イヌショウマ(犬升麻)
ちょっと離れたところから見ると、ぼわんと輪郭の定まらない感じで何かの綿毛のようにも思えます。
あまりにもひっそりと咲いているので、一昨年まで存在に気付きませんでした。
狭山丘陵においてはかなり珍しい部類の植物だと思います。
私の知っている群落は1ヶ所しかありません。
一昨年は終わりかけのところを辛うじて押さえました。
今年は蕾をチェックしていたので七分くらいの咲き具合のいいところでした。
一昨年にくらべて1週間から10日くらい開花が遅かったようです。
【写真】
イヌショウマ(犬升麻) キンポウゲ科
今年咲いていた中でいちばん立派だった個体です。
サラシナショウマに似ているが薬効がないということでイヌ(=否)ショウマとついたようです。
カメラ機種名Canon EOS 40D
撮影日時2010/10/10 15:17:53
Tv1/100
Av3.5
ISO感度640
レンズEF-S60mm f/2.8 Macro USM
埼玉県レッドデータブック2005:準絶滅危惧
もうひとつ、花のアップを・・
開花するとすぐに花弁が落ちて雄しべと雌しべだけが残るんだそうです。
ということは、一応花びらはあるんですね。
この写真のはすでにしべのみになっていると思います。
よく似た植物でオオバショウマというのがあって、もしやこれはと気になったので昨日に引き続き今日も見に行ってきました。
要は、葉の様子を見ておきたかったということです。
2回3出複葉というのか、3枚組の小葉が3組、合計9枚一組になっていました。
かなりボロボロで形が分かりにくいですが、これはイヌショウマでいいのではないかと思います。