2022-07-07(Thu)
自然循環栽培における、草取りの仕方
畑の草取りを真剣にやると、きれいさっぱり全部を取り去って、作物だけにしたくなるのが人情
でもそれやっちゃうと、土が乾燥し過ぎて土壌養分が失われ、降雨によって表土が流失する原因になってしまいます
また日陰で活躍していた小動物もいなくなり、小動物による糞や尿による肥料効果も失い、作物の生育も悪くなる、と考えています
ですが実際に栽培していると、完璧に草を取った方が作物の生育には良かった場合もありました
その一つが、玉ねぎ
水分を大量に蓄えて大きなたまに育てたいのですが、草があると地表の温度が下がって生育の悪化を招くのと同時に、地表面近くに伸びる草の根による肥料と水分の吸収によって、玉ねぎの根の深さの水分と肥料っ気が減少するのでは?と考えています
「考えています」は、化学的には何も検証していませんし、他の条件との比較検証と観察が全てと思いますので、断定・断言はせず「考えています」程度にしておきます
それでも草取りはしておくと、作物の生育には良い事が多いのも事実です
自然循環栽培においても、草はどうするかは、結構悩みます
それで、以下の程度に抑えます
まず草取り前の画像です
そして草取り後
ほとんど変わらない様に見えますが、ラッキョウの上を覆っていたハコベを取り除き、ラッキョウの葉の上には何もない状態にしています
ラッキョウも草に覆われると、玉肥大をある程度で辞めてしまい、葉が枯れて休止状態になります
そうならないように最低限の除草が必要になります
周りの畝間の草はそのままにして、バッタやミミズ・ゴミムシ・コガネムシなどなどが、今まで通りに隠れたり活動したりできる状態にしています
実際に土を掘るとミミズなどが出てきますし、水分はたっぷり保水されてますし、昆虫類が減った印象もありません
それで作物は元気になりますから、これが畑にも地域の環境にも一番いい方法だと思われます
草取りで出た草は、畝間に放置し、小動物の餌になり、やがて土に還ってもらいます
これが慣行栽培の畑の草取りになると、取った草は畑から取り出し、畑に混入する事の無い場所で廃棄されます
理由を尋ねると、畑に入るとまた根付く事もあるし、畑に有機物が残ると病気の発生になるからだそうです
それで消毒を徹底して菌を殺し、草一つ無い畑にしているそうです
という事は…
先日お伝えしたキタキツネの糞の話で、我が家ではキツネの糞は一日で分解したとお伝えしました
でも下の写真のように慣行栽培の畑でキツネが糞をしたら、一体どうなるのでしょうか?
糞はバリバリ有機物ですから、農業者の理由からは病気の発生につながるはずです
実際には、キツネの糞で病気の発生には至りません
糞は日射で乾燥して、風化してしまうこともありますし、周りの自然から微生物・小動物などがやって来て、きちんと分解していると考えられます
時にはキツネは、畑に食べ物を埋めたりもするので、そういったものによる作物の病気の発生も起こるはずですが、実際には起こりません
慣行栽培はやりませんが、一つ提案!
地域の自然環境を生かして農業にも利用して行けば、今までよりはるかに少ない肥料と農薬で、作物を健全に育てる事も可能になります
究極の農法が自然循環栽培とは思いますが、現実に今、大量生産しなければならない状況では、より少ない農薬の使用で、より少ない化学肥料を使い、地域で確保できる有機質肥料を用い、それなりの農業機械を使用して、大量生産をして行く事が必要です
戦争が起こり、肥料や農薬が輸入できなくなり、輸入食料だけでなく自国で生産している食料すら、生産できなくなる可能性もあります
そんな状況になろうとも、自国内で生産している農作物だけは、全ての資材を輸入に頼らない事も、これからは考える必要があります
そして今、訳の分からない程の大型機械を使った農業が北海道で進んでいますが、その先には農地の荒廃しかありません
なぜなら、土は、大型機械の重さには耐えられず、土が死ぬからです
土が死ねば、当然作物は育ちません
なのでより小型の機械を使い、上記の方法で大量生産をする必要があるのです
そうすれば、今より労働者を増やす必要はありますが、農村部の人口減少に歯止めがかかり、より高品質な農産物を高値で販売できる事で、高収入に結びつく可能性が大きいです
手作業を増やせば高品質の野菜が育つのは、今までの多数の検証結果が物語っています
ハネ品率を減らし、優良な野菜ばかりを出荷すれば、より少ない農地で、高収入を得られる
労働時間を減らし、自由な時間を作り出せ、尚且つ生活水準は維持できる
この事例も、既に多くの検証結果がありますので、美瑛でもそれは不可能ではありません
見栄を張って大型機械を操る農業からの脱却は、自分の見栄からの決別なので、かなり難しいかもしれません
自分の様な手仕事の農法を「ママごと」と子馬鹿にしていた大型機械を操る大規模農家さんもいましたが、結局その農家は離農してしまいました
大型機械は優越感を覚えられますから、一度手に入れた毒は、簡単には手放せないでしょう
でもその先には、土地の荒廃、機械の維持経費と労働地獄しか待っていません
小さな農業で、大きな利益を生む、それがこれからの世界標準になる事を期待して、今日も草取りをしてきます
でもそれやっちゃうと、土が乾燥し過ぎて土壌養分が失われ、降雨によって表土が流失する原因になってしまいます
また日陰で活躍していた小動物もいなくなり、小動物による糞や尿による肥料効果も失い、作物の生育も悪くなる、と考えています
ですが実際に栽培していると、完璧に草を取った方が作物の生育には良かった場合もありました
その一つが、玉ねぎ
水分を大量に蓄えて大きなたまに育てたいのですが、草があると地表の温度が下がって生育の悪化を招くのと同時に、地表面近くに伸びる草の根による肥料と水分の吸収によって、玉ねぎの根の深さの水分と肥料っ気が減少するのでは?と考えています
「考えています」は、化学的には何も検証していませんし、他の条件との比較検証と観察が全てと思いますので、断定・断言はせず「考えています」程度にしておきます
それでも草取りはしておくと、作物の生育には良い事が多いのも事実です
自然循環栽培においても、草はどうするかは、結構悩みます
それで、以下の程度に抑えます
まず草取り前の画像です
そして草取り後
ほとんど変わらない様に見えますが、ラッキョウの上を覆っていたハコベを取り除き、ラッキョウの葉の上には何もない状態にしています
ラッキョウも草に覆われると、玉肥大をある程度で辞めてしまい、葉が枯れて休止状態になります
そうならないように最低限の除草が必要になります
周りの畝間の草はそのままにして、バッタやミミズ・ゴミムシ・コガネムシなどなどが、今まで通りに隠れたり活動したりできる状態にしています
実際に土を掘るとミミズなどが出てきますし、水分はたっぷり保水されてますし、昆虫類が減った印象もありません
それで作物は元気になりますから、これが畑にも地域の環境にも一番いい方法だと思われます
草取りで出た草は、畝間に放置し、小動物の餌になり、やがて土に還ってもらいます
これが慣行栽培の畑の草取りになると、取った草は畑から取り出し、畑に混入する事の無い場所で廃棄されます
理由を尋ねると、畑に入るとまた根付く事もあるし、畑に有機物が残ると病気の発生になるからだそうです
それで消毒を徹底して菌を殺し、草一つ無い畑にしているそうです
という事は…
先日お伝えしたキタキツネの糞の話で、我が家ではキツネの糞は一日で分解したとお伝えしました
でも下の写真のように慣行栽培の畑でキツネが糞をしたら、一体どうなるのでしょうか?
糞はバリバリ有機物ですから、農業者の理由からは病気の発生につながるはずです
実際には、キツネの糞で病気の発生には至りません
糞は日射で乾燥して、風化してしまうこともありますし、周りの自然から微生物・小動物などがやって来て、きちんと分解していると考えられます
時にはキツネは、畑に食べ物を埋めたりもするので、そういったものによる作物の病気の発生も起こるはずですが、実際には起こりません
慣行栽培はやりませんが、一つ提案!
地域の自然環境を生かして農業にも利用して行けば、今までよりはるかに少ない肥料と農薬で、作物を健全に育てる事も可能になります
究極の農法が自然循環栽培とは思いますが、現実に今、大量生産しなければならない状況では、より少ない農薬の使用で、より少ない化学肥料を使い、地域で確保できる有機質肥料を用い、それなりの農業機械を使用して、大量生産をして行く事が必要です
戦争が起こり、肥料や農薬が輸入できなくなり、輸入食料だけでなく自国で生産している食料すら、生産できなくなる可能性もあります
そんな状況になろうとも、自国内で生産している農作物だけは、全ての資材を輸入に頼らない事も、これからは考える必要があります
そして今、訳の分からない程の大型機械を使った農業が北海道で進んでいますが、その先には農地の荒廃しかありません
なぜなら、土は、大型機械の重さには耐えられず、土が死ぬからです
土が死ねば、当然作物は育ちません
なのでより小型の機械を使い、上記の方法で大量生産をする必要があるのです
そうすれば、今より労働者を増やす必要はありますが、農村部の人口減少に歯止めがかかり、より高品質な農産物を高値で販売できる事で、高収入に結びつく可能性が大きいです
手作業を増やせば高品質の野菜が育つのは、今までの多数の検証結果が物語っています
ハネ品率を減らし、優良な野菜ばかりを出荷すれば、より少ない農地で、高収入を得られる
労働時間を減らし、自由な時間を作り出せ、尚且つ生活水準は維持できる
この事例も、既に多くの検証結果がありますので、美瑛でもそれは不可能ではありません
見栄を張って大型機械を操る農業からの脱却は、自分の見栄からの決別なので、かなり難しいかもしれません
自分の様な手仕事の農法を「ママごと」と子馬鹿にしていた大型機械を操る大規模農家さんもいましたが、結局その農家は離農してしまいました
大型機械は優越感を覚えられますから、一度手に入れた毒は、簡単には手放せないでしょう
でもその先には、土地の荒廃、機械の維持経費と労働地獄しか待っていません
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