全然書かなくなっちゃった「サンレッド」だけど、これもちゃんと全部見ていた。
いよいよ最終回だなぁ。さびしいよ。
アバンは見た瞬間にわかった、まさひろ山根のスパークした原画が炸裂。
特にヴァンプ将軍が岩の中から巨大なスケール感を漂わせて出て来る所はかっこよすぎ!!
まさひろ山根のヒーローに対する愛情ほとばしる素晴らしいアニメーションだった。
今回OP無かったけど、前回バイクが売れたから、OPが必要なくなったんだなぁと思った。
最後の話は非常にサンレッドらしい展開。
正義のヒーローという概念の相対化を顕著に表したエピソードで
ヴァンプ将軍達のレッド擁護も滑稽な所が非常に面白かった。
それにしてもかよ子さん、どんどん綺麗になってったなぁ。
そして最後はソドムとゴモラで締めるのが、本作らしいというか。
全体の感想まずは川崎・溝ノ口に行ってみたくなる作品。これに尽きるだろう。
ジャンルとしてはアニメーションなんだけど、単純にアニメと言えない作品だった。
岸誠ニ監督がある雑誌で「お笑い番組のように作っている」とコメントしてて
非常に納得したのだが、13分の中に何本も話が入って、その中にはショートな話もある。
これって「ごっつええ感じ」のようなコント番組に近い形式なんだよなぁ。
平たく言えば、アニメーションの手法を使ったお笑い・コント番組なのだろう。
さらに「ごっつ」を目指してるとも監督は言っていて、「ごっつ」ファンとすれば
嬉しいなぁと思うと同時に、地上波ではもう純粋なお笑い番組はなかなか
出にくくなっているのだなぁと感じてしまった。
ニコニコ動画で配信されていたというのも、本作が面白かった理由の一つだろう。
みんなで実況しながらコメつけてく事で、高揚感が上がっていったはずだ。
お笑いってライブ感のような新鮮さが重要だと思うから、みんなでコメントし見る事で
自分達で「サンレッド」というライブを演出するような感覚が味わえたのが楽しかった。
ある種、作り手と受けての相互作用が上手く機能した作品だったと思う。
FLASHアニメに近いような手法だったが、そこが親しみやすく面白かった。
また髯男爵やAKB48のメンバー等々、本業でない異色の声優陣を大胆に起用した事で
お笑い要素が強いゆえに通常のアニメとは違う演技が必要とされた本作では
非常に上手く融合していた。これは本作がプレスコ方式だった事も追い風になっている。
瀬戸の花嫁同様、岸監督のキャスティングセンスが存分に発揮されたと言えるだろう。
アニメの面白さって、泣ける話とか、感動できる話、作画・演出がイイから評価する。
様々な要素があるけど、本作は新しいアニメの見方、楽しみ方を発掘できた作品だった。
こういったゲリラ戦術に近いアニメがニコニコの中で人気が出たのは興味深い。
媒体によって、作品のあり方も変容する好例だった。
これは第2期を非常に期待したい!!
スタッフの皆様、ありがとうございました。お疲れ様でした。