感想今期は琴浦さんの凄さ、面白さが私の中では図抜けています。
このアニメを見られて、生きていて良かった。砂遊びをしている琴浦さん。
砂の上に蟹がいますが、波で砂も蟹も流されていきます。
自分が作ってきたものがあっけなく壊される。
前回で一旦終了した、真鍋君との関係を暗喩しているかのようです。
真鍋君が空元気なのを気づいている素振りを見せる森谷ヒヨリ。
彼女にとっても琴浦さんの件は、大きなしこりとなっているようです。
落ち込んでいた真鍋君ですが、琴浦さんを取り戻すという部長・副部長の説得によって
真鍋君の心に火が付いたもよう。お尻ペンペンしないと眞鍋は気がすまないようです。
琴浦さんの居場所はだいたいわかっていたようで、
その場所まで行ったのはいいけれど、宿泊先がなかったようで。
ただ駅員さんの助力で、お寺に泊めてもらうことに。
その寺とは琴浦さんとも知人の和尚さん。ESP研究会を迎える和尚さん。
そこで部長がESPに興味があると言ったことで、和尚さんも心はハイテンション。
そして自室に連れて行くと、飾られていたのは琴浦さんの写真。
ESP研究会はそこで琴浦さんを探しにここまで来たことを伝えます。
琴浦さんで繋がる新しい縁。
さて琴浦さんは、おじいさまの家に滞在していた模様。
おじいさまと進路相談をする琴浦さん。
ただおじいさまは琴浦さんとエロスを行いたいようで、
自分の膝の上にのってほしいようです。
おじいさまと真鍋君は似ています。
おじいさまの家にやってきた真鍋君達。
そこで真鍋君とおじいさまとはひと悶着あったようですが、
どうやらプレイについて語り合った事で、打ち解け合ったようです。
そんな話中に琴浦さんはやって来て、真鍋君の顔を見て逃げてしまいます。
今回のクライマックスの一つ。
隠れている琴浦さんは、真鍋君の「琴浦と一緒にいたい」という心の声を聞きます。
その声に琴浦さんは泣いてしまいます。
お互い言葉を交わしていないのに、相手の心がわかる琴浦さんの特殊能力。
この作品のキャラ同士の距離感の描き方は本当に面白いと思います。
と、シリアスに振っておいて油断していると、捕獲されてしまいギャグになるわけですが。
こうしたシリアスとギャグの配分は面白いです。
さらに本心を隠し逃げてしまう琴浦さんを追いかけ外に出る真鍋君ん。
真鍋君は琴浦さんを説得しますが、そこへ森谷ヒヨリさんも駆けつけます。
琴浦さんにひどいことをしたと謝る森谷さん、でも実害があった真鍋君にはそっけない。
琴浦さんは真鍋君に「森谷さんは謝っているよ」とフォロー。
この言葉に森谷さんは恥ずかしくなってしまったようです。
で、結局、真鍋君はとりあえず蚊帳の外へ。
ここだけの文字演出がニクい。
そして真鍋君、森谷さん含めて、みんなの説得によって琴浦さんは復学します。
全ては元のさやに収まったに見えます。
最後のシーン。
元通りになったと思う真鍋君に対して琴浦さんは
「そんなことないよ。ほんの少しだけ、変わったよ」と言います。
琴浦さんの真鍋君達含め、世界への接し方が変わった瞬間でした。
このシーンの上手さは、琴浦さんがこのセリフを言う前に
よくこの作品で使われる上の背景を挟み込んでいるところです。
つまり変わらない風景を見せながらも、琴浦さんは今までの出来事を踏まえた上で
「ほんのすこしだけ変わった」という流れ。
この変わらない風景と、変わっているという琴浦さんの対比が抜群に上手いなぁと思いました。
まとめ
このアニメ最高すぎる!!シリアスとギャグの使い分けがこの作品の肝です。
これはみなみけ、みつどもえ、ゆるゆりなどを手がけた
太田雅彦さん、あおしまたかしさん、大隅さんなどが
実力をつけていって、この琴浦さんで爆発させているという印象を強く受けます。
何より、物語がいいです。
人は変わっていくと最後に話す琴浦さんの言葉に強く心に染み入りました。
私も人は変わっていくものだと思います。
それはふとした出来事、大きな出来事、きっかけは様々です。
琴浦さんはその能力ゆえに、色々な出来事を引き起こし、変わっていきました。
快活な子供時代から、誰にも心を開かない学生時代、
そして真鍋君と出会ってまた心を開き、また心を閉じて、また開く。
そんな琴浦さんの変わることを描くのが「琴浦さん」という作品なのでしょう。
人との出会いは人を大きく変えていきます。
私の恩師は「人が変わるのは、人と出会うことだ。」と言っていました。
恩師は「学生時代に教わった3人の先生に追いつきたい為に40年頑張ってきた」と言い
人の出会いの大切さを、本当の意味で教えてくれました。
真鍋君と出会ったことで、世界が開いた琴浦さん。
今回で人間関係も一段落したような印象を受けますが、
来週もまた面白い物語を見せてくれることを期待しています。
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