ローゼンメイデン8巻を読んだ。やはり打ち切りエンド。
ページ数が少なく、何より薄く軽かったのが印象的だった。
誤植の多さや、原稿の紛失等といった作者側の編集側に対する不信感が打ち切りを
招いた一因という風評もあるが、そうなら原因が公式発表されることもないだろう。
何にしても非常に不幸な作品になってしまった事には変わりない。
実際読んだ感想だけど、今までの展開を纏めようとして広げた風呂敷を畳もうとしたけど
その労力はわかったけど、畳めたかどうかは疑問。
真紅の「絆や信頼は契約なんか無くても成立する」という趣旨の発言や
ジュンが引きこもりから急に脱却し、真紅達を助けるという展開や
翠星石と蒼星石の関係を何とか描こうとした努力等、
作者側のテーマの回収が見られるけど、如何せん急すぎて何もわからずじまい。
みんなが何かしら、閉じ込められのはわかるけど、その意図までは踏み込めなかった感じ。
絵の方も後半になるに連れて、背景などが非常に雑になった印象なのも残念だった。
最後のラプラスの魔が語る2ページは作者の思いがつまった印象を受けた。
非常に主観的な意見なんですけど、読んでみて作者側としては、
ここでローゼンメイデンを中途半端に終わらせても良いと考えてるのでないかと思った。
理由はテーマの回収をしようとしている努力からなんですけど。
また最後の展開から、どうやって別雑誌で連載再開ができるのかを
計算したけど、マンガの最後からどう続けられる展開があるのかが浮かばなかったので。
ただビックタイトルだけに引き取り手はあまたありそうだ。
電撃か角川かスクエニか、それとも・・・。
最後に。作品は作者のものでもあり出版側のものでもあり、読者のものでもある思う。
また法律的云々は抜きにして、作品はそれら3者から独立してるからこそ作品なんだと思う。
だから読者不在で行われたこの打ち切り劇には多少の不満は残ってしまう。
だから作品が幸せになるには、どこかが引き取ってくれるのを期待せずにはいられない。
そしてこの件で作り手もローゼンメイデンに対するモチベーションを失わないでほしいとも思う、
それらが揃わないと作品の存続は難しいである。
どうか連載再開になってほしい。
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