感想いよいよ、花火を打ち上げようとしますが、
それぞれが交錯する想いの中で動きます。
超平和バスターズは一体どうなってしまうのか?
今週のあなるが可愛い
この作品をビジュアル面で引っ張るあなる。今回も様々な衣装で我々を魅了してくれました。
メ、メガネ!!、これは可愛い!!
昔のメガネ属性と、今の可愛い属性の融合

ハンチングのような帽子姿もまた可愛い。
色んなファッションに身をつつむあなるは、この作品のファッションリーダー。
もしこの作品がテレビドラマであり人気を博したなら
ワイドショーで「あなるが来ていた服特集」みたいな内容が放送される感じですね。
つまり、この作品は極めてテレビドラマ的な手法で作られているともいえます。
もっといえば「フジテレビ」のドラマっぽいアニメなのでしょうね。
「あの花」は泣きアニメ
最近の恒例ですが、今回も泣いたキャラの紹介をします。

今回はつるこが泣きます。つるこは初めてかな。
好きなゆきあつがめんまに執着して、全く自分に振り向いてくれない事に
絶望して泣きます。この作品はつるこがめんまをどう思っているという描写を控えていますが
好きな男を捕え続けている存在として思っているのでしょうね。
だから、つるこもめんまを成仏させて、状況打開を図ろうとしています。

次にめんま。めんまの決起集会時に、ゆきあつが過去と同じことをしようと
言った時のいざこざになり、じんたんが「めんまの事が好き」と告白しました。
めんまがなぜ泣いたのか。私は一つの理由ではとてもも言い切れない感情で泣いたのでしょう。
全てが終息に向かうからか、好きだと言われたからか、いざこざしていたからかわかりません。

最後にあなる。あなるも片想いが一生実らない事に対する絶望感でいっぱいです。
みんなめんまにとらわれ続ける超平和バスターズ(+めんまの家族)。
だからこそ成仏させようと、みんなは考えているのでしょうね。
未来への時間が止まってしまった少年少女達は「花火」に希望を見出します。
この作品は「泣きアニメ」ですね。もう本当によく泣きます。
ここで重要なのは、つるこ→めんま→あなるという順番で泣きましたが
段々とキャラの泣き方がオーバー描写になっていく点ですね。
これは前回の感想でも描きましたが、徐々にオーバー描写にする事で
作品への感情移入を盛り上げようとしていますね。
それを毎回続けることで、作品全体の統一感も上げようとしています。
ゆきあつのクンカクンカ
今週の最大の見せ場の一つです!!
帰宅し、クローゼット内にあっためんまのかつら?を抱きしめながら
己の想いをぶつまけるゆきあつ。しかもクンカクンカしています。
やはり、ゆきあつ、あなたは素晴らしい男だ!!


ゆきあつは彼なりにめんまが好きなのでしょうね。
ゆきあつさんはネタ要因として抜群に機能しています。
まぁこのゆきあつのクンカクンカをネタとしてみるのも
好きな異性に徹底的に執着する一人の男の狂気を描くもの
どちらの視点でみるのもOKでしょう。
つまりシリアスとネタというのも突き詰めると紙一重なのでしょうね。
あと、今回はめんまと弟が再開した時に弟が「姉ちゃんの匂い」というように
「匂い」についての言及も見られましたね。
輪廻転生の可能性
今回、とても重要に見えたのが、幼少時のめんまとじんたん母の会話でしょう。
ここでじんたん母が語るのは「人は死んでも何かに生まれ変わる」ということ、
つまり「輪廻転生」について語っていました。
よくよく考えたら「成仏」という単語が出てくる以上、
「輪廻転生」にまで踏み込むのは必然だったのかもしれません。

今まではめんまの成仏が物語の最後という感じで語っていましたが、
実はその先の「輪廻転生」にまで踏み込む形となりました。
さらにじんたん母は「でももう一つ」と言いかけた所が凄く気になりますが、
ここから先はこの作品の答えになってしまうのでしょうね。
ではもし、じんたん母がいう事が真実ならめんまは何に転生するのでしょうか。

そこで、今回は虫が電燈の光に当たりすぎて死んだ描写に注目です。
このシーンはめんまとじんたんが会話してる最中での描写であり
めんまとじんたん母の会話前に起こった描写でしたが。
果たして、この虫は何に「生まれ変わる」のでしょうか。
もしこの虫はちゃんと生きていたら「蝶」に生まれ変われたでしょう。
ここで「転生」の象徴である「虫」を出して、何かを暗示させています。
つまり虫の死ぬシーンはめんまとじんたん母の輪廻転生話の伏線なのです。

(花火の打ち上げシーンでほんのちょっと映った花の描写)
この作品は「あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない 」という名前です。
前の記事でも、OPの最後でめんまが花にパッと変わる描写がある事。
つまり、めんまが「あの花」である事は指摘しましたが、
今回の話から、めんまが転生した姿が「あの花」になるのでしょうか。
もしめんまの転生が花なら「あの日観た花の名前」という単語は解決できるのですが、
「僕達はまだ知らない」の意味が、難しいですね。
最後にじんたん母が言った「一つだけ・・・」がその答えになりそうな気がします。
これは転生すると「記憶が失われる」という事なのでしょうか。
でもあなるとつるこの会話で「(めんまの)変わりはいない」とも言います。
輪廻転生は「変わる事」です。この「変わる事」と「変わりがいない」事のギャップ。
あなるやつるこが「輪廻転生」まで視野には入っていないのでしょうね。
まとめ
花火を打ち上げてもめんまは消えませんでした。
ホッとしたのか、しないのか、このよくわからない感情のもつれ具合が最高です。

(花火の描写がリアルでしたね。私も友人たちと一緒に8万ぐらい集めて
花火を打ち上げてもらった事がありましたが、あれぐらいの感じでした
あと、この花火の描写を見て「汚い花火だぜ」というベジータの台詞を思い出しました)
めんまの「成仏」がみんなの答えではなかった。つまり「成仏」する方法だけでは、めんまは救われない。
じんたん母が言うように「成仏」の後の「生まれ変わり=輪廻転生」にまで考えないと
本当の意味でめんまは救済されない事がわかりました。

(そしてめんまに残された時間は少ない 薄くなってきています)
この「成仏」や「生まれ変わり=輪廻転生」をここまで強く踏み込むとは思いませんでしたが、
監督の長井さんや脚本の岡田さんは「Angel Beats!」を参考にしたのでしょうか。
同じアニプレックス製作という事もあり、企画の方向性として名残があったのかもです。
来週はいよいよ最終回!!
めんまはどうなるのか、じんたんは!!
そしてゆきあつは最後にひと花咲かせるのか! http://twodimension.net/archives/2011/0617_223316.shtml