感想今回の話でいよいよ物語のターニングポイントに入ったかの展開です。
前半:不吉 中盤:楽しい 後半:怒涛のネガティブ展開
この作品は各回できちんと盛り上がりと緩急をつけた展開が行われています。
今回も結論から言うと、アバンは不吉なイメージ、中盤は楽しい展開、後半は怒涛の展開と
3つの起伏ある展開が起こったと言って良いと思います。
まずアバンのシーンではは7000万年前の世界のイメージを
オカリンが見る事で視聴者にガツンと不安と絶望を与えました。
見渡す限りの荒野に立つ砂時計。
あまりに寂しく、あまりに絶望的なイメージです。
そんな7000万年前で語られる、まゆしぃの世界についての説明。
様々な並行世界でオカリンやまゆしぃがいるって事を話しています。
そして、まゆしぃをかたどったかのような黒い何かは
まるで、砂のように粉々になっていきます。
次に中盤以降の展開ではオカリンと紅莉栖のラブコメがあり、
またはラボメン達によるパーティーが開催されるなど、
楽しい日常を描く事で、安心感や楽しさを感じさせる内容でした。
オカリンが「仲間だ」と言うと、照れながら「ありがとう」紅莉栖は答えます。
助手の助手らしくない言動にオカリンは助手の額に手を当て熱でもあるのかと思ったようです。
「ツンデレ」じゃない紅莉栖の叫びですが、この辺りが今回で一番オカリン達が幸せな時だったのでしょうね。
パーティーも途中までは、盛り上がりを見せています。
この砂時計のガラス越しに映る、オカリンの顔のゆがみの演出が好きですね。
オカリンの顔が歪んだ=世界線の歪みなんて連想してしまいます。
何にしても不吉なイメージとしてオカリンは映っています。
しかしテロの襲来、都内の電車がストップなどという報道がされると同時に
物語は安心感や楽しさといった語は幸せなムードから一変し不吉な展開を迎えます。
一変する象徴として、砂時計の存在が効果的に用いられています。
そしてラボメンを急襲した謎の武装集団。そこへ現れたのは桐生萌郁。
この黒ラバースーツに激しく萌えたい所ですが、
状況はそれを許してくれそうにありません。
彼女はまゆしぃを不要と断じ、彼女を処刑しようとします。
余りの恐怖と絶望と興奮と不安とわけがわからない感情が交錯して
オカリンが動揺しています。特に鼻の穴が大きくなる芝居が上手い!!
まゆしぃ死んだ!!そして銃声はまゆしぃの額を直撃。彼女は即死します。
どうやら顔は目から上を黒く塗りつぶしている描き方をされているので
描写的にやんわりとした形になっています。たぶんTV放映的な規制なのでしょうね。
このまゆしぃの死の展開。
今回のアバンであった、まゆしぃをかたどった黒い何かが壊れていく事が
まゆしぃの死をあたかじめ伝えていたものだったのかもしれません。
オカリン達の日常はおそらく、まゆしぃ達の死で打ち砕かれたでしょう。
もう、元には戻れないでしょうし、今後も不吉な展開が中心に動いていきそうです。
毎回言ってますが、この作品は各回だけでもアバンに不吉なイメージを見せ
次に楽しそうなイメージを見せ、最後にまゆしぃの死で、見るものを奈落の底に叩きつけました。
この乱高下する物語展開の上手さがこの作品の魅力ですね。
まとめ
この作品一番の癒し系、まゆしぃがこうもあっけなく死んだことに驚きを感じつつ、
今後彼女の登場が期待できないと思うと残念だったりします。
しかしここ数回の明らかに世界の全てを知っているまゆしぃの言動を見ると
彼女はいつ出てきてもおかしくない感じはしますね。
違う世界の彼女がやってくるのかとか、そんな展開も期待できます。