感想ニノとリクの仲が違う段階へ入ったように見えたお話でした。
ニノさんは「金星に帰りたかったこと」と
帰ることによって失う「荒川の橋の下の面々と別れることで生じる喪失」を
天秤にして悩んでいたのですね。
ニノさんはリクが来る前から、帰りたいという気持ちがあったのに
彼の出現でますます荒川から離れられないというジレンマに陥ったのでしょう。
ニノ=金星人云々の話をリクは冗談半分に聞いていました。
演出的にも視聴者を含め「ニノ=金星人」という事を電波的なキャラとして
描いているようにも見せていましたが、ニノさんが金星人だろうとそうでなかろうと、
大事なのは二人が今後どういう心境になっていくのかどうかでしょう。
1期を見てないので何ともいえませんが、
二人が1期でどういった心境を経たのかにも関係してくるとは思いますし、
またニノのいう金星を我々がイメージする金星だと受け取っていいのかも謎です。
ただ秘密が多いニノさんの設定や言動は見ていて面白いですね。
ニノさんの秘密の深さの分だけ、作品も奥深く見えるような感じです。
恋の成就に障害は付き物なので、金星ぐらい遠距離という状況設定や
金星人との相互理解の変遷を描くというのも面白いかもしれません。
どんな障害があっても二人には乗り越えてもらって、成就してほしいですね。
まぁ変な話、男と女の距離感って実は地球(荒川の橋の下)と金星ぐらい、
遠い関係にあるのかなんて思ったりもしました。この物語はリクとニノさんの関係を
地球と金星の距離感に例えて描こうとしているのかもしれないものだと思いました。
またみんなが荒川の橋の下から金星へ目指しそうな展開も、中々ロマンチックだと思いました。
それにしてもニノの気持ちはリクだけに向いているとリクは思っていたようですが、
荒川の橋の下の面々にも同じ気持ちが向けられていて、
ちょっと彼氏役として、選ばれたものだと思っていたでしょうから残念そうでした。
あとはニノが男らしくなり、リクが女性っぽくなるといった
ニノがリクをエスコートするかのような展開は面白かったですね。
EDは今回のお話に沿ったニノさんをクローズアップした映像で構成。
独特のタッチで描かれたニノさんが魅力的です。