変態紳士橘さんの最後の相手(TVでは)
過去のトラウマとも関係する相手でした。オムニバスヒロイン形式という物語の見せ方を提供した本作。
アニメの物語の新しい語り方を提示した意欲作でしたね。
あとは変態紳士橘君を見られたのがとてもよかったです!!
感想かつての橘くんのトラウマ話に関わり、
橘くんを守ろうとした上崎理沙さんのお話です。彼の行動を全て見ていたかなりストーカー気質のある彼女ですが、
その気質ゆえに橘くんが本当に本当に大好きでもあります。
小学校の時に代わりに牛乳を飲んでくれた橘君は
彼女にとって王子様だったのでしょう。
まぁ彼女が彼に対する想いは変わらず、抱くイメージも同じでしょうが
橘さんは小学生から高校生の間に変態紳士に変貌しています。
面白かったのは、橘くんが他のヒロインと仲良くなる時
上崎さんが偽の写真を使って、彼女達に近寄らせないようにした事です。なんかこうした上崎さんが横槍を入れるという展開は
ゲームのBADENDみたいな形かもしれませんね。
なんというか、このアニメをゲームに例えると
例えば橘さんが他のヒロインと仲良くなれなかったBADENDの場合
上崎が実は横槍を入れていたというような感覚だったのではと感じました。
それにしても、他のヒロインはみんなショックを受けていたようですね。
話の位置づけ的には、橘さんのトラウマ話の真相がわかる話でした。つまり2年前橘さんがクリスマスにデートをしようとした女の子が
実は橘さんを貶めようしているのを上崎さんが偽の情報を流して防いだ事。
構成的には各シリーズのヒロインが全てが等価値に扱われているので、
今回のエピソードが全てのヒロインを包括できる話では無いと思います。
ただ、橘さんのトラウマをTV放映最終話で取り上げることで、
橘さんを最後に救済する面もあるでしょうし、TV放映の落し所としているのでしょう。
オムニバスヒロイン形式を取った本作の最後を締めくくるに相応しいです。
今回は最後のお話だけあって、作画が良い回でした。総作画監督に作画監督5人の総力体制です。
合田浩章さん、北島信幸さんの作画がこんなにガッツリみられてのは個人的に久しぶりでした。
まとめオムニバスヒロン形式がバッチグー、OKな話でした。オムニバスヒロイン形式について思うことを書いてみます。
この形式が中々今まで世に出なかったのは
TVアニメの形式とそぐわないと考えられていたのかもしれません。
またかつてPCゲームの「ONE-輝く季節へ」がOVA化された時
アマガミと同じようなオムニバス形式でしたが、あんまし話題になりませんでした。
この事もオムニバスに二の足を踏みたくなかった原因だったのでしょうか。
それとも作り手の方が1本筋をやりたいという気持ちがあったのでしょうか。
でも、アマガミSSのように丁寧にきちんと作り込んで発表すれば、
オムニバスヒロイン形式は面白く見せられる可能性を示したと思います。今後、本作のような形式を取る作品が増えるかどうかわかりません。
ただ、複数のヒロインを攻略するゲーム原作を原作通り忠実に展開させたい場合、
この形式が有効的である事は示した作品だったと思います。
ただ、この方式はヒロイン数や原作シナリオとの兼ね合いもあるでしょう。 例えばとある原作ゲームをアニメ化するとします。
この作品はヒロインAのシナリオのボリュームが1だとすると、ヒロインBが0.5の場合、
Aの放送数を4話にすると、Bは2話になることが予想されます。
TV放映的にこのヒロインによって話数が違うのはいかがなものか。
こうしたアニメ化する時のシリーズ構成・各ヒロインの話数をどう調整するのか。
また、現状2クールでの放送枠が確保しにくい現状もあるようです。
もしアマガミSSが1クールであったら、この形式は無理だったでしょうね。
よって原作と状況次第ですね。でも、アマガミは上手く条件が合致しました。
もっと大事なのは、こうしたオムニバス形式が成功するかどうかはも含めて
個々のキャラクター描写の丁寧さを含めた芝居・作画の見事さといった
クオリティの部分でしょう。この基本土台が無ければ何をやってもダメでしょうから。
その点で、アマガミはクオリティを極力高レベルで維持した作品だったと思います。
上でもちょっと触れたように総作画監督の合田浩章さんの奮闘振りが素晴らしかった。
監督・シリーズ構成の平池さんの丁寧な物語運びが上手かった印象です。
平池さんはシナリオの見せ方に専念していた印象です。
特にシリーズの要である変態紳士と言われる程、強烈なキャラクターだった
橘君の見せ方に気をつけていたと思います。
彼が嫌われないよう、前向きで清清しくて好感の持てる変態であるように
描いていたように思われます。これは変態の描き方として一石を投じたと思います。
作品はどんな形式で見せようが、作り手がその方式をどれだけ高められるかに
かかっていると思います。その意味でアマガミは良かったと思いました。
ありがとうございました。
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感想かつての橘くんのトラウマ話に関わり、
橘くんを守ろうとした上崎理沙さんのお話です。彼の行動を全て見ていたかなりストーカー気質のある彼女ですが、
その気質ゆえに橘くんが本当に本当に大好きでもあります。
小学校の時に代わりに牛乳を飲んでくれた橘君は
彼女にとって王子様だったのでしょう。
まぁ彼女が彼に対する想いは変わらず、抱くイメージも同じでしょうが
橘さんは小学生から高校生の間に変態紳士に変貌しています。
面白かったのは、橘くんが他のヒロインと仲良くなる時
上崎さんが偽の写真を使って、彼女達に近寄らせないようにした事です。なんかこうした上崎さんが横槍を入れるという展開は
ゲームのBADENDみたいな形かもしれませんね。
なんというか、このアニメをゲームに例えると
例えば橘さんが他のヒロインと仲良くなれなかったBADENDの場合
上崎が実は横槍を入れていたというような感覚だったのではと感じました。
それにしても、他のヒロインはみんなショックを受けていたようですね。
話の位置づけ的には、橘さんのトラウマ話の真相がわかる話でした。つまり2年前橘さんがクリスマスにデートをしようとした女の子が
実は橘さんを貶めようしているのを上崎さんが偽の情報を流して防いだ事。
構成的には各シリーズのヒロインが全てが等価値に扱われているので、
今回のエピソードが全てのヒロインを包括できる話では無いと思います。
ただ、橘さんのトラウマをTV放映最終話で取り上げることで、
橘さんを最後に救済する面もあるでしょうし、TV放映の落し所としているのでしょう。
オムニバスヒロイン形式を取った本作の最後を締めくくるに相応しいです。
今回は最後のお話だけあって、作画が良い回でした。総作画監督に作画監督5人の総力体制です。
合田浩章さん、北島信幸さんの作画がこんなにガッツリみられてのは個人的に久しぶりでした。
まとめオムニバスヒロン形式がバッチグー、OKな話でした。オムニバスヒロイン形式について思うことを書いてみます。
この形式が中々今まで世に出なかったのは
TVアニメの形式とそぐわないと考えられていたのかもしれません。
またかつてPCゲームの「ONE-輝く季節へ」がOVA化された時
アマガミと同じようなオムニバス形式でしたが、あんまし話題になりませんでした。
この事もオムニバスに二の足を踏みたくなかった原因だったのでしょうか。
それとも作り手の方が1本筋をやりたいという気持ちがあったのでしょうか。
でも、アマガミSSのように丁寧にきちんと作り込んで発表すれば、
オムニバスヒロイン形式は面白く見せられる可能性を示したと思います。今後、本作のような形式を取る作品が増えるかどうかわかりません。
ただ、複数のヒロインを攻略するゲーム原作を原作通り忠実に展開させたい場合、
この形式が有効的である事は示した作品だったと思います。
ただ、この方式はヒロイン数や原作シナリオとの兼ね合いもあるでしょう。 例えばとある原作ゲームをアニメ化するとします。
この作品はヒロインAのシナリオのボリュームが1だとすると、ヒロインBが0.5の場合、
Aの放送数を4話にすると、Bは2話になることが予想されます。
TV放映的にこのヒロインによって話数が違うのはいかがなものか。
こうしたアニメ化する時のシリーズ構成・各ヒロインの話数をどう調整するのか。
また、現状2クールでの放送枠が確保しにくい現状もあるようです。
もしアマガミSSが1クールであったら、この形式は無理だったでしょうね。
よって原作と状況次第ですね。でも、アマガミは上手く条件が合致しました。
もっと大事なのは、こうしたオムニバス形式が成功するかどうかはも含めて
個々のキャラクター描写の丁寧さを含めた芝居・作画の見事さといった
クオリティの部分でしょう。この基本土台が無ければ何をやってもダメでしょうから。
その点で、アマガミはクオリティを極力高レベルで維持した作品だったと思います。
上でもちょっと触れたように総作画監督の合田浩章さんの奮闘振りが素晴らしかった。
監督・シリーズ構成の平池さんの丁寧な物語運びが上手かった印象です。
平池さんはシナリオの見せ方に専念していた印象です。
特にシリーズの要である変態紳士と言われる程、強烈なキャラクターだった
橘君の見せ方に気をつけていたと思います。
彼が嫌われないよう、前向きで清清しくて好感の持てる変態であるように
描いていたように思われます。これは変態の描き方として一石を投じたと思います。
作品はどんな形式で見せようが、作り手がその方式をどれだけ高められるかに
かかっていると思います。その意味でアマガミは良かったと思いました。
ありがとうございました。
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オムニバス形式は、ヒロインたちそれぞれが幸せなエンディングを迎えることができたので良かったと思います。
最初知ったときは驚きを隠せませんでしたが(汗)
アマガミSSが終わるのは寂しいですけど、最後にあの変態紳士を拝めたので悔いはありません(笑)
最後に、度々トラックバックしていただきありがとうございます。