感想いよいよあと2回。
ゼハートが感情を捨てて、自分たちの戦力を囮にしつつ
最終兵器みたいなビーム砲をセットし始めます。
自分を信頼してくれているフラムをも囮に使わなくっちゃいけないほど
ゼハートもなりふり構ってられない状況のようです。
ただこのなりふり構ってられない感を、全てエデンの為と言って
ある意味、自身の心を正当化しようとしていた面はあったのでしょう。
これがゼハートの悲劇の一つだったともいえるでしょう。
一方のフリットさんは、ゼハートが味方をも巻き込んでビームを撃ってくる事を想定。
アセムと協力して、ディーヴァを囮にし、乗員は全てアセムの母艦に退避させます。
この辺りのシーンで目立つのが、毅然とした態度で行動する艦長でした。
前回のセリックの死で、吹っ切れたのでしょう。カッコよかったです。
そしてフラムがガンダムを引き付けるために単身戦いを挑みます。
キオとフラムの一騎打ちのシーンは、ビットとファンネル同士の激しい戦い、
AGE-FXのバリアー描写なども含めて、激しい戦闘シーンに仕上がっていて満足です。
そんなフラムの願いも虚しく、オブライトさんの特攻によりフラムも撃沈。
最後の最後でフラムはゼハートのことを思いながら死んでいきました。
フラムにとっては、やさしいゼハートでいて欲しかったのでしょう。
でも目的のために手段を選ばないゼハートを見てしまっては、
エデンに目指すという目的を手伝う・叶えさせてあげることでしか、
優しいゼハートが戻ってこないと、フラムは感じたのかもしれません。
そんなフラムの最後にはグッと来るものがありました。
そしてゼハートはビーム砲を撃ち、ザナルドをも消し去りますが
本命のガンダムはもちろん回避に成功します。
多大な犠牲を払ってきてまで、自分のした事を悔やんでいるゼハート。
自分の周りで死んでいった人々もゼハートを見ているようです。
ついに追い詰められたゼハートはケリをつけるために単身、戦場に飛び込み、
キオめがけて攻撃しますが、そこは宿敵のアセムが戦います。
でもここまで色々あったて心がボロボロだったゼハートはアセムに全く勝てませんでした。
今回のゼハートはレギルスに乗った時点で気力の減退していたのでしょう。
スパロボ的に気力が50だったと思います。だからアセムに勝てなかったと推測します。
敗れたゼハートは過去のアセムと仲良しだった頃を思い返します。
おそらくゼハートにとって一番楽しかった頃の時代。
ゼハートが最後にアセムに勝てなかったのは、
人らしい心を捨ててしまったこと、
そしてゼハートが最後に願ったように、愛する人と結婚し子供と過ごすこと。
こうした人らしい生き方をゼハートが捨ててしまったことにあるように思えます。
エデンという空想主義的な観念に囚われ、人らしい心を喪失したゼハート。
彼がいかにXラウンダーでも、人らしく生きてきた
スーパーパイロットアセムに負けたのは必然だったのでしょう。
まとめ
いよいよ来週で最終回です。
今回はフラムが死ぬゆく時にゼハートを想うシーン
ゼハートが自分の周りの人々を思うシーンなど
幻想的なショットが数多く、今までのAGEとは一味違う演出を感じさせました。
またキャラの主観に迫っていくようなフラムのアップや
ゼハートが地面を叩きつける描写など、キャラの感情が滲むような描写も多く
色々見所が多かった感じに見えました。
うーん、AGE面白いですね。
3世代100年の物語がどう完結するのか期待です。