fc2ブログ

「月刊少女野崎くん」のアニメで使われるマンガ技法的表現について 

「月刊少女野崎くん」2話を視聴。

高校生のマンガ家である野崎くんと野崎くんに憧れる佐倉千代を中心にした
面白い同級生たちが繰り広げるコメディ。
ギャグの面白さを動画工房の丁寧な作画・演出で描かれている作品。

さて本作は、マンガ、もしくはマンガを描くことを題材にしているだけあって、
イメージBG(イメージで描かれた背景)がマンガ技法的なもので
描かれているのが、マンガという題材を見事に表現していて面白い。

nozaki2-3000.jpg
nozaki2001.jpg

背景に黒線を使い、漫符的なイメージBG。
アニメ的には「ちびまる子ちゃん」ぐらいから使われて始めた印象。

nozaki2003.jpg

nozaki2002.jpg

野崎くんの表情は、ベタフラッシュ(集中線とベタを使用し、主に光の効果を表現する)
を使用したイメージBG。

nozaki2000.jpg

沙倉のこのイメージBGもベタフラッシュっぽい。

こうしたマンガ技法的なものをアニメで使うのは珍しくはないが
本作においては原作のマンガを題材にしたマンガというテーマを
アニメでどう表現するかという点において、
マンガ技法的なものを取り入れるのが効果的であることがわかる。

さらにいえば、本作の世界・キャラクター達が
極めてマンガっぽく描かれている点(マンガ原作であることを差し引いても)
においても、このマンガ的な表現が使われることの意味が引き立つ。

あとマンガという観点で見ると、マンガの道具のディテールが上手い。

nozaki2-1000.jpgnozaki2-1001.jpgnozaki2-1002.jpgnozaki2-1003.jpg

こうしたペン先・インク・ミリペンといったものをきちんと1カットずつ見せるだけで
マンガという題材がより身近に感じられる

他にも

nozaki2-2000.jpg

同じ題材で落書きし始めるのは、
みんなで絵を描いていると始まってしまう光景。
こういう描写はわかる人にはわかるものだと思う。
 
このエントリーをはてなブックマークに追加 follow us in feedly
[ 2014/07/14 21:30 ] 月刊少女野崎くん | TB(13) | CM(0)

参加
カウンター
スポンサードリンク
RSSリンクの表示