fc2ブログ

四畳半神話大系 第3話「サイクリング同好会『ソレイユ』」【感想】 

自転車乗りであった「私」がひょんな事からバ-ドマンに。

1つの話としての構成が綺麗に整理され、オチも見事だった今回。
よくよく考えると、本作はきちんと毎回オチつけてるよなぁと感じる。

今回のバードマンコンテスト。まぁ日テレの鳥人間コンテストがモチーフだと思うが
京都は会場の琵琶湖の近場だけあって、
京都の学生さん達は実際にコンテスト参加に関心が高いのかなぁと思った。

今回、結局最後は水に落ちてしまうバードマンコンテストは
誰かがいってたように徒労かもしれないし、馬鹿げた行為かもしれない。
しかしこうした行為が出来るのも、学生が一番のめり込めるというのは共感できる。
前半、「私」が自転車に命を燃やしていた時もそうだが、
金は無くとも情熱があるのが学生時代なのだ。

こうした学生時代の愚かさやひたむきさを描いていく本作。
登場人物も徐々に増えてきて、話の広がる感じを受ける。

気になるのが毎回「私」は学生時代の最初へループされるのだが、
ハルヒのエンドレスエイトやヱヴァ「破」もだけど
多少の技法的な差があっても、ループする話が増えつつ印象。
この意味は何なのだろうね。ゲームの影響なんだろうけど。
時計の針が戻ってしまう3話までは、フラグ進行が間違っていたという展開なんだろうね。


相変わらず、ビジュアルのクオリティが高い。
自転車のシーンとか、カットが多いなかで、さらに動かしていた。
このクオリティを週ペースで維持するのは大変だろうけど、頑張ってほしい。
 
このエントリーをはてなブックマークに追加 follow us in feedly
[ 2010/05/07 03:55 ] 四畳半神話大系 | TB(9) | CM(0)

四畳半神話大系 第2話【感想】 松本憲生 

今度は映画サークルに入った私が、
サークルを仕切る先輩に対抗し敗れる話。

明石さんあのきっぱり具合が可愛い。

学生時代に独善的な映画を撮りたい気持ちと
みんなに受け入れられたい映画を作る葛藤というのはよくある話だけど
実際、今の映画を撮ろうって考えてる学生の心境ってどうなんだろう。

先輩の裏が全て暴露された映像が流れた時は
今まで虐げられていた私が一矢報いたという妙なカタルシスがあった。
またその映像内容の変態チックぶりも中々のものだった。

本作は「どうせあなたはどんな道を選んだって今みたいな有様になる」という
小津の言葉が全てを象徴している気がする。

人生やり直したい気持ちは誰しもが持ってるが、
それはやり直せれば、上手くいくという気持ちがあるからだろう。
そうした気持ちを本作は良い意味であざ笑うかのようだ。

原画に松本憲生 田中宏紀 山下清吾。
この方々であれば作画面が突出しそうな感じを受けるが、
本作は作画と演出が見事に調和した映像であり、非常に見やすかった。
 
このエントリーをはてなブックマークに追加 follow us in feedly
[ 2010/04/30 06:26 ] 四畳半神話大系 | TB(9) | CM(0)

四畳半神話大系 第1話【感想】 

原作・森見登美彦、監督・湯浅政明のノイタミナ枠アニメ。

極めて、1人称の語りで徹底的に進む内容だった。

原作は知らないのだが、湯浅政明がここ(ノイタミナ)に現れたのはちょっと意外だったなぁ。
癖の強い湯浅を登用できる懐の深さが、この枠にはあると気づかされた。
空中ブランコとか怪とか実験的な作品が出てくるノイタミナはあなどれない。

本編、面白い。一見他愛のない話を、言葉の過剰性を持って描写しようとしている。
言葉も過剰なら、映像も過剰。色彩・動かし方、カット割り。
他のアニメ作品より映像の情報量が多いのではと感じた。

個人的にはロケット花火のシーンの火花の散り方、飛び方が
ものすごく映像的に生えていて魅力的に映った。
火花の危険さや危うさまで魅力的に掛けてしまうのだからすごい。

こうした映像はそれなりにエッヂが聞いているものの、
湯浅の持ち味である、酔ってしまいそうな映像はほどほどに抑えられている感じ。
この塩梅が、話を見やすくさせている印象があった。

作画監督 伊藤伸高 原画 濱田高行 夏目信吾 宮沢康紀
 
このエントリーをはてなブックマークに追加 follow us in feedly
[ 2010/04/23 07:00 ] 四畳半神話大系 | TB(12) | CM(0)

参加
カウンター
スポンサードリンク
RSSリンクの表示