一昨日、山に登りました。場所は扇沼山。夜の11時30分に起床して12時に出発、駐車場に1時20分ごろ到着して1時40分から登山を開始しました。気温0度くらい、満天の星空がきれいでした。ヘッドライトの明かりだけを頼りに上るのですが、前々日に降った雨が登山道を川にしていました。熊よけの鈴と手巻き発電ラジオの音を聞きながら、一歩一歩前進です。土のところには霜が着いていました。
上り始めてから2時間近くたった頃に、やっとゴロゴロの岩場にたどりついた。まだ地上は真っ暗にもかかわらずナキウサギが鳴いていました。彼らも冬の準備で休んでいる暇が無いらしい。一休みしているうちに東の空が少しづつ明るくなってきました。
昼間はなんでもない巨大な岩場だけど、ヘッドライトで照らしても目指す登山道が全然見えない。とにかく記憶だけを頼りにしてそれらしい方向へ上ってゆく。ようやく登山道のピンク色の目印が見えた。
後はハイマツ帯を一歩一歩上るだけ。登山道はすっかり霜柱が伸びて、植物の葉には霜が付きキラキラとしてきれいだった。油断すると粘土質の登山道、ずるずると滑ってしまう。もうすっかりヘッドライトもいらない位の明るさになってきた。東の空は少しづつ赤みを増す。肩に食い込む20キロ以上ある写真の機材が重い。
上り始めて3時間ちょっと、ようやく頂上に着いた。空がクリアーすぎて赤みは薄いがきれいな空だった。カメラをセットして撮影開始。頂上付近でポジションを移動していると、足元を覆う5センチくらいあるだろう霜柱がサクサクと音を立てる。気温氷点下5度。
午前5時30過ぎ、ようやく太陽が射した。あっという間にフィルムが終わるが、寒さで手がかじかんで思うようにフィルムが交換できない。真冬ならたいしたことない気温だが、まだ体が慣れていないせいか指先が思うように動かない。情けない。
ずっとシャッターを切り続けて、フィルム17本。デジカメは少しだけ撮った。
午前9時頃、パンだけの朝食。
久しぶりにいい仕事できました。それにしても傍から見たらアホだろうな。この寒い中、ほとんど徹夜で山に登って写真撮って。この美しさは、こういうアホな事しないと見られないんだけどね。
デジカメの写真をアップしときます。フィルムの写真は・・・今日現像に出しました。いつかどこかでお目にかかれるでしょう。
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