アマガミSS 第25話(最終話)
『上崎裡沙編“シンジツ”』
≪あらすじ≫
橘純一は、突然ラブレターをもらった。相手は2年B組の上崎裡沙。思いがけない美人からの告白に、純一はその告白をOKし、二人は付き合うことになった。
だが、裡沙は純一に自分と付き合っていることを公言しないように言い、さらに人目がつくところでは逢いたくないと言われてしまう。
そんな理沙に純一は、「創設祭だけは一緒に回りたい」と自分の想いを伝えるが、裡沙の返答は芳しいものではなかった。
創設祭を前にしたある日、2年前に振られた公園で純一は振った相手と再会を果たし、そこから2年前のクリスマスイヴのシンジツを知る――
≪感想≫
驚愕の裡沙編?
原作を知らない方にとって、裡沙編は驚愕なものになっただろうか? 詞に『仮面優等生』という冠があるように彼女には『スニーキングヒロイン』という冠が与えられており、中盤の他のヒロインへの好感度妨害工作は、そんなストーカーっぷりを全開で披露してくれた。スニーキングのあとの行為は後述のように褒められるものではないが、その彼女のストーカーっぷりは笑わせてもらったwww
2年前の真相は語られた通りで、あの牧原と言う女子は純一のデートの誘いを軽くOKした後、他の女子たちとその現場に居合わせて笑いものにしてやろう(原作だと振ると明言はされていなかった気もするが、最初から本気ではなく遊びだったと言う意味では一緒)としていた。
裡沙も誘われたのだが、もちろん拒み、そして意図的に純一と牧原が合わないように画策したわけだ。
だが、その行動は犯罪だからとかそういうことを抜きにしても人としてやってはいけないことだ。それは彼女自身も理解しており、だからこそ他人の目があるところでは逢おうとはしなかったし、ずっと自分を戒めて来たのだ。それでも、影に徹することが出来ずに告白してしまうのだが。
逆に言えば、これまでの純一と他のヒロインたちの恋は裡沙の妨害が入らなかったか、裡沙の妨害を超えてハッピーエンドを迎えたのだと思うと、なんか胸が熱くなるw
さて自分のトラウマを克服する時、そのトラウマと真っ向から向かい合って苦手意識を解決する、と言うのが漫画的・アニメ的な妥当な解決法だ(実際の心理学でそれが妥当なのかは解らないが)。純一だけではなく、裡沙もまた2年前のクリスマスイヴをトラウマとして抱えていて、それを純一は真相を知った上で裡沙を好きでいることが出来たことで、裡沙は真相を知っても自分を受け入れてくれた純一がいてくれたことで乗り越えることが出来た。
さすがに1話ではいろいろ限界もあって描写不足はもちろん否めない。だが、本作は原作ゲームでもそうだが、比較的謎や過去が明らかにならないケースが多い。だが、過去が明らかにならないからといって物語が完結しないわけではない。詞編での黒い手帳は原作でも中身は明らかにならなかったがとても良いシナリオだったし、薫編での母親とのその後の関係も明確には示されていないがそれでもエンディングとして問題はなかった。もちろん他のヒロインにだってある。
裡沙編で言えば、純一と小学校からずっと一緒ならば、薫や梨穂子は当然知っているはずで、二人ともクリスマスイヴの真相を知っていそうなものなのだがまるで触れないのはどうなのだろう、とかツッコみどころがある。しかし、それは裡沙編を考えた時にそこまで大きな問題ではないだろう? リアルに考えればおかしいことかもしれないが、アニメと言う二次元世界のことなのだから。
謎が謎のまま終わることへの嫌悪と謎が明らかになることに、自分を含めて今のアニメ視聴者は強く拘っている。正直、詞編最終話の感想のBlog巡りをしていて、それを強く感じてしまったし、もし自分がこの作品の原作をプレイしていなかったら同様の感想を抱いたかもしれない、とも感じた。
アマガミSSと言う作品としては、別に25話はなくても良かった。ちゃんとメインヒロイン6人の良さを24話使って引き出せたのだから。
だが、そうせずに敢えて25話を制作した背景には、こうして純一のトラウマの真相を明かすことで、真相を求めずにはいられない視聴者へのサービスだったのだと思う。
原作ではパッケージヒロインの核の違いを見せつけられる
ちなみにアニメでは全ヒロインの好感度を急降下させた裡沙だが、実は裡沙が絡むととある一人のヒロインの凄さが浮き彫りになるヒロインがいる。
絢辻詞だ。
原作ゲームには、実は好感度の中に攻略不可能となる『テキタイ』と言う好感度ランクがある。上崎裡沙登場条件に他キャラの攻略中であることが必須で、その他のヒロインと上崎裡沙が強制会話になり、裡沙が攻略中のヒロインに純一の嘘の風評を伝え(アニメのように誰かと付き合っているというものではない)好感度を強制的に『テキタイ』化するという強烈なフラグ補正が働くw
だから、上崎裡沙登場時に攻略していれば、森島先輩だろうが紗江ちゃんだろうがテキタイ化するし、あれだけ純一に甘い七咲も、中学からの悪友である薫も、幼馴染の梨穂子までもがテキタイ化する。それはアニメと同じだ。
だが、アニメと違い本当は詞だけはテキタイ化しないのだ。詞vs裡沙の強制会話で、詞が裡沙の嘘を見破って逆に裡沙に牽制を仕掛ける。
『その話が本当だったとしても私、あの人(純一)が、だ~い好きだから。そんな程度で嫌いになるような、中途半端な気持ちじゃないの……私、あの人が好き。私、あの人が大好き』
『あたしからも一つ言わせて。……あなたみたいに自分の感情を抑えられない人があたしに勝てるわけないでしょ。二度とあたしの前に現れないで……次は見逃さないわよ』
要約するとこんな感じのセリフを詞は裡沙に向かって突き付けるのである。
このシーンを見ると、「あぁ、パッケージヒロインは格が違うw」と思うわけだwww アニメ版では都合上、詞もテキタイしてしまったが、ゲームでは違うので詞ファンは一見の価値があるので頑張ってほしい。
さて、2クールにわたって6ヒロイン+隠しヒロイン1人を25話かけて描いてきたアマガミSSも最終話。これまでのギャルゲー原作のアニメ化作品を振り返っても、オムニバス形式での制作と放送は前例をあまり耳にしないもので、たくさんの攻略ヒロインがいるギャルゲーのアニメ化に適した形の一つではないか、と提案してくれた。
キャラ画が原作の設定に近いものでクオリティも高い。さらに今回の裡沙編の夜景や、前回の詞編のクリスマスツリー、あるいは逢編の温泉や薫編の高層タワーなど、背景の映像美がとても秀逸だったこともとても印象的。
原作ゲームから離れアニメーションと言うメディアで再び出逢え、その良さを再確認出来たことは素直に良かったと思う。今期のみならず2010年を振り返っても、とても良作だったと言える本作に出逢えたことを感謝したい。
本当に2クールの間、監督、スタッフ、キャストの皆様方、お疲れさまでしたm(_ _)m
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NoTitle
その後、そんな絢辻さんを裏切れず普通に攻略してしまいました。
あのイベントは面倒、森島先輩も原作では地味に罪悪感が出たし、紗江ちゃんは立ち直れるのかどうか。
だからしっかり謝って回るのが良い落とし所でした。