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とある科学の超電磁砲 第15話「スキルアウト」【感想】 

新展開に合わせてOP・EDも変更。

OPはもっと美琴のアクションの躍動感が素晴らしい。
スパイダーマンな構えをしてた美琴がとても良い。
女の子にああいう構えをさせても、カッコいいんだなぁ。
こういう取り入れ方、パロディもあるんだなぁと感心。

EDはキャラの主線の処理の仕方が長井監督らしい。

典型的なチーマー描写がちょっとステレオタイプで面白い。
また今回、学園都市のスラムが描写されたが
本当にこの世界は治安が悪いなぁ・・・
能力主義な世界観が反映されている。

黒妻とヤンキーのバトルが物凄くカッコ良くて痺れた。
小気味良く変わるカット割りと枚数を使いながらも、
上手く省略できてた所もあって、ひたすら上手いなぁと感心。
肉弾戦をああアニメートできるのは素晴らしい。
 
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とある科学の超電磁砲 第14話「特別講習」【感想】 

レベルアッパー使用者へのペナルティという意味での「特別講習」。
もちろん佐天さんが対象に。

小萌先生や3話で登場した田村ゆかりキャラも出てきて、懐かしい。

中学校での講習風景を等身大で描く為か
落ち着いた画面作りで物語に集中できる内容だった。
全体的に引いた演出を目指したのか、選曲も少なく、使用しても抑え目な曲だった。
また画面作りも全体的に引いた場面が多く、客観的に見えるショットが多かった。

今回は非常に物語にウェイトを置いていたと思う。
楽しい要素が皆無で湿っぽく、決して単純な快楽を得られる話ではなかった。
序盤で美琴や黒子がはしゃいでいたけど、どこかそれも引いた印象も受けたし・・・。
要は派手な画面作りが無い事が、逆にテーマ性を受け取れる印象ではあった。

売れ線アニメとは思えないほどの地味目な構成ではあったが、
その分、何かを伝えたいんだという作品に対しての誠実な姿勢が見えたのが良かった。


テロップを見ると
総作画監督・総作画監督補・作画監督・作画監督補・原画・第2原画とあるが
それぞれがどういう役割で工程を受け持つのか、気になる。
 
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とある科学の超電磁砲第12話「AIMバースト」【感想】 

バトル回。

美琴の「怪獣映画みたい」というセリフにあったように
バトルはまさに怪獣映画のようであった。
バトルの各場面では奥行きのある空間を意識して構築していたし、
美琴とAIMバーストの大きさの対比も良く練られていた。

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AIMバーストの触手の動きや再生描写のキモさも良かった。
また破片フェチとしては今回、破片描写が多くて嬉しかった。

美琴も超電磁砲のスキルの描写を随所に遺憾なく発揮していて
様々なアイディアを含めて、面白かった。
本当に良く動いていたし、アクション回としては申し分ない出来だった。
絵コンテは福田道生。日本で今一番勢いのあるコンテマンなのは間違いない。

主題歌も挿入され、わかりやすく盛り上がる演出(好きですよ)
これはまぁ作るのも総力戦だったと思う。

この戦いで美琴>1万人という事が証明され、
レベル5の能力がいかにあの世界で凄いかがよくわかった。
しかも木原戦では本気出してなかったのね・・・

才能社会な世界観だけど、才能以上に大切なもののあるというまとめ方だった。
美琴も才能の無い人間の気持ちを理解して、それでも「頑張れ」という
言葉によって、自分も彼らも頑張っていこうというオチでいいのかな・・・?

ここずっと蚊帳の外だった黒子もキスまでできて、最後に見せ場作れたのも良かった。
 
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とある科学の超電磁砲 第11話『木山せんせい』【感想】 

サブタイトルの「せんせい」。
このひらがな表記に全ての想いは込められている。
木山の過去とレベルアッパー使用動機が語られ、
世界観として学園都市の裏側の一端が見えた展開。

ショートの頃の木山せんせいは可愛い。
可愛いというのはデザインというより、仕草と心持である。

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このカット、不気味さが良く伝わってくる感じが表現されている。
今回は俯瞰と煽りのパースの利いた画面作りが目立った。
特に先生の回想シーンでは俯瞰と煽りを織り交ぜ、
子どもと先生たちの仲良くなる過程を画面に印象付けようとしていた。

OPにちらっと出ていた化け物、
気になっていたが、このタイミングでの登場か。

ドラマ的には良くある、嘘の実験に付き合わされ愛する子供たちへの復讐という
展開だったが田中敦子の圧倒的な演技力でものすごい良い話に見えてしまった。
田中敦子、流石としか言いようがない。
このアニメは本当に声優が大きく見せ場を作る。

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とある科学の超電磁砲 第10話「サイレント・マジョリティ」【感想】 

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レベルアッパーに手を出した佐天。
 それを知った初春は・・・。
  また「共感覚」を手がかりにレベルアッパーの構造と犯人の目処が!!

 今回、佐天の自白に対して初春が精いっぱい応える所がドラマ的に見どころだと思う。
  そこで初春が涙を流すまでは普通だけど、鼻水まで垂らさせてるのは凄く良かった。
   鼻水は余程、感情が高ぶらないと垂らさない。
    鼻水を垂らさせる演出は他作品でもあるが、個人的に好きだ。
   要はそれだけ初春は佐天が親友で好きだし、優しい子なんだなと再認識。
  また佐天・初春それぞれ泣く前の情感が高ぶる経過時は前髪を目を隠したり
 カメラが目を映させない演出を行っている事にも注目。

  今回は豊崎愛生の演技が最高潮に達した瞬間で、情感たっぷり伝わってきた。

 演出で一番上手かったのは、ヤカンが沸騰した音に初春が反応して止める場面。
  この後、話は「共感覚」について2人がキッカケを掴むのだが
   実はヤカンの音に反応する事が「共感覚」だと自然に刷り込ませる演出。
  具体的な説明より、ヤカンを止めるという一見関係無いように見せかけて
 実は話に繋がっているさりげない演出を怠らず行っているから、本作は面白い。

    
 サブタイトルの意味は「沈黙している大多数」。
 レベルアッパーを使用したい人間の気持ち、それを佐天に代弁させたかったのだろうか。

  本作は攻殻機動隊みたいに近未来的世界観の中で
 犯罪者を取り締まるジャンルであって
電撃レーベル的に発表するとこうなるのかなぁと思いつつある。
 
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とある科学の超電磁砲 第9話「マジョリティ・リポート」 【感想】 

佐天さん、レベルアッパー所持を公表する話。
家族の期待や、美琴の「レベルなんて関係無い」という言葉がさらに佐天を追いつめる。

佐天さんの話は典型的な思春期の問題(力が無いことへの劣等感)かな。
現実の自分の立ち位置がわかり始める、思春期。
固有名詞の無い友達に打ち明けてしまうところがリアル。
佐天さんが道を踏み外そうとしているのを、どう止めるか。
なまじ正義感があり、純粋な子だから踏み外してしまうのだろうね。

お守りはこの後の伏線になるんだろうな。本当に身を守りそうだ。

黒子と不良のバトルが非常に秀逸だった。
同じ能力バトルのDTBと比較けど、短い時間でバトルが終わるDTBと違い
超電磁砲はバトルに尺を割いてたっぷり見せるのが方向性なんだろうな。

今回の不良(敵)は強そうに描かれたが、たいした能力ではないのだろう。
ただうまく黒子を苦戦させるように見せかけて、緊張感を演出。
不良を真正面で押えたショット、不良のユラユラ感、ほんのちょっと俯瞰気味で
レンズを歪ませたかのようなアングルは、キャシャーンsinsを思い出させる演出だった。

前半はコメディ的な展開もあったが、後半はうまくシリアスにシフトさせたなぁとか思った。

今回はいつも以上の陰影の強弱、極端なパースだった画面構成。
陰影も強弱どころか、かかっていなかったり、異常にぼかしていた部分もあった。
視覚的演出がこれでもかと繰り広げられていたのがとにかく印象的。
演出家の地が存分に発揮されていた(悪い言い方だと我が出てた)

今回Cパートが無いのが珍しかった。
  
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とある科学の超電磁砲 第8話「幻想御手」【感想】 

前回の事件からレベルアッパーの核心の一端に踏み出す話。

前回の事件→情報収集→能力者バトル→佐天一歩踏み出す構成が中々妙。
美琴の行動は空回りし、佐天が先に踏み出し事。レベル0の彼女がどう進むのか。

レベルアッパーに対し努力でレベル5を勝ち取った美琴は何を思うのか。
今回見てわかったのは、レベルの差は私の想像以上に格付けされる設定なんだなと。

初春の背中を露出させ、佐天さんが彼女の背中を拭くシーン。
毎回、きっちりサービスを入れてくるなぁ。作品の方向性なんだろう。

どうでもいいけど、シリアスというのは
コントラストある色調とリアルな背景描写、硬質な画面が条件なんだなと思う。
 
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とある科学の超電磁砲 第7話「能力とちから」 【感想】 

見終わった後「面白いなぁ」とつぶやくほど、本格的にハマってきました。
というぐらい、今回は面白かったです。

ジュースを飲み終わった後、氷を食べる佐天の可愛さ。
ジャッジメントの仕事を夜遅くまでこなす黒子のひたむきさ。
状況が状況なのに一瞬でも近寄った少女に油断する初春の危うさと純真さ。
当麻さんの価値観に戸惑い、苛立ちを感じる美琴。

各場面一つをとってもキャラ描写が生き生き描かれるのが素晴らしい。

こうした主人公側の魅力を存分に描きだす事と対照的に
敵側は人間的にどうしようもない事をこれまた存分に描いている。
主人公側と敵側に圧倒的な落差を生じさせる事で、物語にカタルシスを得られている。

といっても今回の犯人の価値観に美琴もわからないではないという感じを出す事で
努力してレベル5になった美琴と犯人にも心情的にちゃんと接点を持たせている。

また主人公側でも無い、当麻さんの存在(彼の価値観)が作品を重層的に仕上げている。
特にCパートの当麻さんの考えで話を締めるのは単純に事件解決で締めくくるという
内容から一歩進んだものになっていたのが良かった。

何回も書くけど、説明的な描写は極力排除してキャラを描こうとする本作の姿勢は
共感できるし、アニメの魅力はキャラクターの魅力が基本である事を再認識させられる。

美琴の能力に憧れる佐天。ジャッジメントや力あるものに復讐心を燃やす爆弾魔。
力の無い事を言い訳にするのが許せない美琴。そしてレベルアッパーというように
能力のあり方に話の焦点がいく伏線が張り巡らせているような気がした。

コンテ・演出は八谷賢一氏。
 
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とある科学の超電磁砲 第6話「こういうことにはみんな積極的なんですよ」 【感想】 

美琴がジャッジメントの苦労を体感する(ぬれぬれのぐちょぐちょになる)回。

毎回小気味よく面白いなぁ。
この面白さはキャラの心情や目線から離れない話作りと画面作りだよなぁと思う。

美琴が噴水に落ちそうになったカバンを追いかけまわす一連の動き。
また美琴に仕事を誉められ感激し、すべてをさらけ出した黒子の動きは
気持ち良よく立ち回っていて良かった。

しかし学園都市は住んでいる人間の性質上なのか、若い能力者達の犯罪が多く、
結構物騒な世界な気がしてきた。キャラが可愛いからカモフラージュされてたよ。
またジャッジメントは攻殻機動隊の公安9課みたいなものなんだと認識。

あと初春は頭の花がキャラの記号として優れている事もやっとわかった。
 
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とある科学の超電磁砲 第5話「とある二人の新人研修」【感想】 

黒子と初春。
黒子の独断専行する傾向は昔からだったという事。
初春がそれを見続けて心配してきた事。
初春は黒子に独断専行をもう少し自重してほしいのだが
黒子は黒子で信念で行動している。
結局、お互いの気持ちは知ってるので衝突することもあるが元の鞘に収まるという流れで
二人のキャラ関係を深く掘り下げた話だった。

最後、すったもんだあった二人が夕焼けを走り抜けるシーンは素直に良かった。

今までだと、美琴より黒子が目立っていると感じているのは私だけか。
新井里美の演技が素晴らしすぎる。黒子役で評価急上昇中である事は間違いない。


小学校時代の黒子と初春が設定年齢にしては小さい(小3ぐらいに見えた)が
おそらく記号的に、ワザと幼く描いて昔話だという事を強調しているのだろう。
ちゃんと映像全体の視線(アイレベル)も低くなり、二人の幼さをカメラの高さで表現していた。
黒子(小さい:子供:正義)と強盗(大きい:大人:悪)という縮図も対決としてわかりやすく、
緊迫感ある画面構成でアクションが進み、名前の無い敵との戦いにしては盛り上がっていた。

後は、初春が外へテレポートされる→初春助けを呼ぶ→美琴のビリビリで助けるという流れが
話の組み立て方としてものすごく自然で上手いなぁと感心した。

相変わらず、作画の安定感が凄く、画面が充実している。
毎回書いているけど、大量のアニメーターを投入した人海戦術の賜物だろうね。
 
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とある科学の超電磁砲 第4話「都市伝説」【感想】 

上条さんちゃんと登場。相変わらず説教モードとイマジンブレイカー。
美琴と闘う決意をする時のアップ顔はカッコ良過ぎ!!

4回までやってるけどクオリティが全く落ちないね。
まぁ原画・作画監督達を大量投入した人海戦術の印象が強いが
結果として安定感ある作画なのだから、何も問題はない。

上条と美琴の剣劇(砂鉄を能力で集める辺り)は
接近戦が好きな身としてはちょっと嬉しかった。
尺的にも短いながらも、見どころがちゃんとはっきりしていたし
ちょっと引き気味で細かいPANも多用したカメラワークもかっこよかった。

美琴や黒子も含めキャラの面白い所と魅力を存分に描き切っているのが
本作の面白いところだなぁ。キャラがどの状況でどう行動すると
見ている我々が共感したり面白がったりするのかが良くわかっている。
特に上条さんが「参りました~」というあたりは、彼の性格を端的に描写してて良かった。
まぁ記号的に処理している部分(美琴が顔を赤くするとかツンデレ)もあるけど
記号的描写だけでないキャラの魅力をちゃんと描き切ろうとしてると思う。

主題歌のonly my railgunは好き過ぎて、何度も聞いてます。
 
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とある科学の超電磁砲 3話 「ねらわれた常盤台」 【感想】 

たぶんサブタイトルの「ねらわれた常盤台」 は「狙われた学園」のパロディだろう。

まず街の背景美術の充実ぶりが素晴らしかった。
ちゃんと今までの背景と差別化できてて、表現的に成立してたのが良かった。

あと、着替えやシャワーシーンがあるのはご愛敬。

話のオチもかわいらしい。そしてゲストキャラが田村ゆかりだったが
好きなタイプの演技なのも良かった。

禁書目録が世界観や設定の説明に尺を取られ、
アニメとしての魅力を発揮してたかという所で多少疑問があったが
超電磁砲は単純にキャラをメインにわかりやすい話で構成されてて面白い。

要は原作の良い部分をどう咀嚼するかという問題であり、
作品のコンセプトも両作品で全然違うから来る印象だとは思う。
とにかく超電磁砲は面白く仕上がっている。

絵柄はものすごく好みだなぁ。
 
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とある科学の超電磁砲 2話「炎天下の作業には水分補給が必須ですのよ」 【感想】 

典型的なコメディとして申し分無い出来!!
黒子がおかしいキャラだと認識させて、
黒子自身が徐々に美琴に疎んじられるように錯覚する展開から
最後はきれいに二人の仲の良さをオチにする展開の見事さ。

黒子媚薬を買う→美琴に飲ませようとする→結局黒子が飲んでしまう
という伏線の消化も面白く、非常に楽しく見られた。

しかし媚薬を飲んでも黒子は対して変わらなかったのが彼女のすごさを物語る。

今回の面白さは黒子というキャラの面白さにあったが
黒子の喜怒哀楽全てを表現していた新井里美の演技はすさまじかった。
新井里美の評価はギアスの小夜子から高かったが、黒子はすごいなぁ。

絵柄も総じて可愛く、良く動き、ビジュアル面での充実ぶりも評価できる。

長井監督作品はいいなぁ。
EDも落ち着いた雰囲気で監督の演出力の高さをひしひしと感じられる。

サブタイトルの文字の使い方はシャフト的な匂いを感じる。
  
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とある科学の超電磁砲 1話【感想】 

とある魔術の禁書目録スピンオフ作品。
それだけ美坂美琴が人気キャラで彼女中心で話も作れるキャラという事だろう。

フェティッシュ溢れつつも嫌味にならないサービスシーン。
日常のさりげない動きや仕草に気を配っているキャラの芝居。
カメラワークも多彩で、コンテ・演出担当だった長井監督の技量が如何なく発揮。

話的には、最初は自分の能力の無さに自信が無かったレベル0の女の子が
最初は美琴や黒子を疑っていたけど、彼女達と触れ合い、そして治安を守る姿を見て
勇気を振り絞って子供を助ける行動に出る、一連の感情の流れが良かった。

あとは、最後はOPで幕を閉めるというのが、これからのはじまりを期待させてくれた。

それにしても実力派が多数参加した原画陣による丁寧でダイナミックな作画には好印象。
JCは最近本気を出すと相当に凄い印象がある。
この作画クオリティはそうは続かないだろうが、良い作画は単純にうれしい。
 
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