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セイタカアワダチソウ(背高泡立草)

  • 2010/10/31 : 狭山丘陵の四季
  • その名のとおり盛りには泡立つように咲いていますね。
    狭山丘陵でもあちこちで群落を作っています。
    セイタカアワダチソウは植物の生育を抑制する物質を出すので、他の植物を追い出してしまうそうです。

    たくさん咲いているときれいなんですけどね・・
    もっとも、そのせいで自分自身の成長も抑制して減ってしまうんだそうですが。

    【写真】
    セイタカアワダチソウ(背高泡立草) キク科
    一時期は花粉症の原因と思われていましたが虫媒花のため花粉はほとんど飛びません。
    似たような時期に咲くブタクサやオオブタクサが真犯人です。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/10 14:06:22
    Tv1/640
    Av5.6
    ISO感度100
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    近寄ってみるとたくさんの昆虫が蜜や花粉を求めてやって来ています。
    蜜源として広まったというのもなるほどと思ってしまいます。


    セイタカアワダチソウ


    もう明日から11月に入るんですね。
    秋らしくなったと思ったら、お正月までいくらもありません。
    今年の総括というには少々早いですが、野の花は大方終わってしまったので、11月以降は今年の載せそびれシリーズで行ってみようと思います。

    これから咲く花がいくらかあるので、新ネタがあれがそちら優先ということで・・

    今年は足繁く狭山丘陵に通ったつもりではありますが、見逃した花もたくさんあります。
    載せそびれシリーズでどこまで持ち堪えられるか、整理してみないと分かりません。
    ということで、明日以降は季節が逆戻りする予定です。

    コシロノセンダングサ(小白の栴檀草)

  • 2010/10/30 : 狭山丘陵の四季
  • 野の花が姿を消しつつある中で、この一族は元気に咲いています。
    秋も深まってから我が世の春を謳歌する作戦なんでしょうか。
    花が減ってきているので蝶やアブを効率よく引きつけられそうです。

    順番的には本家コセンダングサから載せたかったんですが、舌状花付きのコシロ君からにしました。
    花が咲きつつも、どんどんひっつき虫を製造しています。
    このひっつき虫、先端の2本の角には刺さったら抜けないように逆向きの小さな棘がいっぱい付いています。

    一度刺さったら取れにくいひっつき虫の筆頭格でしょう。
    セーターなんかに刺さった日にゃ、たまったもんではありません。
    子孫を残すための執念みたいなものさえ感じます。

    【写真】
    コシロノセンダングサ(小白の栴檀草) キク科
    別名をシロバナセンダングサともいい、北米原産の帰化植物。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/14 13:48:21
    Tv1/200
    Av5.6
    ISO感度200
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    狭山丘陵の林道脇の金網に、えらく鮮やかな真紅の花を見つけました。
    マルバルコウソウかと思ったら・・


    ハゴロモルコウソウ


    おやこれは葉が細かく裂けていますね。
    ルコウソウだったらもっと葉が細くてほとんど針状のはずだし・・・
    何だろうと思ったら、これはどうやらハゴロモルコウソウというやつのようです。

    ルコウソウとマルバルコウソウの交配種だそうで、なるほど葉の特徴は双方の中間くらいです。
    どこから入り込んだのか、これも園芸種が野生化しているんでしょう。

    カントウヨメナ(関東嫁菜)

  • 2010/10/29 : 狭山丘陵の四季
  • 花の時期はやや遅めだと思います。
    晩夏に咲き始めるユウガギクやシラヤマギクに始まって、いつの間にかノコンギクやカントウヨメナに入れ替わっています。
    どれも似ているのでいつの間に交代したのかよく分かりません。

    狭山丘陵に咲く野菊の中で頭花がいちばん大きくていかにも野菊という感じがします。
    野菊の絵を描けといわれたら、こんな花を描くでしょうね。
    色は白に近いですが、ちょっと紫が入ったのが多いです。

    湿気を好むようで湿地の周辺に多く見かけます。
    これも休耕田の畦で咲いていました。

    【写真】
    カントウヨメナ(関東嫁菜) キク科
    葉の様子や分枝が少ないこと、湿地に咲くことからカントウヨメナでいいと思います。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/03 13:47:43
    Tv1/160
    Av 5.6
    ISO感度200
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    枝分かれが少ないせいか、ぽつんと咲いていたりします。


    カントウヨメナ(関東嫁菜)


    昨日、キーワードサーチで去年の記事にヒットしなかったと書きました。
    カントウヨメナもヒットしなかったのでGoogleで検索しましたがこっちもダメでした。
    結局去年の10月の記事一覧を見に行って発見。

    ま~どこの検索エンジンも似たようなものかな・・
    こんなブログの記事にいちいちかまっていられないってところでしょう。

    アメリカイヌホオズキ(アメリカ犬酸漿)

  • 2010/10/28 : 狭山丘陵の四季
  • イヌホオズキの仲間は種類の同定が非常に難しいです。
    その中で、辛うじてこの花は大丈夫だと思っています。
    薄い紫色に染まった花弁は細めで、反り返りません。

    花の付き方は散状で、一ヶ所に4~5個咲いているのが多いようです。
    本格的に種類を特定するには熟した実を分解するのがいいみたいですが、遠慮しておきましょう。

    【写真】
    アメリカイヌホオズキ(アメリカ犬酸漿) ナス科
    狭山丘陵ではそれほど多くない・・と思ったら、とある場所で大群落を作ってました。
    とはいえ小さな花ですから見栄えがするわけでもなく・・
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/10 13:58:30
    Tv1/125
    Av4.0
    ISO感度200
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    名前どおり北米原産の帰化植物だそうです。
    これは逆光でちょっと明るくなりすぎたかも。


    アメリカイヌホオズキ


    毎年秋に載せている花です。
    以前に載せた花をあらためて掲載する場合、ブログの「キーワードサーチ」で「このブログ内」を選択して検索します。
    つまり、以前に書いた内容と矛盾しているとまずいので、過去の記事を確認しています。

    ・・が、しかしこのキーワードサーチ、検索できないことが多くて困ります。
    今日も「アメリカイヌホオズキ」で検索しても昨年の日記が出てきませんでした。
    一昨年のは検索できるのに何ででしょうね。

    なんだか中途半端な検索をしてくれます。
    まるであてにならないんですが、そう感じたことありませんか!?
    結局はGoogleで検索するんですが、こっちだとちゃんと出てきます。

    アキノキリンソウ(秋の麒麟草)

  • 2010/10/27 : 狭山丘陵の四季
  • 野の花が少なくなる10月に、濁りのない黄色がきれいです。
    狭山丘陵ではあちこちでちらほらと咲いています。
    大きな群落とか立派な株というのは見たことがなくて、どこでも控えめな感じですが~。

    この花が咲く場所は何ヶ所か覚えていますので見逃すことはありません。
    ひ弱な感じに咲いている割には毎年姿を見せるので、それなりに丈夫なんでしょうかね。
    大体このくらいの咲き方で、ちょっと花が疎らな印象です。

    【写真】
    アキノキリンソウ(秋の麒麟草) キク科
    個々の花はセイタカアワダチソウにも似ているような・・と思ったら同属でした。
    アキノキリンソウ属です。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/14 14:40:08
    Tv1/80
    Av5.6
    ISO感度400
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    この花を撮った場所は、まぁ群落というほどではないもののまとまった数が咲いていました。


    アキノキリンソウ


    まわりの草に埋もれつつも健気に咲いています。

    さてさて、埼玉地方も天気予報どおり昨夜から急に冷えてきました。
    早速冬物のジャケットを準備しておきましたが手袋が見あたりません。
    さすがに朝は空気が冷たく、自転車に乗るには手袋が欲しかったです。

    暑い夏だったと思ったら随分早くに木枯らし1号が吹いて、体の方がついていきません。
    埼玉でもそろそろ寒さ対策を考えねばならないようです。

    ヤブタバコ(藪煙草)

  • 2010/10/26 : 狭山丘陵の四季
  • 途中で伸びるのを放棄したような茎から四方にまっすぐな枝が伸びていて、独特の姿です。
    その枝の葉腋に小さな花をずらりと並べて咲かせています。
    これでも花で、蕾ではありません。

    狭山丘陵の林道脇ではごく普通の植物です。

    【写真】
    ヤブタバコ(藪煙草) キク科
    別にタバコの代用品になるわけでもなく、葉がタバコに似ているということらしいです。
    しかし毎度こんなアングルのを載せているような・・
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/04 12:30:13
    Tv1/13
    Av7.1
    ISO感度1600
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    さて、ヤブタバコの話題はそこそこに、今日の本当のお題はこちら。


    何アザミ!?


    アザミです。
    花だけ見たらノハラアザミに見えます。
    では何で載せたのかというと、葉の様子がちょっと他のノハラアザミと違うからです。


    何アザミ!?


    ノハラアザミの葉は切れ込みがあって棘があります。
    でもこのアザミの葉はヘラ状で、ほとんど棘らしいものもありません。
    中央の葉脈がクッキリと白く見えているのも特徴かも。

    探してみると、この葉と同じアザミが他の場所でも咲いていました。
    アザミは変異が大きいそうなので、単にノハラアザミのバリエーションなんでしょうか。
    それとも違った種類なのか、ちょっと調べてみましたがよく分かりません。

    やっぱりノハラアザミなんでしょうかね・・

    ヤクシソウ(薬師草)

  • 2010/10/25 : 狭山丘陵の四季
  • 春に咲くコオニタビラコの花に似ています。
    黄色い舌状花だけの花はいかにもキク科らしいですね。
    狭山丘陵では花盛りで、大きな株になるとこんもりと黄色い塊のように見えて見事なものです。

    ヤクシソウは狭山丘陵では10月に咲き、これが咲いたら丘陵の花ももうあとわずかです。
    これから急に寒くなるという予報もあるし、いよいよ晩秋に近付いているのか!?
    さて今度の冬は寒いんでしょうかね。

    今年みたいに春が遅くてヤキモキするんでしょうか。
    猛暑のあとは厳寒ということもあるようですし・・・

    【写真】
    ヤクシソウ(薬師草) キク科
    狭山丘陵の林道脇でよく咲いています。
    いつでも撮れると思っているといつの間にか終わっていたりしますが。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/14 13:58:44
    Tv1/60
    Av7.1
    ISO感度200
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    この2枚はほんの咲きかけの時期に撮りました。
    もうちょっと待って撮ればよかったかな。


    ヤクシソウ(薬師草)


    ここ2週間ほど、土日2日ともマウンテンバイクで走りました。
    猛暑にかこつけてサボっていたので脚が鈍りまくりです。
    でもようやくもとのペースに戻ってきました。

    ちょっとサボると覿面に出ますね・・体重も増えたし、中性脂肪も増えたし。
    人間ドックの結果を見て、サボらず走ろうと思ったりしました。(笑)
    ドックの診断結果はあれやこれや経過観察になっているものはありつつも、再検査不要でした。

    半世紀近く生きているわけだし、まぁこんなモンでしょう。

    クルマアザミ(車薊)

  • 2010/10/24 : 狭山丘陵の四季
  • 一昨年の秋に載せたクルマアザミ、昨年はとうとう見つかりませんでした。
    今年は一昨年とおそらく同じ場所で見つけることができました。
    気を付けないと、花だけ見たらノハラアザミトネアザミと思ってしまいそうです。

    特徴は何といっても襟巻きのような総苞片です。
    ちょっと面白いなと思ったのは、開花していた花にはほとんど襟巻きがなく、蕾の方には立派な襟巻きがあります。
    どちらも同じ株の花であることは確認しました。

    この襟巻きは開花時期が遅いほど立派になるそうです。
    ということは、今咲いているのはちょっと早すぎたのか・・
    右側の蕾が咲く頃にもう一度見に行けるといいんですが。

    【写真】
    クルマアザミ(車薊) キク科
    これはクルマアザミでいいと思うんですが・・
    総苞片が大きくなったノハラアザミの変種だそうです。
    狭山丘陵ではほとんど見かけません。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/23 14:24:07
    Tv1/100
    Av5.6
    ISO感度400
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    今日は気になる花があったので、午後から菩提樹池にいってきました。
    目当ての花は開花までもうちょっと時間がかかりそうでした。
    早ければ次の週末あたりに載せることができるのではないかと期待しています。

    秋の花のピークも終わって、今シーズンもこれから咲くのは両手の指の数くらいでしょうか。
    あと3週間くらいで野の花を探すのも終わりになりそうです。
    花のない時期に向けて、そろそろ載せそびれシリーズの整理に入らないといけません。

    まるで熊が冬眠の支度をするような感じです。

    コウヤボウキ(高野箒)

  • 2010/10/23 : 狭山丘陵の四季
  • 今年もまたカールしたリボンのようなコウヤボウキの花の季節が来ました。
    花の種類が少なくなってくる時期に咲くことと、どこにでも咲いているといっていいくらい咲いていることから、当ブログのレギュラーメンバーになっています。

    この花を見ると、秋本番。
    一年経つのが本当に早く感じられます。
    去年のこの時期は怪我して左手にギブスしていました。

    随分経つような、ついこの間のことのような・・・

    コウヤボウキの名前の由来は、高野山では弘法大師によって竹を植えることを禁じられていたため、この木の枝で箒を作ったことから。
    竹はいろんなものに使えて経済的な価値があるので、利益を求めるようなことをしないよう竹を植えることを禁じたそうです。
    ちなみにコウヤボウキの箒は屋内や土間用で、屋外用の箒はクロモジの木で作ったそうです。

    そういえばクロモジも今年の春に花の写真を載せていました。

    【写真】
    コウヤボウキ(高野箒) キク科
    狭山丘陵では至るところで咲いています。
    草本ではなく落葉小低木です。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/23 13:29:26
    Tv1/125
    Av7.1
    ISO感度400
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    今がちょうど花の見頃でしょうね。
    もうしばらく咲いています。


    コウヤボウキ(高野箒)


    さすがに10月後半になって涼しくなってきました。
    来週は寒くなる予報なので、この週末に暖房器具のチェックもしておかないといけなそうです。
    思えばあと2ヶ月で今年も終わりなんですよね・・

    ヤノネグサ(矢の根草)

  • 2010/10/22 : 狭山丘陵の四季
  • この時期のタデ科らしい蝋細工のような小さな花を咲かせます。
    草の先端に咲く花だけ見たらアキノウナギツカミにそっくりです。
    ちょっと前まで混同していて、ようやく見分けられるようになりました。

    狭山丘陵の田んぼではアキノウナギツカミに混じって咲いているので紛らわしいです。
    見慣れてしまうとだいぶ違うんですけどね・・

    アキノウナギツカミは葉が茎を抱くようについていますが、ヤノネグサは葉柄があります。
    葉の形が「矢の根」、すなわち矢じりに似ているのが名の由来だそうです。
    また、ヤノネグサの花の付近には赤い腺毛がありますが、アキノウナギツカミには見られません。

    【写真】
    ヤノネグサ(矢の根草) タデ科
    葉の写真を撮ったと思っていたらありませんでした。
    花のすぐ下に赤い腺毛がちょっとだけ見えています。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/11 13:22:03
    Tv1/500
    Av4.0
    ISO感度100
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    これだけでは寂しいのでキノコの写真も・・


    キノコ(名前不詳)


    このキノコは傘に艶があって、大きさ7~8cmくらいはありそうでした。
    相変わらずキノコの名前は不案内です。
    同じキノコが近くにもう1本ありました。

    キノコは意識して撮っているわけではありませんが、少したまってきたので名前を調べてみようかしら・・

    サラシナショウマ(晒菜升麻)

  • 2010/10/21 : 狭山丘陵の四季
  • 狭山丘陵でもサラシナショウマが咲いているという情報をいただき、早速探索に行ってきました。
    薄暗い森の中で、ようやく咲き始めた一群がありました。
    ひとつだけ、花穂の小さな花がほぼ開いています。

    ちょうどこのブログを始めた頃、マウンテンバイクで群馬の御荷鉾スーパー林道を走ったときに、あちこちで白いブラシのような花が揺れていました。
    当時はサラシナショウマの名も知らず、帰ってきてから調べたのを思い出します。
    もっと山深いところに行かないと見られないと思っていたので、かなりびっくりしました。

    sage55さん、いつも情報ありがとうございます。

    【写真】
    サラシナショウマ(晒菜升麻) キンポウゲ科
    Wikipediaによると、若菜を茹でて水にさらすと山菜として食べられるのでこの名があるそうです。
    おっと、ここにもガガンボが・・
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/17 13:25:38
    Tv1/80
    Av5.6
    ISO感度1000
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM

    埼玉県レッドデータブック2005:準絶滅危惧
    東京都レッドデータブック1998:Cランク


    少し前に載せたイヌショウマの花とそっくりに見えます。


    サラシナショウマ


    でも、サラシナショウマには明確に花柄があって、蕾は花茎に棒付きの丸いキャンデーが並んでいるみたいです。
    イヌショウマを見ると、丸い蕾が花茎に直にひっついているんですよね。
    咲いている状態より蕾の方が違いが分かりやすいです。

    こっちにもガガンボがひっついてます。


    サラシナショウマ


    草全体はこんな感じで、群馬で見たものより少し小振りというか線が細い印象でした。

    狭山丘陵においては非常に珍しい植物だと思います。
    少なくとも私は初めて見ました。
    もちろん狭山丘陵産は当ブログ初登場です。

    狭山丘陵を歩き始めて5年も経つのに、まだまだ初見の花に出会うなぁ・・

    コメナモミ(小雌なもみ)

  • 2010/10/20 : 狭山丘陵の四季
  • 昨日のメナモミによく似た花というのはこれです。
    ほとんど同じに見えますね。
    違うのは総苞片などにメナモミのような長い毛が見られないことです。

    メナモミよりも花が疎らなようです。
    花の大きさは同じくらい、頭花はそっくりで毛深いかそうでもないかの違いくらいに見えます。
    狭山丘陵に咲いているのは全部メナモミだと思っていましたが、よく見たらコメナモミの方が多いかもしれません。

    ・・と思ったらこれまたよく似たツクシメナモミなんていうのもあるそうな。
    これは南の方、南西諸島にあるらしいです。

    【写真】
    コメナモミ(小雌なもみ) キク科
    全部メナモミだと思ってたら違ってました。
    これもメナモミ同様にベタベタくっつきそうです。
    なお、この花の名前は漢字表示が一般的ではないようなので、今日はひらがなにしておきます。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/11 14:12:56
    Tv1/100
    Av4.0
    ISO感度800
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    秋が深まって花の種類も減ってきました。
    花は減っても丘陵の森の中はキノコがたくさん生えています。


    きのこ(名前不詳)


    丘陵内の遊歩道にきれいなキノコが並んでいました。
    傘の表面が縮緬みたいです。
    そういえばいつぞや旅先で泊まったホテルの朝食でこんなパンを食べた覚えが・・

    表面に焦げたチーズがこのキノコみたいに付いていて、香ばしくて何個も食べた記憶があります。
    このキノコも美味しいんでしょうか。
    それとも毒キノコなのか・・・

    メナモミ(雌巻耳)

  • 2010/10/19 : 狭山丘陵の四季
  • 漢字の表記が分からなくて、以前はひらがなで載せました。
    そういえば、オオオナモミって「大巻耳」と書くんですよね。
    それじゃメナモミは「雌巻耳」だろうと検索してみたら、どうやらそのようです。

    でも、まず漢字で書くことはないでしょう。
    書いてあっても読めませんし。

    オナモミに対するメナモミなんでしょうけど、似ているとは思えません。
    どちらもキク科なので、ぜんぜん他人ということもないんでしょうけど。
    メナモミはともかく、オオオナモミがキク科というのが意外に思えます。

    【写真】
    メナモミ(雌巻耳) キク科
    こうしてみると、いかにもベタベタとくっついてきそうですね。
    茎や葉の裏に白くて細長い開出毛がたくさん生えているのが特徴です。
    狭山丘陵ではあちこちに咲いていますが、よく似た仲間がいるので・・
    そっちは明日にでも載せましょう。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/11 14:36:56
    Tv1/200
    Av7.1
    ISO感度100
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    9月12日に花を載せたサネカズラの実が色付いていました。


    サネカズラ


    それにしても面白い形をしているものです。
    丸い実の周囲に小さな丸い実を付けていて、大仏さんの頭のようなとでもいいましょうか。
    鮮明な色とそこそこの大きさがあるので、ものすごくよく目立ちます。

    サルトリイバラの赤い実もきれいですけど、これには敵わないかもしれません。

    シロヨメナ(白嫁菜)

  • 2010/10/18 : 狭山丘陵の四季
  • 昨日のノコンギクに続いて野菊です。
    狭山丘陵では林の縁でわりとよく見かける花です。
    種類としてはノコンギクに近いそうですが、見た目はシラヤマギクの方に似ているかな・・

    花の大きさはシラヤマギクと同じくらいです。
    でも葉の様子や立ち姿がまるで違ってますから、見間違えることはないでしょう。
    舌状花が疎らなシラヤマギクに比べて、こっちの方がきちんと揃っている感じです。

    【写真】
    シロヨメナ(白嫁菜) キク科
    ノコンギクよりやや小振りな花に見えます。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/17 13:39:31
    Tv1/250
    Av3.5
    ISO感度400
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    林道脇の斜面に咲いていて、上から見下ろすような位置でした。
    総苞の写真も載せておきたいので、引っ張り上げた枝先を左手で持ちつつ、右手で撮りました。


    シロヨメナ(白嫁菜)


    筒状花の周囲に冠毛が見えるのはノコンギクと同じです。
    シロヨメナは総苞が筒状で、ノコンギクとは少し形が違いますね。
    ノコンギクのように総苞片の縁が紫色になることもないし。

    まぁこれはノコンギクも紫にならないやつがあるそうなので決定打にはならないみたいですけど。

    また数日野菊シリーズ!?
    いえいえ、今回は取りあえずふたつだけです。
    野菊シリーズは見分けが難しくて精神的に疲れますので・・(笑)

    ノコンギク(野紺菊)

  • 2010/10/17 : 狭山丘陵の四季
  • 毎年のことながら野菊の一族には悩まされることしきりです。
    その中でもノコンギクとシラヤマギクは分かりやすい方だと思います。
    それなりに特徴がありますから、あまり迷うことはないでしょう。

    ノコンギクはその名のとおり青っぽいものからほとんど白に近いものまで色の変異が大きいようです。
    昨年載せたものはかなり濃い紫で、こんな濃い色のは他で見たことがないというくらいでした。
    今日、濃い色のノコンギクを見に行ったんですがようやく蕾がついたところで、開花までには少し時間がかかりそうです。

    ということもあり、今回は白に近いものを載せておきます。
    最初はシロヨメナかと思いましたが、釣鐘型の総苞、総苞片の縁が紫、葉の周囲がざらつく、乾燥した尾根道に咲くといったところから、ノコンギクと判断しました。

    【写真】
    ノコンギク(野紺菊) キク科
    狭山丘陵で咲く野菊はそれほど種類が多いわけではないので、ポイント押さえれば見分けられるはず。
    ・・と思うのですが、よく似ています。
    頭花を正面から見ただけでは判断できません。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/14 14:28:02
    Tv1/125
    Av5.6
    ISO感度400
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    総苞の様子がよく分かるように、真横の写真も載せます。


    ノコンギク(野紺菊)


    筒状花の周囲に冠毛が見えるのもノコンギクの特徴でしょう。
    これはシロヨメナにもありますから、シロヨメナとの見分けには使えそうにありません。

    写っている虫はホソヒラタアブだと思います。
    狭山丘陵ではお馴染みのやつで、写真を撮っていてもお構いなしに吸蜜しに来ます。

    カシワバハグマ(柏葉白熊)

  • 2010/10/16 : 狭山丘陵の四季
  • 狭山丘陵の森の中でよく咲いている花です。
    コウヤボウキ属らしく、くるっと巻いたリボンのような花が特徴的です。
    それに加えて魚の鱗みたいな総苞片も、これまた美しい。

    花の時期はコウヤボウキよりもやや早く、狭山丘陵では10月の前半あたりでしょう。
    昨年は9月末から咲いていたので、今年はこの花も少し遅めの開花でした。
    10月も半ばですが、まだ十分に暖かいですからね。

    昨年の日記を読むと、このくらいの時期はだいぶ肌寒くなっていたようです。
    今日は午後遅めの時間にマウンテンバイクでいつものダートコースを走ってきましたが大汗かきました。
    この秋は急に寒くなるような予報だった気がしますが、どうなっているんでしょう。

    寒いのは苦手なので、もうしばらく暖かくていいですけど。

    【写真】
    カシワバハグマ(柏葉白熊) キク科
    柏葉は柏餅の葉ではなくアカメガシワの葉に似ているのが名の由来だそうです。
    柏の葉に似ていないのに何で!?と思ったらそういうことでした。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/11 13:49:54
    Tv1/60
    Av5.6
    ISO感度800
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    洗濯機を買いました。
    新しいのが欲しかったんじゃなくて、使っていた洗濯機が壊れたので買わざるを得なかったわけです。
    今日、所定の位置に鎮座しました。


    新しい洗濯機


    縦型ドラムで、ヒートポンプ式の乾燥機付きです。
    すごくでかくて、これ以上大きいと壁に穴を開けない限りわが家の洗面所には入りません。
    重さ80kgだそうですが、業者のお兄さん2人はクランク状の狭い廊下を事もなげに通してしまいました。

    プロの技だな~!
    お兄さん、あんたプロだね!!
    あっという間に設置完了して、動作確認までしてくれました。

    壊れたナショナル愛妻号は結婚直前から使っていたものなので、なんと20年半も稼働していました。
    うちの奥さんは律儀にルーティンワークをこなすので、少なくとも7000回は洗濯しているはずです。
    その間の不具合は洗濯槽の底にある羽根を一度交換したのみ。

    よくここまで持ち堪えたと、褒めてあげないといけませんね。

    新しい洗濯機は使う水も電気も半分になりました。
    白物家電なんていいますけど、こういう製品もしっかり進化しているということです。
    まぁ20年前の製品と比べるのもどうかと思いますが。

    この洗濯機を見た息子の一言・・「コインランドリーだ~!」

    トネアザミ(利根薊)

  • 2010/10/15 : 狭山丘陵の四季
  • 期せずして、4日連続のアザミシリーズになってしまいました。
    このアザミはいまひとつ自信がなかったのですが、勢いで載せてしまいます。
    取りあえず名前の後ろに「?」マーク付きなんですけど。

    こんな遅い時期に、背の高いアザミが咲き始めています。
    ぱっと見は昨日載せたノハラアザミにそっくりです。
    でも、花をよく見ると総苞の棘がノハラアザミよりもかなり長く、しかも上の方は開出しています。

    よく見ると花の付け根部分の方の棘がやや太くて、上の方に比べてかなり長くなっています。
    昨日のノハラアザミの総苞と比較してみると違いが分かると思います。
    消去法で行って残ったのがトネアザミなんですが、どうでしょう。

    関東では山野に普通に見られるということで、いままで大きなノハラアザミだなくらいに思っていて気付いていなかったんでしょう。
    総苞以外にも草丈が1mを優に越えること、開花時期がえらく遅いことからもトネアザミだと思うんですが。

    【写真】
    トネアザミ(利根薊)
    全体的にノハラアザミに似ています。
    この個体はようやく開花し始めたところでした。
    別名:タイアザミ(痛薊、大薊)
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/14 14:56:23
    Tv1/200
    Av5.6
    ISO感度640
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    もうちょっと引いたところはこんなです。
    白い葉脈がよく目立ちます。


    トネアザミ(利根薊)


    このアザミも葉の棘が鋭いですね。
    もうちょっと咲き進むと総苞の棘がより目立つのか・・
    心なしか花柱がノハラアザミよりも長めな気がします。

    こちらは蕾で、花の付き方も少し違うか!?


    トネアザミ(利根薊)


    お、何かいますね。
    大きな女郎蜘蛛が潜んでいました。
    きれいですけどちょっと不気味です。

    クモといえば、昨日のガガンボはクモではなくて昆虫です。
    ハエ目だそうなので、ハエや蚊に近いのでしょう。
    脚の数はもちろん6本で、昨日の写真は脚が7本のように見えますが、真ん中の1本は「口」です。

    長い口で蜜を吸うのでクチナガガガンボというようです。
    蚊の親玉みたいな奴ですが人に危害は加えません。

    話は戻ってアザミです。
    明日明後日の週末にももう一度観察してみようと思います。

    ノハラアザミ(野原薊)

  • 2010/10/14 : 狭山丘陵の四季
  • 狭山丘陵では8月後半くらいから咲き始めます。
    随分長いこと咲いていますが、そろそろこの花も終わりでしょう。
    何度か撮ったんですがいまひとつ気に入らなくて載せてませんでした。

    かといって、これが気に入ったということでもなく、今週はアザミが続いているので載せてみました。
    もう草の勢いがないのかひっくり返りそうになりながら咲いています。

    狭山丘陵には何種類かのアザミが咲きますが、これが一番多いと思います。
    初夏に咲くノアザミはほとんど見かけませんけど、秋のノハラアザミはそこかしこに咲いていて、一体何がちがうのか・・
    ノアザミは狭山丘陵がよほどお好みではないらしいです。

    【写真】
    ノハラアザミ(野原薊) キク科
    アザミは葉の棘が鋭くて近寄りがたい雰囲気ですが、花はきれいだと思います。
    カメラ機種名 Canon EOS 40D
    撮影日時 2010/10/14 14:22:12
    Tv 1/200
    Av 3.5
    ISO感度 200
    レンズ EF-S60mm f/2.8 Macro USM


    この時期、アザミに集っている虫で目につくのがこれ。
    クチナガガガンボの仲間だと思います。


    ノハラアザミ(野原薊)


    虫嫌いの人には気持ち悪いでしょうかね。
    体のつくりが脆くて、すぐに脚が取れたりします。
    秋が深まるとしきりに吸蜜しているのは、子孫を残す準備でしょうか。

    さて、今年も年に一度の人間ドックに行ってきました。
    まだ全部の結果が分かったわけではないですが、分かっている範囲ではほぼ昨年と同じような結果です。
    よかったのは血圧が下がったくらいで、LDLコレステロールは治療の甲斐なく元の木阿弥・・

    ずっと出続けているAFPという肝臓ガンの腫瘍マーカーについての医師のコメントはこんなでした。

    「毎年同じくらいの値で出ているから、残念ながら腫瘍に起因するものではないね。(笑)」

    こらこら、「残念ながら」っていくら冗談でも不謹慎であろう。
    こちとらびっくりして自腹10万払ってPET検査まで受けたのに。
    人のよさそうなドクターだから聞き流してあげるけどさ。(笑)

    その他は肝臓の数値が若干悪くて、これについては、

    「栄養過多かな~、ちょっと美食しているんじゃないの!?」

    う~ん、個人的には粗食の方だと思っているし、運動もしている気がするけどなぁ。
    何はともあれ今年も難行苦行が終わってほっとしました。
    昼前に終わったので、もちろん午後は狭山丘陵に出動したのは言うまでもありません。

    アズマヤマアザミ(東山薊)

  • 2010/10/13 : 狭山丘陵の四季
  • 昨日のタカアザミに続いて、狭山丘陵では少数派のアザミです。
    森の中の薄暗いところに、かなり地味な色の花を咲かせます。
    今年はどうやら豊作のようで、数年来記憶にないくらいの数が生えていました。

    分布は関東、中部地方とのことで、あまり広範囲に見られるものではないようです。
    狭山丘陵では希少なアザミで、私は一ヶ所しか咲いている場所を知りません。
    この花が咲く場所は、不思議と珍しい花が多く咲く場所なのです。

    すぐそこが住宅街だというのが信じられないくらいです。

    【写真】
    アズマヤマアザミ(東山薊) キク科
    西日本のヤマアザミに対して東の方に生育するのでこの名があるそうです。
    蕾がたくさんあったのでこれからいっぱい咲くでしょう。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/10 15:13:17
    Tv1/25
    Av5.6
    ISO感度640
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    明日は朝から年に一度の人間ドック半日コースです。
    健康診断に毛が生えたくらいのものなんですが、やだな。
    まず病院が嫌いなもんで・・・

    先月末に風邪を引いて以来ずっと体調がいまひとつなので、変な結果が出なければいいんですが。

    タカアザミ(高薊)

  • 2010/10/12 : 狭山丘陵の四季
  • 先週あたりからタカアザミの花が咲き始めました。
    その名のとおり見上げるほどに育って、おびただしい数の花を咲かせます。
    大きな綿毛を作ってしきりに種を飛ばすんですが、そのわりには個体数が少ないような・・

    とはいえ、数が少ないと感じた昨年に比べて、今年はかなりの数のタカアザミが育っています。
    これもボランティアの皆さんをはじめ、保護していただいているからでしょう。
    来年も再来年もいっぱい咲いてくれると思います。

    なお、タカアザミの分布は本州は長野県以北だそうですので、狭山丘陵が南限ではないでしょうか。
    このまま温暖化が進むと姿を消してしまう可能性があるということか。

    【写真】
    タカアザミ(高薊) キク科
    この花は昨年、一昨年と同じくらいの時期に開花したようです。
    「ようです」なんて頼りないですけど、なにせ観察にはよく行けて週に一度なもので・・
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/03 14:58:12
    Tv1/500
    Av4.0
    ISO感度200
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    どれもこれもみんな下向いて咲いています。
    絶対的に花の数が減ってくる時期なためか、多くの虫たちが吸蜜に訪れます。


    タカアザミ(高薊)


    こちらは10月11日に撮ったもの。
    これで高さ2mくらいで、まだもう少し大きくなりそう。
    今月いっぱいは咲いているかと思います。

    このタカアザミは「岸たんぼ」という茅葺き屋根の民家がある田んぼの奥で咲いています。
    休耕田を掘り返したら土中で眠っていた種が目を覚ましたのだそうです。
    狭山丘陵ではここだけにしかない・・・と思っていたら、日曜日に別の場所でも見つけました。

    今まで気付いていなかっただけで、あちこちにあるんだろうか・・

    イヌショウマ(犬升麻)

  • 2010/10/11 : 狭山丘陵の四季
  • 薄暗い森の中で真っ白なイヌショウマの花が咲いています。
    ちょっと離れたところから見ると、ぼわんと輪郭の定まらない感じで何かの綿毛のようにも思えます。
    あまりにもひっそりと咲いているので、一昨年まで存在に気付きませんでした。

    狭山丘陵においてはかなり珍しい部類の植物だと思います。
    私の知っている群落は1ヶ所しかありません。

    一昨年は終わりかけのところを辛うじて押さえました。
    今年は蕾をチェックしていたので七分くらいの咲き具合のいいところでした。
    一昨年にくらべて1週間から10日くらい開花が遅かったようです。

    【写真】
    イヌショウマ(犬升麻) キンポウゲ科
    今年咲いていた中でいちばん立派だった個体です。
    サラシナショウマに似ているが薬効がないということでイヌ(=否)ショウマとついたようです。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/10 15:17:53
    Tv1/100
    Av3.5
    ISO感度640
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM

    埼玉県レッドデータブック2005:準絶滅危惧


    もうひとつ、花のアップを・・


    イヌショウマ(犬升麻)


    開花するとすぐに花弁が落ちて雄しべと雌しべだけが残るんだそうです。
    ということは、一応花びらはあるんですね。
    この写真のはすでにしべのみになっていると思います。

    よく似た植物でオオバショウマというのがあって、もしやこれはと気になったので昨日に引き続き今日も見に行ってきました。
    要は、葉の様子を見ておきたかったということです。


    イヌショウマ(犬升麻)


    2回3出複葉というのか、3枚組の小葉が3組、合計9枚一組になっていました。
    かなりボロボロで形が分かりにくいですが、これはイヌショウマでいいのではないかと思います。

    オケラ(朮)

  • 2010/10/10 : 狭山丘陵の四季
  • 昨年初めて見つけたオケラの花がそろそろ咲いているかと探してみました。
    カセンソウの咲き具合もチェックしておきたかったので回り道してみたら、思わぬところでオケラが咲いていました。
    ほとんど道に転がり出るかというくらいの勢いで伸びていて、砂埃をかぶっているようです。

    全国的には特に珍しい植物ではないのかもしれませんが、狭山丘陵では滅多に見かけません。
    昨年咲いていた場所と、この写真を撮った場所の2ヶ所で見たのみです。

    もっとも、花が似ているコウヤボウキと思いこんで見逃している可能性もありますが・・

    なお、昨年咲いていた場所にもありましたが、こちらは蕾のままでした。
    開花にはもう少し時間がかかりそうです。
    たいして標高差もないのに、尾根の上と下で少し開花時期が違うようです。

    【写真】
    オケラ(朮) キク科
    魚の骨のような苞葉でオケラと分かります。
    コウヤボウキ(落葉低木)と似ていますが別属で、こちらは多年草です。
    京都・八坂神社で正月に行われる白朮祭(をけらさい)で鉋屑に混ぜて燃やすのがこのオケラだそうです。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/10 13:54:29
    Tv1/40
    Av7.1
    ISO感度400
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    今日は思いのほか天候が早く回復しました。
    さすがは晴れの特異日というべきか、午前中から期待はずれ(?)の青空です。
    天気が悪いと高をくくって電器屋巡りの予定にしていたんですが早々に切り上げて狭山丘陵に行ってきました。

    さすがに雨上がりとあって花のコンディションはいまひとつのものもありました。
    ま~どうにか押さえておきたかった花は見つけることができてよかったです。
    半日得をしたような気分です。

    キバナアキギリ(黄花秋桐)

  • 2010/10/09 : 狭山丘陵の四季
  • シソ科の野草としては大きめの花を咲かせます。
    この時期に咲いているシソ科の花は小さなものが多いですが、これは春に咲くオドリコソウに次ぐくらいの大きさだと思います。
    花の色が明るくて群落を作って咲くので、遠くからでもこの花が咲いているのが分かります。

    キクイモやセイタカアワダチソウのようなクッキリとした黄色ではなく、控えめな感じですね。
    この花独自の黄色って感じがします。
    林の縁の半日陰みたいなところを好むようで、陽当たりのいい原っぱでは見かけません。

    【写真】
    キバナアキギリ(黄花秋桐) シソ科
    狭山丘陵のあちこちに群落があります。
    たくさんの蕾が付くんですが、一度にいっぱい開花している株はあまりありません。
    花の寿命が短いんでしょうか。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/03 13:35:19
    Tv1/60
    Av8.0
    ISO感度1250
    レンズEF70-200mm f/4L IS USM
    焦点距離200.0 mm


    この花の特徴は雄しべの構造です。
    紫色の蝶ネクタイみたいなのはダミーの雄しべで、本物の雄しべに繋がっていてレバーの役目を果たします。
    これを押すと上の花びらに格納してある本物の雄しべが下がって、昆虫の背中に花粉を押しつけるという、なかなか凝った構造になっているんですね。

    で、これがその瞬間の写真です。


    キバナアキギリ


    花に首を突っ込んでいるのはマルハナバチの仲間でしょう。
    結構大きくて、低い羽音で飛んできたので一瞬スズメバチかと思ってしまいました。
    たまたまカメラを構えていた花にとまってくれました。

    うまく背中にくっついてはいませんが、雄しべが飛び出しているのがお分かりになるでしょうか。
    下の花の雄しべは上側の花弁に隠れていて見えません。
    長い時間をかけた進化の末の仕掛けなんでしょうけど、まるで意志を持ってこうなったかのように思えてしまいます。

    ミゾソバ(溝蕎麦)

  • 2010/10/08 : 狭山丘陵の四季
  • むしろウシノヒタイ(牛の額)という別名の方が通りがいいんでしょうか。
    当ブログではミゾソバの名前で載せておりますが・・
    独特の形の葉は牛の顔のような形といわれるとなるほどと思います。

    この写真では葉の形が分からないので、2008年の写真をご参照ください。
    狭山丘陵ではちょっと湿った場所ならどこにでも咲くというくらい多い花です。
    この週末あたりは丘陵のあちこちにある小さな湿地はこの花のピンクに彩られているでしょう。

    蝋細工のような花はその名に似つかわしくないほど可憐です。
    この時期、この花にそっくりの花を付けるタデ科の植物がいくつかあるのですが・・

    ウシノヒタイ、ママコノシリヌグイアキノウナギツカミヤノネグサ・・

    ヤノネグサはさておき、どれも個性的な名前揃いです。

    【写真】
    ミゾソバ(溝蕎麦) タデ科
    上に挙げた花たち、個々の花はそっくりです。
    でもこんな具合にきれいに丸く咲くのはこの花だけです。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/03 15:06:07
    Tv1/125
    Av5.6
    ISO感度400
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    さて、明日から3連休の方も多いと思いますが、お天気がいまひとつのようですね。
    10月10日は晴れの特異日だそうですが、今年は例外になるんでしょうか。
    せめて1日くらいは晴れて欲しいものです。

    キンミズヒキ(金水引)

  • 2010/10/07 : 狭山丘陵の四季
  • 暑い盛りから咲いているキンミズヒキが、10月に入っても俄然元気です。
    次々に花穂を出すのか、かなり長いこと咲いています。
    こんなに長いこと咲いているんでしたっけ。

    狭山丘陵は花の種類が多いので、一度撮ったら他の花を探してしまうせいで覚えていないのでしょう。

    アップで見ると、バラ科らしい五弁花がずらっと並んで咲いています。
    眺めていると金色に見えるような気がしてきました。
    金の水引というおめでたい名前が似合っているかも。

    【写真】
    キンミズヒキ(金水引) バラ科
    狭山丘陵ではあちこちで見ることができます。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/03 14:01:22
    Tv1/250
    Av4.0
    ISO感度200
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    花のあとはいわゆる「ひっつき虫」ができます。
    咲き切ると花穂が随分長く伸びちゃうんですね。
    オカトラノオなんかと同じく、下の方から順に咲きながら伸びていくんでしょう。


    キンミズヒキ(金水引)


    子どもがおやつに食べていたアポロチョコレートを見て、このひっつき虫を思い出してしまいました。

    ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草)

  • 2010/10/06 : 狭山丘陵の四季
  • 昨年は咲き終わり寸前の花をようやく見つけたのですが、今年はちょうど見頃にあたったようです。
    狭山丘陵のとある場所で群落といってもいいくらいまとまって咲いていました。
    夏中花を付けないままのユリ科らしい葉を見つけていたので、たぶんこれだろうと思っていました。

    この花も昨年に比べて10日以上も開花が遅かったようです。
    もっとも、同じ狭山丘陵内とはいえ昨年撮った場所とは違うので単純比較はできませんが。
    今年は本当にカレンダーどおりにいきません。

    【写真】
    ヤマジノホトトギス(山路の杜鵑草) ユリ科
    花は2日で萎れるそうです。
    葉腋ごとに蕾を付けて、一株に3個くらいの花を咲かせていました。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/03 13:21:52
    Tv1/50
    Av7.1
    ISO感度800
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    よく似たヤマホトトギスの花との違いは、花弁が反り返らない、花柱の根元に紫の輪がある、葉腋に花を付ける、開花時期が遅いといったところ。
    そっくりのように見えて、案外違いが多いです。


    ヤマジノホトトギス


    狭山丘陵においてはヤマホトトギスよりも個体数が少なく、どこにでも咲いているという感じではありません。
    でも、埼玉県のレッドデータブックに載っているのはよく見かけるヤマホトトギスの方です。

    それにしてもなんでこんな変わった形の花なんでしょう。
    きっとこういう形に進化した必然があったんでしょうけど、不思議なものです。

    さて、日曜日から修学旅行で北海道に行っていた娘が帰ってきました。
    どんだけ小遣いを使ったのか、大きな紙袋いっぱいのチョコレートや生キャラメルを買ってきました。
    売り切れ店続出の北海道限定「じゃがポックル」も、土壇場の千歳空港で手に入れたようです。


    じゃがポックル


    8月に行ったときも探しましたが、品物があったのは摩周湖第一展望台の売店のみでした。
    相当品薄のようですが、たくさん作れないんでしょうかね。
    なかなか手に入らないからみんな欲しがるのか・・

    ヒガンバナ(彼岸花)

  • 2010/10/05 : 狭山丘陵の四季
  • 昨年は9月13日に撮っていますから、今年の開花は10日以上も遅かったようです。
    お彼岸の中日でもまだ咲き始めくらいでした。
    ヒガンバナのないお彼岸というのも少ないと思います。

    もう10月だし、なんだかものすごく時期はずれになってしまったような気がします。
    さすがにこれ以上遅くなるとしらけそうなので載せておきます。
    やたら目立つ花ですから変な時期に載せると季節はずれ感も一塩でしょう。

    【写真】
    ヒガンバナ(彼岸花) ヒガンバナ科
    10月に入ってようやく田んぼに赤い縁取りが完成したような・・
    さすがにこれを撮った場所は他より少し遅れていましたが。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/03 8:34:08
    Tv1/320
    Av5.6
    ISO感度100
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM



    ヒガンバナ(彼岸花)


    ちなみに過去の記録では、こんな時期に撮っていました。

    2008年  9月27日
    2007年  9月24日
    2006年  9月30日

    こうして並べてみると、今年がずば抜けて遅いというほどでもありません。
    むしろ去年の開花が早すぎたというべきか・・

    ノササゲ(野大角豆)

  • 2010/10/04 : 狭山丘陵の四季
  • 淡い黄色が美しい蝶型の花を、今年も見ることができました。
    昨年はこのノササゲの花が今まで見たこともないほどたくさん咲いていました。
    ところが今年は打って変わってまるで見かけないのです。

    昨年は冷夏、今年は猛暑と極端な気候が影響しているんでしょうか。
    開花時期も今年はかなり遅いようです。

    細長い二等辺三角形の三小葉を付けた蔓はあちこちで見かけるのですが、花芽が見えません。
    2週間前にようやく見つけた小さな蕾、そろそろ咲いているはずと雨の隙を縫って見に行ってきました。
    他では見かけなかった花がここだけたくさん咲いていて、ちょうど見頃だったようです。

    【写真】
    ノササゲ(野大角豆) マメ科
    きれいな黄色の花がまとまって咲いています。
    この花もいかにもマメ科らしい形をしています。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/04 12:36:13
    Tv1/20
    Av8.0
    ISO感度1600
    レンズEF70-200mm f/4L IS USM
    焦点距離160.0 mm


    ・・しかし、これ以上暗かったら撮れないというくらいのデータです。

    花後にできる豆も艶のある紫色の鞘ですごくきれいです。
    きっとたくさんできるでしょうから、これも楽しみ。
    ただちょっと薄暗い場所だったので撮るのは難しいかも。


    ノササゲ(野大角豆)


    昼前に雨が上がったのを見計らって狭山丘陵に行ってみました。
    歩き始めてほどなく本降りの雨になってしまい、万事休す・・・
    撮った花はわずかに2種類だけです。

    しかしながら、昨日・今日と狭山丘陵の南北を歩いて、これから咲きそうな花をいくつかチェックしてきました。
    来週末はあちこち歩き回らないといけなそうです。
    雨さえ降らなければ・・10月10日は晴れの特異日だそうなので期待しておきましょう。

    アキカラマツ(秋唐松・秋落葉松)

  • 2010/10/03 : 狭山丘陵の四季
  • 昨年、花がすっかり終わったあとで見つけたアキカラマツ、今年は咲いているところを押さえました。
    咲いているといっても花弁もなくて、あるのは萼としべです。
    花弁がないのはセンニンソウやニリンソウなど他のキンポウゲ科でもよく見られますね。

    しかしまぁ他の植物によく絡まれていること!
    今の時期はカナムグラが思う存分に伸びまくっているので、ちょっと邪魔。
    せめて独特の葉が見えるくらいにどけてみました。

    狭山丘陵では他の場所で見たことがない植物です。
    西武球場近くの菩提樹池付近に2株ほどさいていました。

    【写真】
    アキカラマツ(秋唐松・秋落葉松) キンポウゲ科
    8月末に見に行ったときは他の草に埋もれてませんでしたが、今日はほぼ横倒しです。
    狭山丘陵で咲いているのは初めて見ました。
    もちろん当ブログ初登場です。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/10/03 8:29:15
    Tv1/160
    Av5.6
    ISO感度640
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    そういえば8月に訪れた北海道の森で、あちこちにアキカラマツが咲いていたのを思い出します。
    8月後半の道東の気候と現在の埼玉の気候が同じくらいということでしょう。


    アキカラマツ


    奥の方に見える白っぽいのもアキカラマツです。

    北海道といえば、今日から高2の娘が修学旅行で北海道に行っています。
    8月に行ったときはお腹の具合があまりよくなかったので、今回は美味しいものをたくさん食べているかな・・
    せいぜい元気に楽しんできてくれ。

    さて、今日の狭山丘陵地方は天気予報に反して、意外やいいお天気でした。
    夕方までは青空が見えていて、快晴とまではいきませんでしたがまずまずです。
    しがないオジサンの願いが天に通じたのか・・

    なんて、縁起も担がないし神仏も頼りにしないたちなんですけどね。

    おかげさまで枯渇の危機とはいわないまでも減ってきたストックが潤沢になりました。
    毎日ひとつずつ見つくろって載せていくことにしましょう。
    せこく、小出しに・・(笑)

    ノダケ(野竹)

  • 2010/10/02 : 狭山丘陵の四季
  • 竹と名が付くものの、シシウドの仲間です。
    なるほど色は違えど見た目はよく似ています。
    小さな花が密集して咲くのはいかにもセリ科らしいです。

    狭山丘陵においてはあちこちで見られます。
    周囲に何もない草っぱらというより、林の縁などの半日陰に多いかな・・
    仲間のシシウドは限られた範囲でしか見たことがありません。

    【写真】
    ノダケ(野竹) セリ科
    紫というより、小豆色といった方が近いと思います。
    セリ科の花としては少数派の色でしょうね。
    カメラ機種名Canon EOS 40D
    撮影日時2010/09/20 13:36:56
    Tv1/125
    Av5.6
    ISO感度400
    レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM


    立ち姿はこんな感じで、シシウドに近いのがよく分かります。


    ノダケ(野竹)


    先週末は丘陵に出られなかったのでネタのストックが払底してきました。
    明日は日中はなんとか天気が持ちそうなので、少し仕入れてこなくては・・
    限られた時間なので効率よく歩きたいものです。

    今日は晴れましたがこういう日に限って仕事だったりします。
    宮仕えの身ですから仕方がありませんが。
    ようこそ!
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