかに抑圧的・差別的侵略的にならざるを得ない。〈佐藤優現象〉のもとで、対北朝鮮武力行使の言説や、在日朝鮮人弾圧の言説を容認することは、戦争国家体制に対する抵抗感を無くすことに帰結する。改憲に反対する立場の者がたたかうべきポイントは、改憲護憲(反改憲)かではない。対北朝鮮武力行使容認するか、「対テロ戦争」という枠組み(72)を容認するかどうかである容認してしまえば、護憲(反改憲)派に勝ち目はない。過去清算も不十分なまま、札束ではたいて第三世界諸国の票を米国のためにとりまとめ、国連民主的改革にも一貫して反対してきた日本が、改憲し、常任理事国化・軍事大国化して、(国連主導ではあれ)米軍中心の武力行使を容易にすることは、東アジア世界平和にとって大きな災厄である(73)。

改憲戦争国家体制拒否したい人間は、明確に、対北朝鮮武力行使の是非、対テロ戦争の是非という争点を設定して絶対的に反対し、〈佐藤優現象〉及び同質の現象を煽るメディア知識人等を徹底的に批判すべきである

(1)岩波書店労働組合「壁新聞」二八一九号(二〇〇七年四月)。

(2)ブログ「猫を償うに猫をもってせよ」二〇〇七年五月一六日付。

(3)ただし、編集者佐藤右翼であることを百も承知の上で使っていることを付言しておく。〈騙されている〉わけではない。

(4)「佐藤優という罠」(『AERA』二〇〇七年四月二三日号)中のコメントより。

(5)インターネットサイトフジサンケイ ビジネスアイ」でほぼ週一回連載中の〈 Permalink | 記事への反応(0) | 18:37

金光翔 『<佐藤優現象批判

インパクション』第160号(2007年11月刊)掲載

目次

1.はじめに

2.佐藤優右派メディアでの主張

 (1)歴史認識について

 (2)対北朝鮮外交について

 (3)朝鮮総連への政治弾圧について

3.佐藤優による主張の使い分け

4.佐藤優へ傾倒する護憲派ジャーナリズム

5.なぜ護憲派ジャーナリズム佐藤を重用するのか?

 (1)ナショナリズム

 (2)ポピュリズム

 (3) 格差社会

 (4)「硬直した左右の二項対立図式を打破」―〈左〉の忌避

6.「人民戦線」という罠

 (1)「ファシズム政権樹立」に抗するために、人民戦線的な観点から佐藤擁護する

 (2)「論壇」での生き残りを図るために、佐藤擁護する

7.「国民戦線」としての「人民戦線

8.改憲問題と〈佐藤優現象

9.「平和基本法から佐藤優現象〉へ

10.おわりに

1.はじめに

 このところ、佐藤優という人物が「論壇」を席巻しており、リベラル左派系の雑誌から右派メディアにまで登場している。

 だが、「論壇の寵児」たる佐藤は、右派メディア排外主義のものの主張を撒き散らしている。奇妙なのはリベラル左派メディアが、こうした佐藤の振舞いを不問に付し、佐藤を重用し続けていることにある。

 佐藤による、右派メディアでの排外主義の主張の展開が、リベラル左派によって黙認されることによって成り立つ佐藤の「論壇」の席巻ぶりを、以下、便宜上、〈佐藤優現象〉と呼ぶ。この現象意味を考える手がかりとして、まずは、佐藤による「論壇」の席巻を手放しに礼賛する立場記述検討からはじめよう。例えば、『世界』の編集者として佐藤を「論壇」に引き入れ、佐藤の著書『獄中記』(岩波書店、二〇〇六年一二月)を企画編集した馬場公彦(岩波書店)は、次のように述べる。

 「今や論壇を席巻する勢いの佐藤さんは、アシスタントをおかず月産五百枚という。左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない。」「彼の言動共鳴する特定編集者と密接な関係を構築し、硬直した左右の二項対立図式を打破し、各誌ごとに異なったアプローチ共通の解につなげていく。」「現状が佐藤さんの見立て通りに進み、他社の編集者意見交換するなかで、佐藤さんへの信頼感が育まれる。こうして出版社カラーや論壇の左右を超えて小さなリスク共同体が生まれ編集業を通しての現状打破への心意気が育まれる。その種火はジャーナリズムにひろがり、新聞社会面を中心に、従来型の検察官邸主導ではない記者独自調査報道が始まる。」「この四者(注・権力民衆メディア学術)を巻き込んだ佐藤劇場が論壇に新風を吹き込み、化学反応を起こしつつ対抗的世論公共圏形成していく。」

 馬場見解の中で興味深いのは、〈佐藤優現象〉の下で、「硬直した左右の二項対立図式」が打破され、「論壇」が「化学反応」を起こすとしている点であるある意味で、私もこの認識を共有する。だが、「化学反応」の結果への評価は、馬場と全く異なる。私は、これを、「対抗的世論公共圏」とやらが形成されるプロセスではなく、改憲後の国家体制に適合的な形に(すなわち、改憲後も生き長らえるように)、リベラル左派が再編成されていくプロセスであると考える。比喩的に言えば、「戦後民主主義体制下の護憲派が、イスラエルリベラルのようなものに変質していくプロセスと言い替えてもよい。

 以下の叙述でも指摘するが、佐藤は対朝鮮民主主義人民共和国(以下、北朝鮮武力行使在日朝鮮人団体への弾圧必要性を精力的に主張している。安倍政権下の拉致外交キャンペーンや、一連の朝鮮総連弾圧に対して、リベラル左派から批判や抗議の声はほとんど聞かれなかったのは、「化学反応」の典型的ものである。「戦後民主主義」が、侵略植民地支配過去とまともに向き合わず在日朝鮮人に対してもせいぜい「恩恵」を施す対象しか見てこなかったことの問題性が、極めて露骨に出てきていると言える。〈嫌韓流〉に対して、リベラル左派からの反撃が非常に弱いことも、こうした流れの中で考えるべきであろう。

 私は、佐藤優個人は取るにたらない「思想家」だと思うが、佐藤右派メディアで主張する排外主義を、リベラル左派容認・黙認することで成り立つ〈佐藤優現象〉は、現在ジャーナリズム内の護憲派問題点を端的に示す、極めて重要な、徴候的な現象だと考える。

 馬場は、佐藤が「左右両翼の雑誌寄稿しながら、雑誌の傾向や読者層に応じて主題文体を書き分け、しかも立論は一貫していてぶれていない」などと言うが、後に見るように、佐藤は、「右」の雑誌では本音を明け透けに語り、「左」の雑誌では強調点をずらすなどして掲載されるよう小細工しているに過ぎない。いかにも官僚らしい芸当である佐藤自身は自ら国家主義であることを誇っており、小谷野敦言葉を借りれば、「あれ(注・佐藤)で右翼でないなら、日本右翼なんか一人もいない」。

 佐藤が読者層に応じて使い分けをしているだけであることは誰にでも分かることであるし、事実ウェブ上でもブログ等でよく指摘されている。そして、小谷野の、この現象が「日本知識人層の底の浅さが浮き彫りになった」ものという嘲笑も正しい。だが、改憲派の小谷野と違い、改憲を阻止したいと考える者としては、この現象について、佐藤優に熱を上げている護憲派を単に馬鹿にするだけではなく、〈佐藤優現象〉をめぐって、誰にでも浮かぶであろう疑問にまともに答える必要がある。なぜ、『世界』『金曜日』等の護憲派ジャーナリズムや、斎藤貴男魚住昭のような一般的には「左」とされるジャーナリストが、佐藤に入れ込んでいるのか? なぜ、排外主義を煽る当の佐藤が、『世界』『金曜日』や岩波書店朝日新聞出版物では、排外主義ナショナリズムの台頭を防がなければならない、などと主張することが許されているのか?

 この〈佐藤優現象〉はなぜ起こっているのか? この現象はどのようなことを意味しているのか? どういう帰結をもたらすのか? 問われるべき問題は何か? こうした問いに答えることが、改憲を阻止したいと考える立場の者にとって、緊急の課題であると思われる。

2.佐藤優右派メディアでの主張

 まず、佐藤排外主義的主張のうち、私の目に触れた主なものを挙げ、佐藤排外主義者としての活躍振りを確認しておこう。

(1)歴史認識について

 佐藤は言う。「「北朝鮮が条件を飲まないならば、歴史をよく思いだすことだ。帝国主義化した日本ロシアによる朝鮮半島への影響力を巡る対立日清戦争日露戦争引き起こした。もし、日本ロシアが本気になって、悪い目つきで北朝鮮にらむようになったら、どういう結果になるかわかっているんだろうな」という内容のメッセージ金正日に送るのだ」。朝鮮植民地化に対する一片の反省もない帝国主義者そのもの発言である。また、アメリカ議会における慰安婦決議の件に関しても、「事実誤認に基づく反日キャンペーンについて、日本政府がき然たる姿勢反論することは当然のことだ。」と述べている。

 特に大川周明テクスト佐藤解説から成る日米開戦真実大川周明著『米英東亜侵略史』を読み解く』(小学館、二〇〇六年四月)では、極めて露骨に、日本近現代史に関する自己歴史認識開陳する。以下、引用する。佐藤が自説として展開している部分である

 「日本人は(注・太平洋戦争)開戦時、少なくとも主観的には、中国アメリカイギリスによる植民地支配から解放したいと考えていた。しかし、後発資本主義である日本には、帝国主義時代の条件下で、欧米列強植民地になるか、植民地を獲得し、帝国主義国となって生き残るかの選択肢しかなかった。」(三頁)、「「大東亜共栄圏」は一種棲み分け理論である日本人はアジア諸民族との共存共栄真摯に追求した。強いて言えば、現在EUを先取りするような構想だった。」(四頁)、「あの戦争を避けるためにアメリカ日本妥協を繰り返せば、結局、日本アメリカ保護国、準植民地となる運命を免れなかったというのが実態ではないかと筆者は考える。」(六頁)、「日本武力によって、列強による中国の分裂が阻止されたというのは、日本人の眼からすれば確かに真実である。(中略)中国人の反植民活動家の眼には、日本列強とともに中国を分割する帝国主義国の一つと映ったのである。このボタンの掛け違いにイギリスアメリカはつけ込んだ。日本こそが中国植民地化と奴隷支配を目論む悪の帝国であるとの宣伝工作を行い、それが一部の中国政治家と知的エリートの心を捉えたのである。」(二八一頁)。また、蒋介石政権については、「米英の手先となった傀儡政権」(二五七頁)としている。他方、佐藤は、汪兆銘南京国民政府は「決して対日協力の傀儡政権ではなかった」(二四九頁)とする。

 右翼たる佐藤面目躍如たる文章である。ちなみに、こんな大東亜戦争肯定論の焼き直しの本を斎藤貴男は絶賛し、「大川こそあの時代知の巨人・であったとする形容にも、大川の主張そのものにも、違和感を抱くことができなかった」としている。

(2)対北朝鮮外交について

 佐藤は、「拉致問題解決」を日朝交渉大前提とし、イスラエルによるレバノン侵略戦争も「拉致問題解決」として支持している。「イスラエル領内で勤務しているイスラエル人が拉致されたことは、人権侵害であるとともにイスラエル国権侵害でもある。人権国権侵害された事案については、軍事行使も辞せずに対処するというイスラエル政府方針を筆者は基本的に正しいと考える」。さらに、現在北朝鮮ミュンヘン会談時のナチス・ドイツに準えた上で、「新帝国主義時代においても日本国家日本人が生き残っていける状況を作ることだ。帝国主義選択肢には戦争問題解決することも含まれる」としている。当然佐藤にとっては、北朝鮮の「拉致問題解決」においても、戦争視野に入っているということだ。『金曜日』での連載においても、オブラートに包んだ形ではあるが、「北朝鮮に対するカードとして、最後には戦争もありうべしということは明らかにしておいた方がいい」と述べている(10)。

 さらに、アメリカが主張してきた北朝鮮米ドル札偽造問題が、アメリカ自作自演だった可能性が高いという欧米メディア報道に対して、佐藤は「アメリカ政府として、『フランクフルター・アルゲマイネ・ツァイトゥング』の記事に正面から反論することはできない。なぜなら、証拠を突きつける形で反論するとアメリカ情報源情報収集能力が明らかになり、北朝鮮を利してしまうからだ」(11)と、いかなる反証根拠も示さずに(反証必要性を封じた上で)、「北朝鮮情報操作」と主張しているが、この主張は、保守派原田武夫にすら否定されている(12)。佐藤現在右派メディアの中でも最も「右」に位置する論客の一人であると言えよう。

(3)朝鮮総連への政治弾圧について

 佐藤は、「在日団体への法適用拉致問題動く」として、「日本政府朝鮮総連経済活動に対し「現行法の厳格な適用」で圧力を加えたことに北朝鮮逆ギレして悲鳴をあげたのだ。「敵の嫌がることを進んでやる」のはインテリジェンス工作の定石だ。/政府が「現行法の厳格な適用」により北朝鮮ビジネス利益を得ている勢力牽制することが拉致問題解決のための環境を整える」と述べている(13)。同趣旨の主張は、別のところでも述べている(14)。「国益」の論理の下、在日朝鮮人の「人権」は考慮すらされてない。

 漆間巌警察庁長官(当時)は、今年の一月一八日の会見で、「北朝鮮が困る事件摘発拉致問題解決に近づける。そのような捜査に全力を挙げる」「北朝鮮日本交渉する気にさせるのが警察庁仕事。そのためには北朝鮮資金源について事件化し、実態を明らかにするのが有効だ」と発言しているが、佐藤発言はこの論理と全く同じであり、昨年末から激化を強めている総連系の機関民族学校などへの強制捜索に理論根拠提供したように思われる。佐藤自身も、「法の適正執行なんていうのはね、この概念ができるうえで私が貢献したという説があるんです。『別冊正論』や『SAPIO』あたりで、国策捜査はそういうことのために使うんだと書きましたからね。」と、その可能性を認めている(15)。

3.佐藤優による主張の使い分け

 排外主義者としての佐藤の主張は、挙げ出せばきりがない。前節で挙げたのも一例に過ぎない。では、佐藤は、こうした主張を『世界』『金曜日』でも行っているのだろうか。

 佐藤が仮に、「左」派の雑誌では「右」ととられる主張を、「右」派の雑誌では「左」ととられる主張をすることで、「硬直した左右の二項対立図式を打破」しているならば、私も佐藤をひとかどの人物と認めよう。だが、実際に行われていることは、「左」派メディアでは読者層の価値観に直接抵触しそうな部分をぼかした形で語り、「右」派メディアでは本音を語るという下らない処世術にすぎない。「左右の二項対立図式」の「打破」は、「左」の自壊によって成り立っているのだ。佐藤が『金曜日』と右派メディアで同一のテーマを扱った文章を読み比べれば、簡単にそのことはわかる。

 一例として、米国下院での「慰安婦」決議に関する佐藤の主張を読み比べてみよう。産経新聞グループサイト上での連載である地球を斬る〉では、「慰安婦問題をめぐるアメリカ報道を「滅茶苦茶」と非難し、「慰安婦問題に関する二〇〇七年三月一日の安倍発言についても「狭義の強制性はなかった」という認識なのだから正当だとして、あたかも「慰安婦」決議案自体不正確な事実に基づいたものであるかのような印象を与えようとしている(16)。ところが、『金曜日』では、こうした自分の主張は述べず、国権論者としての原則的立場から日本政府謝罪には反対だとしている(17)。なお、『金曜日』の同文章では「歴史認識を巡る外交問題 Permalink | 記事への反応(1) | 18:32

2024-01-16

anond:20240116003349

間違いというか、それが右派左派の違いというものですよ

左派平等を追求するから、分配も不平等があってはならない

から政府のような単一存在平等考慮して分配することを望む

右派はそうではない

アメリカ調査共和党支持者の方が民主党支持者より寄付ボランティア積極的だという結果が

左派寄付ボランティアより国家などの単一存在税金を納めて再分配することを望む傾向

右派個人主義国家主義者・全体主義者も右派と呼ばれたりするけど)なので

自分寄付したいところに寄付することを望み、単一存在が決定権を持つことを嫌うのです

2023-12-01

山田太一訃報を知った。

それまでふぞろいの林檎たち岸辺のアルバムくらいしか知らなかった山田太一だが、

昨年、NHK再放送されていた「男たちの旅路I~III」を初めてみて、山田太一世界は奥深いと、認識を改めたのを覚えている。

ある種、衝撃を受けた。

男たちの旅路I~III」は戦中派のイメージが強い鶴田浩二山田太一が説得して、鶴田の初テレビドラマ出演となったいわくつきのドラマだった。

このドラマのすごさは、戦中派の鶴田あるいは特攻世代鶴田の、ある種、ブレない、英霊に操を立てる保守の固まりみたいな偶像を粉々に砕いたところだ。

戦中派保守というと、三島由紀夫吉田満といった1920年代半ば生まれで、10代の思春期国家への忠誠を純粋培養で叩き込まれ世代

その世代のブレなさに憧れて、保守を自認しているのが、昨今のなんちゃって感の強い保守たちだ。どんなに差別的発言をしても非を認めず一貫している、みたいなアレも含めてね。

特攻で死んでいった仲間に義理立てして結婚恋愛もしないという役柄(鶴田)だったが、死の病に直面した部下の女性桃井かおり)に愛を告白され、戸惑いながらも、一線を越えようとしない。山田脚本のなかでやってのけたのは、そうした戦中派世代のこだわりを、戦前派の世代ドラマのなかでは上司として登場する池辺良)がなんで抱いてやらんのだ、お前は分別のかたまりだ、と一蹴するところだ。

池辺良の役柄には、戦争中、終戦直後に上官の立場として、清濁を飲み込みながら必死で生き延びてきた池辺自身経験が反映されている。

また大正昭和初期にモダンカルチャーを受容する過程を経て、いつしか日本社会全体が国家主義へ傾倒してゆく日本の変遷をまざまざとみてきた世代でもある。その世代から下の世代としてみる、特攻世代というのは、若者思い込みの強さを強く感じ取っていたに違いない。人の考えも社会も時が経てば変わる、それを知っているのが戦前世代。それに対して、敗戦後に変貌した日本社会を目の当たりにした戦中派は、国を信じて死んでいった仲間を忘れることはできない。

そうした世代間のギャップが、鶴田を悩みに悩ませる演出によって見事に表現されているのが、男たちの旅路第3部最終回だ。

このドラマを通じて、鶴田浩二に興味を持った俺は、八千草薫と共演した【シャツの店】もぜひ見てみたいと思った。

また、保守というのが、靖国神社に強いこだわりをもつ戦中派の前の世代として、戦前派の保守というもの存在していたことにも思い至り、改めて福田恆存なども読んだりしてみた。昔の保守を知れば知るほど今の保守がばかばかしくなった。

山田太一のものの考え方でいえば、第二部で描いた「シルバーシート」は圧巻だった。老人が都電車庫に立てこもり反乱を起こす。あえて社会迷惑をかける意図的な行動に出た。

有形無形に、社会迷惑をかけるな、と社会から言われ続ける老人の気持ちのやるせなさをここまで訴えかけるドラマはない。

誰しも、迷惑をかけずに老後を過ごせるなんて、誰にもわからない。認知症になるかもしれないし、長い闘病や介護社会負担をかけるかもしれない。

立てこもる老人たちを説得する役を演じた鶴田浩二に対して、笠智衆がいう。あんたには若いからからないのだ、老人になったときはじめてわかるときがくる、と。

大人分別という鶴田の説得が通用しなかったという、ここでも出てくる鶴田の敗北の演出もさることながら、老いて初めて分かる、というリアルセリフが心に残った。

同じくNHKドラマチロル挽歌」も印象深いドラマだ。

高倉健大原麗子という因縁の二人(参考:居酒屋兆治)を軸に、やっぱり山田高倉健偶像破壊するような脚本を書いている。

リゾート法によって急速に全国で展開されたテーマパーク開発はバブル経済の華だった。

炭鉱の閉山で疲弊する地域経済起爆剤としてテーマパークを呼び込む北海道炭鉱の町。

しかバブル崩壊に伴い、計画が構想され、着工寸前まで来たもの撤退を迫られることになったのが90年代初頭の社会像だった。

町の期待をよそに、寡黙なキャラ高倉現場担当として町にやってきたこから、開発会社本社から撤退の後始末を、という隠れた命題高倉に任せたのではといぶかる町。そんななかでも、慣れないサービス業に苦心し、町を盛り上げようと市長応援する高倉健の姿は、居酒屋兆治で演じた姿とはやはり違う。

阿部寛は、若い頃に、建設現場社員というチョイ役で出演したこドラマから多くのことを学んだ、とどこかで言っていた気がする。

4日、BS再放送するそうだ。

ふぞろいの林檎たち」もすごいドラマだった。大学生役の中井貴一が初めての風俗でテコキで抜いてもらった挙句に、風俗嬢にこんな仕事やめなよと説教するシーン。リアルおっぱい出しているのも80年代らしい。こういう演出はもう昨今のドラマではありえないだろう。

長くなった。

ともあれ、大きな存在が亡くなった。

ここ5年くらい、脚本を書いておらず、闘病を続けていたと聞く。

合掌。

2023-09-02

関東大震災における朝鮮人虐殺に関して、官房長官都知事スルー

一部右翼ウヨと言うべきか、に忖度している?

そういうところは別に切り捨てても余裕で権力は維持できるはずなのに、なにをビビっているんだろうか

稲田朋美ジェンダー問題でのムーブとか思うとさ、全然余裕だよね

あと思うのは、ウヨっぽい人々は古代倭寇とか、秀吉朝鮮侵攻については何も言わないけど

朝鮮人虐殺や南京事件についてはやたらとなかったことにしたがる

沖縄戦日本軍民間人邪魔者とかスパイ扱いして殺した話とかも

明治維新以前と以後で日本は別の国になったと考えているのかもしれないけど

その割に、万世一系とかなんとか言うよね

日本人の一部が、昔ひどいことをしたのは事実なんだけど、そういうことを認めたがらないメンタリティーってなんなんだろう

いやさ、現在でも一部の日本人は子供虐待したり、特殊詐欺をやったり、いろいろ「悪いこと」をしているわけじゃん

それすらもなかったことにするのかね

国家主義とか国粋主義とかをひとつ宗教と考えれば、理解はできる

国=神なので、それは無謬であるはずっていうこと

自分が間違っていると思いたくはないので、無謬であるコンセプトを絶対視する

一昨日から昨日にかけて、映画福田村事件』を各地上波が取り上げていたのは、まだ前に進もうという意思を感じた

マスコミしろ政治家しろ、我々が育てていくしかないのよ

2023-07-31

米国ホロコースト記念博物館掲示されている、政治学者ローレンス・ブリット氏がまとめたファシズムの初期兆候14項目

ファシズムの14の特徴

1)強大で執拗国家主義宣伝

2)人権重要性の蔑視

3)団結のための敵/スケープゴートづくり

4)軍隊の優位性/熱烈な軍国主義

5)性差別蔓延

6)マスメディアの統制

7)国家治安への執着

8)宗教支配エリート癒着

9)企業権力保護

10労働者の力の抑圧もしくは排除

11)知性と芸術の軽視と抑圧

12犯罪取り締まり刑罰への執着

13)縁故主義汚職蔓延

14)不正選挙

2023-06-01

anond:20230601124959

滅びればいいじゃん

日本国が存続しなければならない理由存在しない

国家主義者って国の存続を当然のように押し付けてくるから怖いよね

2023-05-11

anond:20230511115632

一族繁栄国家主義宗教も今時流行んないんだから

社会への還元」を成り立たせる理屈自体が全く存在しないんだよな

少しでも楽で条件のいいところへ行く、それでいったい何の問題があろうか

2023-02-01

anond:20230201205831

滅亡していいよ。

滅亡してはいけないと考える人って国家主義者か何か?

2022-12-14

anond:20221214191838

めっちゃ分かり手 わいはウナギそれなりに好きだけど食べれなきゃ食べれないで別に気にならない それでも受け入れられない

まだウナギを食べるのを法律禁止するとかならわかる 反対だけどわかる

ブルジョワ左翼国家主義以上の害悪や 国家主義以上に暴走する可能性が高いと思っとる

2022-11-25

anond:20221124220635

日本アメリカ支配されていて、日本独立して民主政治を行えていないっていう派閥元増田で言うと国家主義の人)

今は参政党とか、昔で言うと、三島由紀夫とかもそうだった

2022-11-24

anond:20221124073539

政治経済で両方に右派左派があるからややこしいな。

政治

政治右派

政治右派国家主義的で排他的移民夫婦別姓外国人参政権付与に反対する。自国で新憲法を制定すべきとし、自衛隊国軍として日米同盟依存しない防衛を目指す。狭義の右派はこれ。日本会議など。

政治左派

政治左派日本国憲法原理主義的。男女間や国籍などあらゆるもの平等を求める。日米同盟にも自衛隊にも反対し憲法改正を許さない。狭義の左派はこれ。共産党市民連合など

政治中道

政治中道はその中間日本国憲法尊重しつつ改正必要なところは改正する。国防日米同盟基調とする米国依存だが、集団的自衛権を認め、自衛隊に対しても日米同盟の片務解消と国際社会の一員としてより踏み込んだ役割を果たすことを求める。自民党大勢

経済

経済右派

経済右派自由主義政府の介入を好まない。市場原理主義市場の失敗による貧困層には最低限度の社会保障対応する。規制税金の少ない自己責任ベース夜警国家小さな政府)を良しとする(アメリカ型。公平重視)

経済左派

経済左派はその逆。政府規制積極的に介入して、高い税金をとって社会保障が充実した福祉国家大きな政府)を目指す(スウェーデン型。平等重視)

経済中道

経済中道はその中間自由経済ベースだが福祉積極的に行う。現金を配るよりも公共事業によって仕事を配ることで所得の再配分を達成しつつ社会資本を整備していく福祉国家を目指す(自民党型。失業率最小化)

各党の位置付け

これを踏まえて各党見ていく

与党

自民党政治経済とも右派中道が混在。日本会議寄りの議員政治右派竹中平蔵寄りが経済右派公明政治経済ともに中道路線

野党

維新政治中道経済右派例外的橋下徹政治右派に近い。

立憲民主自民の逆で政治経済ともに中道左派が混在。泉代表政治経済ともに中央寄りだが、福山哲郎菅直人あたりは政治経済ともに左派

国民民主政治経済とも中道路線だが公明よりは若干経済が左寄り

社民れいわ、共産政治経済ともに左派。ただしれいわはそもそも党首政治経済理解していない。

anond:20221124073539

左翼

社会主義

左翼

資本主義格差が激しくてついていけないから、もっと平等で公正な社会を目指そうぜ、という感じ。

社会保障を充実させたり、富の再分配をしたりする。

共産主義マルクス主義)と社会民主主義に大別される。

共産主義マルクス主義

左翼テロリストとかまでいくと極左

資本主義によって、土地工場などを私有する資本家労働者をこき使って搾取するようになったので、それを打破して平等社会を目指す。

そのためには、労働者自身土地工場などを管理する体制プロレタリア独裁)を武力を用いてでも築くべきだ(暴力革命)、という感じ。

暴力革命志向するテロリストや、スターリン毛沢東のような独裁者を生み出した。

社会民主主義

中道左派北欧福祉国家など。

マルクス主義反省して、暴力革命プロレタリア独裁否定し、民主主義を通じて政府に働きかけ、平和的に社会主義を達成しよう、という感じ。

自由主義

政治面においては「俺たちには自由に生きる権利があって国王貴族でさえそれを侵害できないぜ」という感じ。

民主主義共和主義志向する。フランス革命時における「左翼」。

経済面においては「俺たちが自由商売すれば自然バランスが取れるんだから政府は余計な口出しすんな」という感じ。

資本主義市場主義志向し、個人権利を重視して「国家権力は小さくあるべき」と考える。

社会自由主義」の台頭後は、区別のために「古典的自由主義」と呼ばれる。

社会自由主義リベラル

中道左派。いま日本で言われているところの「リベラル」。

古典的自由主義のように野放しにしていると、差別格差が広がって個人自由制限されるから、むしろ国家権力が介入して積極的差別格差是正すべきだ、という感じ。

新自由主義ネオリベ

リベラルとの対比で中道右派と見なされる。

社会自由主義反動から、一周して古典的自由主義に戻ってきた感じ。

自由市場を実現するために、規制緩和をしたり、法人税を下げたり、国営企業民営化したりする。

保守主義

右翼

何らかの急進的な政治運動に対して、それに反対する立場が「保守」と見なされる。

それぞれの政治体制歴史的経緯によって何が「保守」となるかは異なってくるが、現在日本においては、政治的には「国家主義」を、経済的には「新自由主義」を指すことが多い。

国家主義ナショナリズム

基本的には右翼排外主義全体主義までいくと極右

もとは自由主義と連動していて、誰かに支配されたりするのではなく「俺たち」が中心となって行動すべきなんだ、という感じだった。

しか国民国家が成立して「俺たち=国家」となると、「おまえも俺たちと一緒だよな」と均質化を強要したり、「おまえは俺たちと一緒じゃない」と排外主義になったりした。

「俺たち」を結びつけるものは「民族「家族」宗教」「伝統文化」などであることが多い。

さらに行き過ぎると「個人権利よりも国家利益が優先される」という「全体主義ファシズム)」となる。

右翼

2022-11-12

anond:20221112012036

国家主義限界思想的には越えたほうがいい。

でなければ人間として連帯しない。

2022-09-10

anond:20220910131149

もう国家主義とか大和民族とか言うような時代じゃないんだから国家社会がどうなろうがどうでもいい

子を産み育てることは必須でも重要でもない

だったら子育て支援配慮必要ないはずだ

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