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WHITE ALBUM 第21話【感想】 

わかりやすい進展は無いが、徐々にみんなまずい方向なのはわかる展開。

1カットだけ挟まれた、やよいさんの煽情的な顔(行為中)はエロすぎた。

またマナが真実を知り、痛々しく傷ついたシーンは印象的。
机を倒す時、マナも自分の体を後ろに引くという動作があった作画がとても良かった。
もちろん、戸松遥の演技はキレキレだった。

徹底したキャラ描写によって、生々しさすら獲得しつつある本作。
keyというOVAで監督をしてから興味があった本作の脚本担当佐藤博暉氏。
氏のある種、悪趣味とまでいえるキャラ描写は相変わらず健在なんだなと思ったし、
ダメな男しか出てこない+メインヒロインは純真無垢な作風も同様だ。
 
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[ 2009/11/22 11:34 ] ホワイトアルバム | TB(3) | CM(0)

WHITE ALBUM 第19話【感想】 

めのうフラグ成立。
歩くだけで、女性と会うだけで、フラグが立ってしまう冬弥。まさにフラグの権化・・・

由綺もついに理奈の気持ちとみんなが嘘言ってるのがわかってしまった。
そして一生待つと理奈に言った由綺。理奈はさすがに驚いたようだ。
過去の真相に肉薄しつつありながら、現実はますます螺旋が絡みつく。
そんな由綺に待っていたのは虚飾に満ちた冬弥からの留守電。これはつらい。

そんな冬弥は相変わらず仕事ができないみたいだ。

嫉妬・怒り・諦めといった負の感情ばかりが凝縮され面白い。

絵柄の仕上げが甘かったのと、所々作画的にまずってたのが気になった。
 
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[ 2009/11/08 07:23 ] ホワイトアルバム | TB(7) | CM(0)

WHITE ALBUM 第17話【感想】 

アニメには(限らないけど)空気の重い作品とそうでない作品がある。
けんぷファー・キディガーランド・真・恋姫無双は空気が軽い。
DTBやホワイトアルバムは空気が重い作品だと思う。

ホワルバの空気感の重さは楽しい・快楽的展開が無く
キャラが悩み、それへの解決という意味でも中々に困難と所から発生している。
それはただ単に最近流通している鬱展開という意味だけでなくく
演出におけるリアリズム、現実と錯覚させるような展開を積み上げることで成立している。

ホワルバは1986年の日本を自動車電話や黒電話、新聞記事や時事ネタをはめ込め
一見、日本なんだけど少し位相をずれた世界観を獲得している。
ケータイ電話がある世界ならば、本作の話作りは破たんする。
アイドルで多忙、だから逢えない、擦れ違うという状況を作り出すには
ケータイは邪魔である。アイドル(アイドル性)を描くには
まだアイドルが神秘性を保持していたあの頃がベストだと思う。

冬弥が登場する場面が少なかった印象。
由綺と理奈の食事シーンといったお互いのやり取りが面白くかった。
由綺の純粋さはどんどん理奈を追いつめてるとしか言いようがない。
理奈は由綺の気持ちをわかってはいるとは思うが・・・

またマナとはるかの言い合いのエスカレート加減もお互いが冬弥を
意識していた事に自覚的になっていく様が浮き彫りになって面白かった。 
 
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[ 2009/10/25 10:04 ] ホワイトアルバム | TB(16) | CM(0)

WHITE ALBUM 第16話【感想】 

ダメな男たちの話。

マネージャーとの関係におぼれる冬弥
これまた美咲におぼれたい七瀬
手に入れた絵画にひかれる緒方兄

その中で冬弥父だけが、清涼剤になっているなぁ

緒方理奈の独立、マネージャーのストーカーの件、冬弥がこれにどうからむのだろうか。


最近のアニメは設定からキャラの心情までを言葉で説明しすぎる作品もあるが
本作は心情のひだを決して語らず、断片的でしか映そうとしない。
わかりづらい部分もあるが、そこがキャラの心情考察をさせるようにもなっている。
個人的には記号化していないキャラ達がアニメ的なお約束事を廃して、
丁寧にドラマを積みあげている本作は珍しい作風のような気がする。

もともと原作も当時はその甘くない・非快楽的な世界観に賛否両論だったし。
これも原作の持つ力なのか。
 
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[ 2009/10/18 03:50 ] ホワイトアルバム | TB(16) | CM(0)

WHITE ALBUM 第14話【感想】 「チューニングが合ったためしがない。もっと良好な場所があると思ってしまう」 

後半戦スタート

正直、最初の絵を見てからまさかまさかと思ったが
吉成鋼の純度100%のOPが見られるとは。
絵の魅力が凄まじ過ぎる。
水樹奈々の楽曲も相まって、とっても良いOPだった。

またsuaraのEDも素晴らしいなぁ。本作は曲に恵まれすぎ。

PANの使い方が印象的で、実写志向の映像演出を心がけていたと思う。
心情表現をリアリスティックに描きたいからだろう。
楽しくないギスギスした空気感が心底に伝わってくるのが、面白かった。

あと本作はキャラの本心を言葉でなく、映像で表現しようといるんだなとやっとわかった。
それが断片的な印象も受けるし、そこから想像もできるから面白い。

正直、話を忘れていたので思い出すのに時間がかかった。
時間の断絶でテンション下がるので、理想はなるべく分割放送してほしくないなぁ。
まぁセブン・アークスは現状2クール作品を制作できない現場や状況かもしれない。
ただ単に放送枠を抑えられなかったという理由も考えられるが。
 
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[ 2009/10/04 14:24 ] ホワイトアルバム | TB(15) | CM(0)

WHITE ALBUM 第12話【感想】 

冬弥はオフの日にやよいといる事を理奈に告げ、
理奈は再度冬弥にデートしようと誘うがそれを断られる。
理奈は冬弥を解雇しやよいとも関係が切れずにいた・・・。

各キャラが追い詰められる感じがでていたのが印象的だった。
冬弥はよく泣くようになり、彰は冬弥の影に嫉妬するようになる。
由綺は一人で抱え込もうとし、理奈は傷ついていく。

冬弥も由綺が好きと言いつつ、弥生との関係に溺れる有様。
もうどうしようもない所までに来てるなぁ。自分でも気づいているからこそ
由綺のコンサートに行こうとやっと決心したんだろうな。

今回の見所は緒方理奈の森川由綺の手紙を独白した長回しのシーンだろう。
徐々にゆっくりとカメラが理奈に近づいていく演出。
実写でもそうだけど、アニメでこういう演出は尚更手抜きと思われてしまうためか
やってる方は怖い部分もあるはずだ。ただ理奈の台詞が長いのでちゃんと聞かせるには
下手にカットを割ると、見る側の気が散ってしまうから、この演出で良かったのかもしれない。
それはカット割らなくても、結構理奈の台詞の聞き取るのに集中力必要だったしね。
この静の瞬間から、冬弥が泣くという大きな動の転換が効果的でもあったし。

欲しいと思ったチケット自分では手に入らず、結局マナや美咲からもらった結果
チケットが3枚になってしまったのは、冬弥の女癖の悪さが彼を救ったわけだが、
相当な皮肉でもある。3枚も並んだ絵はある種の嫌がらせのようにも見えた。
ただマナのお母さんがあの人だったとは・・・。これは上手い展開だ。

演劇部の彼と出くわす彰と美咲。いきなり美咲はストーカー化した彼に刺されるが、
結局刺さった先に冬弥の本があって助かった事に彰が壊れてしまったのような表情。
この黒さはただ事じゃないと思いつつ、彰も怖いなぁと思った。

来週で1期目の最終回となるが、中間的な意味での落としどころをつけるわけだが
やっぱり由綺を選ぶのか、それとも他の人なのか、どうなるんでしょうかねぇ。
 
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[ 2009/03/22 09:03 ] ホワイトアルバム | TB(30) | CM(0)

WHITE ALBUM 第11話【感想】 

コンサートの観客動員値で勝負することになった理奈・由綺。
冬弥は理奈の仕事に連れ添いつつ、バイト等で由綺に会えない日々を過ごす。
調子が上がらない理奈、由綺も心にモヤモヤを抱え、冬弥も違和感を感じていた。


理奈も中々調子が上がってないなぁ。理由は明らかなんだろうけど。
会えない由綺もなんだか追い詰められるような心象風景が出てきたり
どちらも精神衛生上良くないなぁ。会っていても心がざわつく理奈と
会えなくてざわつく由綺。冬弥が決断しないからだろうなぁ。

冬弥の恋愛から一線を離れているマナとはるか。
二人が仲良くなっている運動のシーンは一種の清涼剤。
そしてマナがズバズバ本質を言うのは爽快感があったなぁ。
それにしてもちょっとマナの体型が幼すぎたのはやりすぎというか・・・。

冬弥は余りにも哀れすぎて正直笑いが出てしまうぐらいだった。
特に弥生との密会で「由綺の話はしないのですか」と聞かれて
泣いてしまう所は余りの唐突振りと行為とのギャップでびっくりした。
由綺が大事なら他の女性との深い付き合いは回避すべきですよ。

そして泣きじゃくる冬弥に対し、弥生さんエロすぎ・・・。
冬弥の涙を舌で舐めてはそのあとディープキスするなんて。
それって冬弥の涙を自ら味わって、最終的に冬弥の中へ戻す行為でしょ!!
しかも冬弥が寝そべってた後はまるで事後のような顔・・・。
お互いが上手く利用してる感じだなぁ。一方弥生さんも引き返せなくなったなぁ。
間違って由綺の手紙を破ってしまい、それを理奈に見られたからねぇ。

そして理奈に対して弥生と約束があるって話す冬弥・・・。
何故それを彼女に話す。彼女が自分に気があるって知ってるくせに。
そりゃ水樹奈々本人に最低って言われても仕方がないわぁ。

冬弥、裸で体を丸くした心象場面があったが
こういのって自閉しているって事だよなぁ。なんだかなぁ。

2期の放映もあるって事がわかり、1期は中間的なヤマになるみたいだ。
それでもこんな修羅場がいつ起きてもおかしくない状況には目が離せない
 
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[ 2009/03/15 12:01 ] ホワイトアルバム | TB(26) | CM(0)

WHITE ALBUM 第8話【感想】 

演劇の舞台装置の手伝いや家庭教師と日課に忙殺される日々の冬弥。
さらに理奈からも告白めいた事を言われますます混乱する冬弥。
由綺と出会ってもお互い上手く話せない状況に陥るなど、
無意識だか意識的だがわからないまま由綺と距離を置きつつある冬弥。

理奈の冬弥への参戦によって冬弥と由綺の距離が決定的に離れた回。
理奈の態度が冬弥を相当に混乱させているのは確かで
その事に冬弥も彼女がいるにも関わらず満更でもない態度だ。
その自らの想いとして冬弥は理奈に誕生日プレゼントをしたのだが、
彼の行動は天然か確信犯かあるいはその中間か、よくわからない。
プレゼントに付き合わされるはるかも可哀相だ。
色々な意味で冬弥は非常に性質が悪いなぁと思う。

そして数々の修羅場が今回ちらほら。
由綺が冬弥の実家に電話をかけたら美咲が出てしまったり、
理奈の誕生日プレゼント現場を渡す際に由綺がいたり、
彼の知らない所、知る所で人間関係は壊れていく様は面白かった。

その壊れていく様、冬弥も由綺と会った時にそれを気づいていて
でもどうしていいかわからない。逃げ出したいくらいの時に
結局、篠塚に慰めてもらうと言うオチが今回だったというわけだ。
篠塚もストーカーに追い回されてるみたいで、そのストレスのはけ口で
冬弥に迫ってしまったのかもしれない。代償的行為だ。

理奈は兄から見放され、兄はさらに由綺(好きな男の彼女)に入れ込んでしまう。
そこで冬弥に近づくというのは代償的行為なのではと思った。

最後に冬弥は美咲に遅れる事を謝っていたが、由綺には謝らなかった。
彼女以外に体を許したら、彼女に謝るのが普通だろうに。
冬弥が由綺に強がっているのもある。本当の事(由綺以外の女性と会っている事)も
言えない。それぞれの想いが伝わらなくなってきたのがひしひしと伝わってくる。

話の展開のさせ方もあるが、空気感を重く感じさせるレイアウトが
緊迫した場面を上手く伝えているなぁと思った。
冬弥の「どうして?」という声にならない声の演出も今回は非常に効果的だった印象。

EDアニメは吉成曜が担当。
兄弟揃って本作を手がけるとは思っていなかったので、ちょっと嬉しい。
お互いのスタイルがそれぞれに比較できて興味深い。
 
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[ 2009/02/22 11:36 ] ホワイトアルバム | TB(36) | CM(0)

WHITE ALBUM 第7話【感想】 

「供給過多」 今回を象徴するようなマナの台詞だった。

サブタイは 「イメージはどんどん構築しなきゃ。ただでさえ、端から崩れてくものなんだから」

冬弥は実家で澤倉と演劇の舞台衣装の作成に取り掛かり
一方で生計の為マナの元へ家庭教師に向かう。
そしてエコーズで澤倉と一緒にいる所を緒方理奈に見られてしまう。

冬弥フラグ経ちすぎな今回。
色々女の子と一緒にいるから女達は誤解もするわって話。
緒方理奈も彼を狙っていて、敵は森川由綺だけだと思ったら他にも敵がいる。
理奈からしたら冬弥はなんて甲斐性無しな男と見てしまうだろう。
それは澤倉も同様に感じ取ってしまったのだろう。
そして緒方理奈はここぞとばかり攻勢にでる感じなのかも。

マナと家庭教師としての冬弥。
まだ心を開かない、もしくは直接的な好意を見せないマナ。
それはマナを教える生徒の妹とみなして、マナを相手としてみてなかっただろう。
マナがあのような性格なのは、勿論親2人が中々家にいない環境が要因かな。
親が買ってきた寿司を丸ごと捨てて、ハンバーガーを食べるなんて・・・。
これはある種の歪みだなぁと思いつつ。今後は進展するにつれて、
冬弥の態度がマナの心をゆり動かしちゃうんだろうなぁ。

一方で河島はるかは冬弥の部屋の前で会えない事に絶望する。
この子、サバサバしていたから冬弥の依存度が低いかと思ったら、
存外そんな事も無かったのが意外。むしろ一番今の所依存してたのかもね。

結局、本命の森川由綺は冬弥への依存度は低いんだよなぁ。
それは二人がお互いをまだ交際している(好き)という契約が成立してるからだろう。
しかし彼女は冬弥に取り巻く女性関係を全く知らない。

今回の緒方と澤倉のニアミスする展開。
本作は結構重い空気で見せてくる演出が中々に好き。
あと作画に関しては制作セブンアークスとは思えないぐらい安定している。
特にはるかの泣きシーンとレコーディングシーンが良かったなぁ。
原画に岸田隆宏。原画は結構外部の人が参加している印象を受ける。
  
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[ 2009/02/15 10:57 ] ホワイトアルバム | TB(32) | CM(0)

WHITE ALBUM 第6話 「悩みを忘れるいい方法。他人のトラブルに首を突っ込んでみるってのは、どう?」【感想】 

澤倉が手がける舞台衣装を手伝う冬弥。そして由綺との微妙なすれ違いは続く展開。
相変わらず、サブタイトルが長い。

今回、澤倉を助ける冬弥は恋愛感情抜きの行動で、彰が言うように
「正義の味方」を演じてしまった。また彰が微妙なスタンスなのは
澤倉が冬弥に好意を抱いている事を知り、一方の冬弥は善意でしか
澤倉に接していないからだろう。冬弥は由綺とは恋愛関係を自覚しているが
他の女性達とは全く自覚しないで動いているなぁと。
それが今後多くの女性を巻き込み傷つけていくのだろう。

しかし冬弥も忙しい。マネージャーに迫られ拒絶したら、澤倉が倒れそうな状況って。
そして澤倉といる間に由綺から電話が来て、苦しい言い訳を。
体一つでは足りない生活をしてるなぁと思う。結局、その電話と置いてあった写真で
澤倉は冬弥が由綺との関係を思い知るという事になる。今後、どう処理していくか。

由綺のレコーディングで「ホワイトアルバム」が流れたときは正直
「懐かしい」と思ってしまった。そしてホワイトアルバムが出た当時の
賛否両論(おそらく否の意見が大きかった)も思い出してしまった。

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作画良いですね。丁寧な日常の芝居が随所に散りばめられていて
セブン・アークスの作品でこれほど丁寧だった事があったのだろうかと思ってしまう。
特に澤倉が冬弥の部屋に入って、鏡を見ながら手で髪を直す演技とか。
また毎回、吉成鋼氏の仕事が見られるのも非常に非常に珍しい。

監督の吉村明氏とは?

疑問に思ってたのは監督の吉村明の存在。全部のアニメを網羅していないので
何とも言えないが、全く情報がない。検索しても本作の監督としか出てこない。
TVアニメの監督は例えば絵コンテ・演出、もしくはアニメーターのキャリアがなければ
そうそう務まらない役職なのに全く作品の経歴が無い。これはおかしい。
また最初に発表されたスタッフ情報では監督は吉田泰三氏だったと思う。
moonphase雑記2008年6月25日にもそう書いてある。
吉田氏はなのはStSやセキレイの絵コンテ・演出でクレジットを見たことがある。
しかし本編が始まってみると助監督になり、吉村明氏が監督と表記。
一体何があったのか?

そしてもうひとつ疑問があり。それは1話の絵コンテが佐藤博暉氏だった事。
TVアニメの1話は監督自ら絵コンテを手がける場合が多いので
脚本の佐藤博暉氏が手がけるのは中々珍しいなぁと思っていた。

と考えるとある一つの推測が僕の脳内で変換される。
それは吉村明氏は佐藤博暉氏の偽名なのではと。
全く確証は無いが、それが妥当な推測ではないかと思う。

勿論、これは推測なので吉村明という人が本当に実在するかもしれない。
または吉村氏が偽名でも佐藤氏ではない他の誰かかもしれない。
という可能性もあり、ただの推測な事をご了承頂きたい。
  
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[ 2009/02/08 11:15 ] ホワイトアルバム | TB(39) | CM(1)

WHITE ALBUM 第5話 【感想】 

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今週の吉成鋼担当カット(推測)。

サブタイトルは「邪魔をするのが、近しい人間だけとは限らない。知らない人ほど、手厳しい」
長いです。

主人公にフラグ立ち過ぎな展開。選り取りみどり。選びたい放題。
様々な女性から電話されるなんてモテモテ状態だ。
特に篠塚弥生とは大きく進展し、次回は澤倉美咲とで進展か。
今回、冬弥に迫る篠塚とのキスシーンはちょっとびっくり。

「熱の無い 人形の唇だ」

澤倉の方も付き合ってる連中が悪いのか、結局冬弥を頼る感じだ。
あのがらの悪い演劇部は中々に凄いと思う。

一方、本命であるはずの森川由綺とは徐々に疎遠に・・・。
緒方からかかってきた後の電話が由綺だと察知したのか
電話に出なかったし。「ごめん」と思ってたけど。
篠塚の望む方向性に事は進んでいるって感じだ。

脚本、特に会話劇が佐藤博暉らしいテンポなぁと思った。
特に前半の冬弥と篠塚が話していた、緒方の過去話の台詞回しとかが
「key the metal idol」に通じるものがある。
「key」でも過去にあった設定話を冗長に話しているシーンがあるのだが、
今回の緒方の過去話も冗長だったから。

そしてまた気になったのが、空気感の演出。
天気が雨や曇りで、音楽が重々しく、当然全体的に重々しい。
篠塚が冬弥に迫ってくるシーンは少々サスペンス調だった。

ただこの重さというのは、重々しい演出をしているのではないと思う。
この重さは「原作」が持っている文芸的な重さだと思う。
重さというのは「気持ちの良い話」ではなく「痛々しい、気持ちよくない話」
といってもよいかもしれない。このホワルバの「痛々しさ」はかつての
90年代とかにあった空気だなぁとも思う。

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[ 2009/02/01 13:45 ] ホワイトアルバム | TB(34) | CM(0)

WHITE ALBAM 4話  

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「すれ違い」の話。
携帯電話が普及しどこでも連絡可能な今となっては中々無い事だけど。
本作が80年代を舞台設定にしてるからこそだろう。
といいつつ新しいヒロインのマナとの出会いもあったわけで。
マナ=戸松遥のプッシュ振りは今年も猛威を振るいそうだ。

今回のマナの登場シーンと上のカットが吉成鋼担当なんだろうなぁ。
毎回必ず吉成カットがあるのがそそる。

閑話休題というより書きたかった事

ホワイトアルバムのシリーズ構成と脚本の佐藤博暉氏。
私が彼の名前を覚えたのが「KEY THE METAL IDOL」というOVAだ。
佐藤氏は原作・脚本・監督を担当。彼の作家性が発揮されている

全15話の長編。最初は1話約25分が、14話と15話は95分もの尺。
NHK-BSで放送があったが、14話・15話の長さにびっくり。
(放映したNHK-BSの根性は凄い)

内容について

ヒロイン、巳真兎季子は、祖父に作られたロボット「キィ」だと信じていた。
祖父はある日「キィを思う友達を3万人集めれば、キィは人間になれると。」
と言い残し事故死する。

東京に向かったキィ。そこでアイドル鬱瀬美浦のライブ映像を見たキィは、
3万人の友達を集める為にアイドルになる事を決意し、行動する。


凄く大雑把に言うとヒロインが「アイドル」になっていくという話。
この「アイドル」というモチーフがホワイトアルバムとも共通してるなぁと思った。

私は「KEY THE METAL IDOL」を見たときに佐藤氏の渾身込めたアイドル論が
鮮烈に残っている。まぁ佐藤氏がアニメで直接的に論を語ってるわけではなく
どうアイドルを映像的に表現したかという意味であるが。
そんな彼はホワイトアルバムでどう「アイドル」語るのかにとっても関心がある。

ただ「アイドル」を語ると80年代ベースになってしまうのは
山本寛でも倉田英之でも佐藤博暉も一緒なのは世代もあるが
80年代がいかに「アイドル」が魅力的に見えた時代なんだろうなぁと思った。
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[ 2009/01/25 14:43 ] ホワイトアルバム | TB(22) | CM(0)

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