本ブログも6年目に迎えました。
ここまで続けられたのも、読んで頂いている皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。
そして今回の記事は私が大好きなTVドラマ「西部警察」について。
レース中の競馬場を爆破するスペクタクルな映像
西部警察PARTⅢ24話誘拐!山形・蔵王ルート-山形篇-を視聴。
私が西部警察に本格的にのめり込むキッカケになった回である。
あらすじとしては
―山形県で武装集団が保守党幹事長の小倉を襲撃、付き添いの10名を殺害し小倉を拉致。
武装集団は身代金20億円を要求。そして大門軍団は山形へ向かう。
しかし小倉は腎臓に持病で、明正午までに人工透析を受けなければ生命の危険が迫る状態―
以上である。
しかしあらすじだけでは、この回の魅力を触れるには足らない。
この回の最大の魅力はかつてあった競馬場、
上山競馬場で行われた、大門軍団と武装集団のカーチェイスと爆破である。
状況としては、
上山競馬場に侵入した武装集団を追跡する大門軍団を振り切るために
武装集団のボスが手榴弾を使い、大門軍団の追跡を振り切ろうとする展開。
走る馬、大門軍団と武装集団のカーチェイス、そして爆破の見事なハーモニーである。
まさに画的な魅力に溢れた、スペクタクルな映像シーンである。
そして上記の画像を見てもわかるように、この競馬場には観客がいる。
つまり観客が競馬場のレースで行われているカーチェイスの爆破を見ているのだ。
西部警察は定期的に全国縦断ロケを敢行していた。
このロケには二つの狙いがあり、
一つは過激な表現や爆破・爆破物を求めるには、東京より地方の方がやりやすいこと。
二つ目には解離性大動脈瘤から奇跡的な生還を果たした
石原裕次郎と大門軍団の姿を地方の視聴者にもみせたい為である。
そんな過激な表現を山形の視聴者に見せたいがために
上山競馬場のレース中でのカーチェイスと爆破に至ったわけである。
今こうした事がTVドラマでできるとは中々思えない意味でも
西部警察の凄さはわかってもらえるだろう。
最後の爆破
最後の爆破も素晴らしい。
最後、敵武装集団は大型バスを使い戦っていたのだが、
武装集団のボスが手榴弾を使おうとした時に大門が狙撃。
ボスは死亡し、手榴弾のピンが外れ、バスの中で爆破したシーン。
※バスの上空に舞っているものは身代金。
画面全てを爆破で覆うTVドラマは中々無いし、
ここまで過激で危険な爆破(主役メンバーが近くにいる点において)もそうはない。
まとめ
映像作品の目指すべきものの一つとして
私は「見たこともない映像の追求」というのがあると思っている。
そういう意味で、西部警察は競馬場のレース中にカーチェイスと爆破という
「見たこともない映像」が出来上がっているシーンだと感じる。
この「見たこともない映像」を見せてくれる作品として
私は西部警察が好きになっていった。
爆破・カーチェイス・そして銃撃戦、
西部警察の過激性とそして面白さへの追求は留まるところを知らなかった。
そんな西部警察にかける石原軍団のあくなき追求があったからこそ
西部警察は今もなお、多くの人の心を掴んでいるのだ。