「あくまで、執事ですから」(セバスチャン)
月間Gファンタジーの人気漫画のアニメ化。と言ってもやっぱり未見。
シエルというファントム社という玩具会社の若社長と
彼に仕える執事、セバスチャンの話みたいだが。
セバスチャンは冷静沈着に執事の仕事を完璧にこなす男。
特に凄かったのはテーブルクロスを物を微動だにせず下げたシーンかな。
まるでフジテレビの正月の隠し芸大会(まるで堺正章)。
でも控えめなので、嫌味が無いところがさらに完璧さを引き立てる。
主人のシエルはまだ子供なのか、食べ物の味にうるさいワガママ振り。
このファントムハイヴ家にはフィニアン、バルドロイ、メイリン、タナカという使用人がいるが、
彼らは基本的には足手まとい。特にメイリンのドジっ子振りは酷いし、
タナカは何もやっていない。何故彼が仕えられているのか不明・・・。
それにしてもタナカは藤村俊二とは、えらい所引っ張ってきたなぁ。
といった彼らのお話。
そんなシエルとセバスチャンは、勝手に工場を売り、不正をやらかした取引相手
ダミアーノを邸内に招きいれ、懲らしめるというのが今回の話だった。
懲らしめ方は、シエルが相手と双六をやり、その双六の進行内容に見立てながら
それを現実で実行するかのような展開。最後、相手がオーブンの中にいれられた時は
焼き殺すのかなと思ってたら、最後は助けていたみたいで、情けはあった。
ただシエルとセバスチャンの関係はただの主人と執事ではないみたいだ。
冒頭、シエルは何者かと契約してるが(神では無いと言ってる悪魔的なもの?)
その声はセバスチャンなんだよなぁ。実は本当の主従関係は逆転してるのかもね。
女性向けなので、楽しめるのかなと思ってたら案外面白かった。
耽美的な雰囲気も嫌いでは無い。むしろ良い感じだ。美術が凝っている。
話も悪を懲らしめる的なもので、ぎりぎり原作知らない僕でもわかる内容だった。
ただ僕的にはセバスチャンの声(小野大輔)が
みなみけのほさかにしか聞こえない。
いやそれでも小野大輔は良い仕事してますな。そして坂本真綾はいつも中性的だ。
今回一番気に入った絵。メイリン可愛いですな。