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世紀末オカルト学院(全体の感想)と「アニメノチカラとは何だったのか!」 

「世紀末オカルト学院」もついに最終回でした。
自分の予想以上に良かった出来に大変満足しました!!
良い意味で裏切られるのは、嬉しいです。

そんなこんなで「世紀末オカルト学院」のシリーズとしてのまとめを書きたいと思います。
「アニメノチカラ」とは一体なんだったのかを振り返ってみます。

また「世紀末オカルト学院」 最終話の感想記事は「こちら」です。

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[ 2010/09/28 21:08 ] 世紀末オカルト学院 | トラックバック(-) | CM(4)

(学長命令よ!)世紀末オカルト学院 13話 最終話 「マヤの文明」【感想】 

「学長命令よ!」(マヤ)

世紀末オカルト学院は
「アニメノチカラ」を見せてくれました!!

お話が終わったという意味で感慨深いものがありました!!
さようなら、マヤ、文明、マヤのお父さん!!


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-あらすじ-

邪悪な美風を倒し、世界の崩壊を止めたかに見えたが・・・。
父が生きている事(未来にいる事は知らないが)を知っていたマヤ。
マヤは文明に気遣う為、終業式に子供の文明と文明のお母さんを学園に呼び寄せる。
しかし文明が子供の文明と出会う事自体がノストラダムスの鍵だった。

マヤは学長命令と称し、文明の打ち上げパーティーを行い
マヤは文明の母とは会わせる様に配慮し、文明の無事終業式式を終える。
いよいよ御別れの時、マヤは自分の気持ちを文明に伝えようとするのだが、

文明の後ろにいたのは文明だった

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-感想-

このお話は内田文明が自分のヘタレを克服し、成長していく過程を描いたものだと思いました。
最後の最後で自分の母親時代と対面し、最後に子供時代の文明と出会う事、
そしてノストラダムスの鍵が発動してしまう事で彼の力は覚醒したのでしょう。

「自分の力で立ち、そして歩くと」
内田文明はスプーンを曲げ、自分のヘタレさを曲げ
そして未来を曲げ、いや未来を変えたのです!!


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スプーンを曲げることと未来を変えることを掛けたこの展開は見事!!
こんなカッコイイ文明は見たくは無いんだけど、
カッコよくなっていく様が描けてきたので心が震えましたよ!!


シリーズ通して描かれた、親と子の話も、文明のヘタレ描写も
「世紀末オカルト学院」の全ては文明が未来を変える異生命体を
スプーンを捻じ曲げるこのシーンの為に描かれてきたといっても良いでしょう。

異生命体を次々に捻じ曲げるシーンは圧巻の一言でした!!
スプーンを曲げる能力が直接的に敵を倒すという設定の昇華は素晴らしかった!!

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また映像的には、文明が右、敵異生命体が左に配置され
上手、下手が忠実に守られた構図になっています。
このベタな構図こそがベタな展開を忠実に盛り上げていきます!!

また文明の力が覚醒する事ですが、これは前回と前々回で
千尋と美風が魔法バトルが描かれることによって、
段階を踏むことで、唐突さを緩和させたなと思いました。
まぁその分、唐突さのシワ寄せは美風と千尋に向かいましたが
最終回のしかもクライマックスで唐突感を感じるより遥かに良いです。

最後のオチもマヤのお父さんが帰ってくることも含め、
まとめ方として、かなり上手く風呂敷を畳んだと思いました。
「親と子」という家族のお話を手放さなかったのが、ラストで生きてくる。

そしてもてなかった文明も最後はあんな美人と結婚できたようで・・・
まぁマヤに終始どやされていそうですが、文明はドMのままでしょうから
これで良いのでしょう。大事な所で男気を発揮すればいいのです!!
(さらに代償としてカーネルサンダースもとい安西先生、いやお父さんが付いてくるけど)。


EDの歌詞が秀逸でまるで文明とマヤの二人の関係を象徴しているかのようでした。
歌詞の冒頭、『君だけのため 光る世界 ここにあるよ』
この「君だけの光る世界」はラストシーン、家族が集まる所だったのかもしれません。
また『何度転んでも笑える』という歌詞も、
転んでしまう子供時代の文明と重なり合いますね。
その子供の文明に大人の文明が最後に「一人立ち上がれ」というシーンは
本作のメインテーマに関わるでもあったのかもしれません。

結局、何が言いたいのかといえば、
あやひーの歌で泣いたって事です!!




とっても良かった!「オカルト学院」!!

作画だけ、お話だけ、と個別の要素が突出したものではなく
トータルでバランス良く調和された仕上がりだと思いました。
監督・スタッフの皆様の作品への調理法方が上手だったと思いました。

こづえやJKと言った癖のあるキャラクターが見事に立ち、話を盛り上げるとともに
またマヤや文明は普通に共感を持てるキャラクターとして描ききりました。
オリジナルアニメはキャラ立てが難しいと思いますが、
見事にキャラ立てをやってのけたと思います


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忘れてはいけないのがマヤのパパ役の矢島正明さん。
彼の演技力は段違いでした。パパが声を発するだけで空気が変わるレベル。
トップレベルの大ベテラン声優の演技力を見せつけられましたよ。

またざっぱくらんな言い方ですが終始高レベルの演出だったと思います。
基本的にはこの作品、どこが突出していたのかと言えば演出ですね。

オリジナルアニメはハマルとやはり良いなぁと思うとともに
終わりを迎えると寂しいものを感じました。

ちょっとまとまらないのですが、
監督の伊藤智彦さん以下スタッフの皆様ありがとうございました。
 
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「世紀末オカルト学院」シリーズのまとめ記事と「アニメノチカラ」の総括を書きました。
「こちら」です。合わせてお読み下さい。
 
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[ 2010/09/28 08:33 ] 世紀末オカルト学院 | TB(89) | CM(0)

(ぬるいな)世紀末オカルト学院 第12話「千の風、美の尋(と)めゆき」(感想) 

-あらすじ-

本性を現した美風。マヤを守るためこちらも本当の姿をさらす千尋。
美風の攻撃に千尋は徐々に押されていく。そして美風が千尋にある事をつぶやく。

一方マヤはボディガードに守られながら逃げつつも、美風と戦うと決心する。
その為オカルト学院へ向かう事にする。

文明が意識を取り戻したとき、そこにいたのは千尋だった。
千尋は文明にある事をマヤに告げて下さいと頼む。マヤの元に向かう文明。

美風がオカルト学院でマヤを追い詰め、マヤを殺そうとする。
そこに文明が現れて・・・。

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このマヤの絵が可愛すぎ。きつい表情がメインのマヤにしては珍しい可愛さ。

-感想-

千尋と美風回。文明をどちらが本当に愛していたのか。その決着の時が来た!!
まやかしの肉体を使用し文明を篭絡した美風、裏でそっと見守る愛を貫いた千尋。
その両者の対決は力という面では美風に負けてしまったわけだが、
千尋の愛のつぶやきが文明を導き、マヤと文明の二人によって美風を滅ぼす事ができた。
つまり千尋は美風に最後では勝ったのだと思う。いやそう信じたい。

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今回は「つぶやき」がキーポイント。
美風が千尋に「キスしたの」とつぶやく事で、千尋の動揺を最後に誘い止めを刺す。
しかし千尋はそれでも文明に愛を奉げた。だから文明のもとへ行く。
そして今度は千尋が文明に「手帳の存在と滅ぼす呪文が書かれたページ」をつぶやく。
この二人の行動が対照的で面白かった。

続いて面白かったのは、文明のドMぶりが生かされた事かな。
美風の攻撃に絶え続ける文明。死んでもおかしくない攻撃のはずなのに。
しかし彼にとってマヤ「ヒール攻撃」の方が肉体的・精神的に陵辱してたわけだ。
それを「ぬるいな!」で締める今回のお話運びは中々に見事だった。
文明のドM・ヘタレ振りは本編で終始一貫して描かれてきたわけだが、
その描写が全てこの美風との戦闘に集約され見事に消化されたシーンだった。

(まぁ文明に何らかの特殊能力があろうとしても、彼のドMを褒めたい)

千尋の作戦とマヤの呪文、文明のドMぶりの3連携によって倒された美風さん。
途中までのエロ要因としては本当に貢献したなぁと感謝します。
みのりんは演技に幅が出てきて、ファンとしては嬉しい。


ただ美風を滅ぼしても、未来が変わらない状況。
ノストラダムスの鍵は文明なのだろうね。
マヤが写メ撮ってそいつが「ノストラダムスの鍵」だと言ったのは、
文明と美風がいたショットだったのだから。
ただ、そうなると生きてる事が確定したマヤの父さん。
おそらく未来にいる彼は文明が鍵だって事も全部知っていたのではと推測もできる。
その辺りは来週で明らかになるだろう。
 

美風と千尋のアクションシーンが非常に良かったなぁと。
魔法バトルの中で魔方陣の描かれ方なんだけど
祝福のカンパネラもそうだったが,流行してるのかなぁ。
今回は総力戦を呈した作画物量を投入し、これまたド迫力な展開を演出!!
ラストの大きな見せ所として見事に盛り上がらせてくれた。
 
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[ 2010/09/21 08:09 ] 世紀末オカルト学院 | TB(73) | CM(0)

〈美風〉世紀末オカルト学院 第11話 「マヤの死」 【感想】 

はっきしいって、今回は面白いと断言します!!

-あらすじ-

マヤはある発掘物が怪しいと睨み、文明と相談。
その後帰宅の途に着く文明の家にいたのは美風。驚く文明。
美風は彼の夕食を用意するのだが、その後美風に連れて行かれる文明。
美風は文明に「マヤは魔女」とふきこみ、文明を色仕掛けで篭絡させる。

結局、マヤが目をつけた発掘物は「カギ」ではなく残念がるマヤ。
マヤは文明の心無しの態度が気になり、彼を元気付けようとするのだが、
美風の篭絡により錯乱している文明はマヤと衝突をする。
そしてマヤ用の携帯を取り上げた文明はマヤに報復をされ、
マヤは一人で帰ってしまう。

その後、文明が学校に変えると「マヤの死体」があるのだった。

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という事でみのりんと画伯、黒魔術と白魔術の戦いの幕開けです!!


-感想-

やっと、マヤと文明を合わせて「マヤ文明」だって事を気づきました。

さて本編。美風さんがいよいよマヤと文明を引き離すように本格的に乗り出し、
本性を現したというのは予想の範囲内。まぁ元々美風さんと教頭どっちかが
敵なのか天秤にかけるような展開だったわけだが。
ただ教頭が白魔術師で完全な味方というのは読めませんでした。
もっと、第3の勢力的なものなのかなぁとか思っていたので、
これで対立構造がハッキリしたので、後は最後に向けてラストスパート!!

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マヤとソフトクリームを食べる描写。マヤの珍しい笑顔がイイ!!
もう語り尽くされてるし、描写され尽くされてるが、
女性が「何か」を舐めるっていう行為は良いよねぇ。

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前回、次回予告で話題になったマヤの死体。でもちょっと拍子抜けな展開だった。
それは死んだ事を示すカットでハイヒールを履いているショット(右上)があったから。
死んだと思わせるショットの前にマヤは文明をヒールで散々蹴りつつ、
ヒールを脱いだまま立ち去り、さらに文明にヒールを持たせていたからねぇ。
明らかにヒールを通して「マヤの死は偽装してます」と言わんばかりだった。

まぁヒールの蹴りとこの死ぬシーンはセットになっていたと思う。
言い換えれば「マヤの死を偽装する事」をわかりやすく視聴者に伝える為に
文明へのヒール攻撃からマヤの偽装死のシーンという構成を、作り手が取ったのだと思う


文明も自分で彼女のをヒール持ってるから「おかしい?」と気づけよと思うが、
彼女の「死」というビジュアル的なショックで周りが見えなくなっているんだろうね。
言い換えれば、視聴者はマヤの死という状況を客観視することが可能だが、
文明には周りの状況が見えていなかった事が伝わってくる。


-演出力が段違い!! 美風のエロとマヤの女王様プレイから見て-

今回は美風とマヤのそれぞれの文明に対する仕打ちを見る事で
今回の演出力が格段に高いという事をお話できればと思う。
まずは美風の文明に対する色仕掛けの篭絡から。

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美風は「マヤは魔女だ殺せ」と文明に色仕掛けをするわけだが、
このディープキスから文明の腰に乗っかって、さらに指フェラ一連の描写は
濃密かつエロく、刺激的すぎてビックリした。
指フェラなんて、普通のテレビアニメで見られるとは思っていなかったよ!!
さすが「アニメノチカラ」なだけの事はある。(もう枠は終わるけど)

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おそらく文明は美風とのディープキスに上手く対応できず(やり方を知らないようだ)
ぎこちない態度を取っている事から殆ど女性との付き合いは無いと思われる。

さらに「マヤを殺せ」という衝撃と肉体的快楽・精神的悦楽の狭間で
美風の行為全てに屈服してしまったというのがよくわかる。

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もう一つ、マヤの文明に対する仕打ち。いわゆる女王様プレイ。
自分を映そうとしたマヤの携帯を取り上げてしまった文明。
その文明の行為に激情したマヤが蹴りを加え、ヒールで蹴り続ける一連のシーン。

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マヤの女王様プレイ。まず文明を転ばせた蹴りの作画が良すぎた事も見所だが
マヤの蹴りの一つ一つの動きからちゃんと「痛さ」が伝わってくる。
作画的にエグいように描いているからだけど、演出的な意味でも「痛く」してるわけだ。
ここで「痛く」見せておいて、文明に対して感情移入させようとしている。

こうして美風の篭絡とマヤから受けた恥辱とで文明の心はボロボロにされるわけだが
その結果が文明が自宅の押入れに顔をうずめながらのコレ↓。

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ヘタレという登録名を見て号泣し、「ヘタレと言ってくれ」という文明。
文明さんあなたは完全ににヘタレです。といわんばかりだ。
この一連の流れの描写は見事すぎるだろう。文明のヘタレさを描ききっちゃったよ。

同姓としては悲しいけど、まぁこれが文明の人生なんだ。

さらにお話的にもこの文明のヘタレさがマヤを窮地に追い込むという流れが
本当に自然に見られる事ができてとても盛り上がったと思う。
まぁその後の美風と教頭が変身するのにはビックリしたが
その妙な展開を力でねじ伏せたかのような展開だった。


そんな今回の絵コンテは山本沙世。この方は力あるんだなぁと思いつつ、
女性だからこそ描写できるエロイシーンとマヤ様の女王振りを描き
文明のヘタレを描ききったその演出力を評価したい。
 
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[ 2010/09/14 07:22 ] 世紀末オカルト学院 | TB(85) | CM(0)

【水瀬いのり】世紀末オカルト学院 第10話 「暖炉のあかり/AKARI of fireplace」 

成仏できないしずく。その理由を知るためにあかりの父を尋ねるが答えてくれず。
それでもマヤは一歩も引き下がらない。
そんな彼女達の態度に父は死の真相を話そうとする。
しずくの死の原因はサンタを外で待っていたために起こった悲劇だった。
何かをしてあげたい。マヤはクリスマスパーティーを開こうと言い出すのだった。

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-マヤとしずく-

ダメだ。今回を見て泣ぐんできました。
あかりが最後にはむくわれたと思い、嬉しかった。
ベタな話だけど、そこまでの話運びが丁寧だったから話しに入っていけた。

あかりはサンタに会いたかったという成仏できない原因がわかり、
彼女にその願いを叶えさせるという展開。
あかりはサンタにも会いたかったけど、パパにも会いたかったはずだ。
その二つの願いが成就されたしずくは最後は幸せだったと信じたい。
多分あかりは一目見た瞬間からパパだって事はわかっていたはずだよね。
あかりちゃん、その純真な心をありがとう。

仕事にどっぷり漬かったあかりの父。
オカルトにのめり込んだマヤの父。
マヤがあかりに肩入れしたのは、自分達の父が何かにのめり込み
自分を見ていてくれなかったと感じた悲しさを感じたからなんだろうね。
それを今回、マヤとあかりお互いに払拭していく話だった。

ーマヤの記憶-

今回はあかりの話を通してマヤが過去の大事な記憶、
自分が宇宙人や超能力がいっぱいの学校で勉強したいという事。
そして父親がその願いを叶えてくれたわけだ。
(ここでマヤの父は風貌といい、願いを叶えるサンタの役割をしている)
つまりマヤの父は自分が住んでいた「暖炉のあかり」のような暖かさを
マヤに振り向けていたわけだ。マヤの涙はそんな父の愛情を受け止めなかった
悔しさを滲ませていたものだったと思う。


そして改めて父を殺したノストラダムスの鍵を狙うものを
阻止しようと決心する展開だった。

マヤはあかりを成仏させるまでは過去の記憶を思い出していないが、
実感としてあったから、自分からは振り向いてくれなかった父に対しての気持ち。
クリスマスへの思いを通して、あかりにああしたプレゼントを贈ったのだろう。
彼女はアミが言っていたように「優しい」のである。

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マヤの泣くシーン。顔の線の数や皺を増やし、線の長さを多くとることで
彼女の情感を伝えようとしている。鼻水は垂らさなかったが、鼻の穴の線は
横に多少長くなっている。泣かせの演技としたらジブリに近い印象を受けた。
そしてちゃっかり手を繋いじゃっている文明。
このショットでは泣いているはずのマヤの表情が見えないレイアウトが素晴らしい。

-衝撃の次回予告-

という事で、次回からがいよいよメインの話になるんだろうなぁと実感できた。
今までの個々のエピソードが笑いあり、今回のように涙ありと幅広い作風は
個人的には好きであり、これからの終わりに向けて期待感を持っていた



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ちょ、ちょっと待て次回予告「マヤの死」だと。
さて次回が楽しみだ。

今回の絵コンテ・演出は平川哲生氏。
 
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[ 2010/09/07 07:48 ] 世紀末オカルト学院 | TB(78) | CM(1)

【水瀬いのり】世紀末オカルト学院 第9話「雪のあかり」【感想】 

父の住んでいた場所の売却を進めようとしていたマヤ。
授業では教頭が降霊術・エクトプラズムを行おうとし、
こづえが学長を希望し、教頭が行うがそこに現れたのは岡本あかりという少女だった。
お家に帰りたいと願うあかりにマヤ達は家を探すのを手伝うのだった。

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あかり萌えな話であり、典型的な幽霊についての話。
可愛さ・健気さ・陽気さを持ち合わせながら、
幽霊ながらの暗さと寒さを感じさせる彼女。
年頃の少女が好奇心旺盛で動き回る姿はそれだけで可愛い。

右上の画像、あかりがマヤのソックスを引っ張るカットは
マヤの絶対領域をさりげなく披露している所がポイント高しであろう。

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甘えている仕草、そして屈託の無い笑顔が魅力的過ぎる!!

そんなあかりの孤独な姿に自分を重ね合わせていくマヤ。
親という存在の不在という所に彼女は親近感を感じたのだろう。
マヤは自分に親近感を感じるものにいつも優しい。
しかしあかりの父とあかりには何があったのか。
次回でそれが明らかにされていくのだろう。

それにしても本作は「親と子」というモチーフが多い。
マヤと学長 アミと父親 あかりと父親 文明と母親といったように。 
この辺りの所をテーマとしてやりたいのかなぁと思ったりした。
片親という点にも注目したいが、1999年ってそういう事象が問題になってたのかなぁ。


前回の次回予告で「水???」となっていたのは水木一郎や水樹奈々ではなく
岡本あかり役の新人声優の「水瀬いのり」さんでした。
新人の初々しさも感じさせながらもすんごく上手くて可愛い声。
アニプレックス的(もしくはテレビ東京?)に押していきたいのかなぁと思った。

どうやら水瀬さんは松濤アクターズギムナジウムと専門学校アートカレッジ神戸が
コラボした声優養成プロジェクトで誕生した方のようだ。
詳細は下記に↓
http://www.art-kobe.com/event/2010_06_20/occult.html
頑張ってほしいですな!!


今回はキャラの心情を丁寧になぞるような絵コンテ・演出だった。
そんな絵コンテは「京田辺」、演出は「出合小都美」。
またまたペンネームのようであるが、誰かはわからず。
  
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[ 2010/08/31 08:12 ] 世紀末オカルト学院 | TB(81) | CM(0)

世紀末オカルト学院 第8話「まんま亜美~ヤ!」【感想】 

マヤとアミのケンカは続く。
アミはマヤに放課後神社で待つように言うが、
そこにいたのはチュパカブラ達がアミを攫うのだった。

アミとアミのお父さんの和解話。
和解自体の過程はそこまで深く描かれず、
チュパカブラの共闘によってなし崩しに和解した感じ。
むしろチュパカブラの戦闘に注力した展開であり、
工夫を凝らした武器を使いながらの戦闘は中々に面白かった。

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二人がケンカするのだと思ってケンカを制止するこづえ。そして穴に落ちたこづえ。
こづえが良いコメディレリーフになってるなぁ。コメディリリーフとは

「深刻な物語の中に、緊張を和らげるために現れる、滑稽な登場人物・場面・掛け合い」

なんだけど、こづえの存在は作品世界に深みを持たせているよ。

アミの父「ここは俺達が食い止める。マヤちゃん。代わりにアミを頼む。」
スマイル「行け、マヤ!!。早くしろ!!」
JK「俺達の事は気にするな」
文明「この戦いを終わらせて仲直りしたお前達の顔を見たいんだ」
マヤ「あんたたち、それ映画だとみーんな死んじゃうパターンよ」
アミの父以下「え~~!!!」

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いわゆる死亡フラグに対する自己ツッコミみたいな会話劇。
ウィットに富んでいて面白い。こづえの話にも通じるけど
緊張の中にユーモア、ユーモアの中に緊張と映像の緩急のつけ方が巧い。
ただこういう台詞のやり取り見ると、本作のスタッフは照れ屋なんだろう。
他人に突っ込まれるより、自分で突っ込まずにはいられないというか。

矢島サコ美(宮地昌幸)絵コンテ。
本作は演出が面白いなぁ。演出家陣がそれぞれの個性を発揮している感じ。

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今回は上のマヤとアミを制止するこづえのシーンもそうなんだけど
キャラが左右に配置させたレイアウトが多かった。

今回は石原満作画のXEBEC回。江連久氏も参加。非常に安定した良作画。
 
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[ 2010/08/24 08:14 ] 世紀末オカルト学院 | TB(85) | CM(0)

世紀末オカルト学院 第7話「マヤの亜美~ゴ/MAYA's amigo」【感想】 

アミの父親と再会し彼の気遣いに戸惑う?マヤ。
そんな中、ミステリーサークルが登場。
その現場へ向かうマヤ達とアミの父親。
このミステリーサークルの正体とは。

今回は色々と演出が面白かった。

結局、ミステリーサークルはアミの父親の自演だったが、
それがバレた後のマヤの逆上とアミの感情の高鳴りを
カメラの手ブレ感や動きのあるPANで表現されていたのが、臨場感あってよかった。

前回は文明の母親の実態がクローズアップされたが
今回はアミの父親が登場。マヤも含め各キャラの片親が何かしら描写される。
高校生のマヤ・アミ、子供時代の文明と時期は違うものの
こうした時代にとって「親」という存在が何かしら
自己の存在にとって関わってくるものだと本作は思い起こさせる。

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アミの部屋。昔ながらの土建屋さんが住んでいる和風住宅。
女子高生の部屋といえば「けいおん!」。
比較すると「けいおん!」より生活感が溢れている。
「けいおん!」の各キャラの部屋は彼女達の親近感や垢抜けた部分、
何より可愛さを強調して表現していると思う。
一方、本作はアミが父と仲良く一緒に暮らしてきた事を
大事にしてきた部屋を見せようという意図だったと思う。
これは両者の作品が何を見せようかという意図の違いに起因すると思う。

気になったのは、食べ物の表現。

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単純にインフレしているのだが、凄い。

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アミの父親の軽トラによる激走。本作は激しい運転シーンが散見されるが、
スタッフがこういうシーンで話しを作るのが好きなのかも。
 
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[ 2010/08/17 08:11 ] 世紀末オカルト学院 | TB(77) | CM(0)

世紀末オカルト学院 第5話「夏のこずえ」【感想】 

こずえは様々なオカルト体験をしたというのだが、
全てマヤにオカルトでは無いと否定されてしまう。
最後、こずえは臨死体験まで行う事になるのだが・・・。

こずえはどうみても、頭の弱い子的な扱いをされていたが
花澤香奈の演技が拍車を掛けていたなぁ。
こうした花澤香奈の演技は見た事無かったので新鮮に見えた。

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今回、印象的だったのは背景描写。
今更何だけど、オカルト学園ってすごい建築物ばかりだなぁと思った。
運営管理維持費が大変そうだ(学生の授業料にも反映してそう)

あと気になったのが、雲の描写。
特に昼食シーンでの雲の高さは、ここが本当に日本なのかと思わせるぐらい
高い場所にあるのかと錯覚させられてしまう。
オカルト学院の建造物と雲の描写の積重ねは
日本だけど別の異世界的な空間の体験をさせてくれる。

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臨死体験中のこずえ。キャラの主線の色味を変え、
世界を淡くてカラフルな色彩な設定であの世を表現していた。
キャラの主線の変化って効果的だなぁと思いつつ、
改めて主線を認識することでキャラを見ている事を再認識する。

ちなみにこずえのルックスってキャラデザの千葉崇洋氏の味が出てると思う。

本作の伊藤監督はサマーウォーズの助監督をされていたのだが
サマウォの電脳空間に影響を受けたと思わせる、あの世描写だった。
 
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[ 2010/08/03 10:31 ] 世紀末オカルト学院 | TB(81) | CM(0)

世紀末オカルト学院 第3話「美し風、吹きぬけて」【感想】 

たまたま入った定食屋で中川美風と知り合う文明。
二人のデートの光景を中心に物語は進んでいく。
全体的に細かい芝居が多く、作画的にも非常に楽しめた。
作画監督の柴山智隆氏の名前は覚えておこう。

何より、前回がフトモモ中心であれば、今回はおっぱいがメインあった。 
おっぱいのおっぱいによるおっぱいのための今回。 

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文明がおっぱいに対し人並み以上の欲望が垣間見えるカットの数々である。
おそらく、文明は一番左上のおっぱいに顔を埋めてから、性が目覚めたのだろう。
勝手に推測するが、おっぱいへの欲望はそのまま「母なるもの」の欲望である。
つまり文明が子供の頃、母と過ごした時間は良かったと言っているが、
おそらく文明は「母性」に飢えているのだろう。
そして彼にとっての「母性」というのはおっぱいなのである。

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今回、一番びっくりしたのが美風の運転シーン。
ポルシェ乗車にも驚くが、運転テクニックでヒール・アンド・トウ(画像右)を披露するとは。

ヒール・アンド・トウとは右足のつま先(トウ)でブレーキペダルを踏み、
同じ足の踵(ヒール)でアクセルペダルを踏むMT車の運転技術。
ブレーキ操作中にシフトダウンを完了することで、ブレーキ終了→即加速開始が出来る
ことができる。またこの技術の習得にはある程度の修練が必要とされる。

ポルシェを乗るぐらいの女の子だから、これぐらいの運転技術はあるだろうという
キャラ設定から発生したなぁと思った。それにしても、車の運転の作画に見所がある
カットがあるとは思わなかった。またアオリで美風で撮ったアングル(画像左)は
車内における定番のようなカットであるが、カッコイイ車を女の子に運転させたいというのは
作り手の欲望として確実に存在するのだろうね。


今回思ったのは、本作が20代中盤から30代前半ぐらいを対象なのではという事。
つまり1999年頃に学生やっていた層。
というのは、「あの頃は良かった」的なノスタルジーを強調しているから。
特に文明が美風からおやきをもらい「テーレッテレー」と喜ぶシーンがあるが、
これは「ねるねるねるね」というお菓子のCMで使われた擬音である。
この世代にとっては馴染みの深い擬音ではないだろうか。



「3丁目の夕日」や「クレヨンしんちゃん、オトナ帝国の逆襲」のような
昭和ノスタルジーーを強調した作品が人気や評価を得たが、
本作は平成ノスタルジーというべき傾向が若干あるのではないか。
それは1999年の歌をカバーしている面からも垣間見える。
  
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[ 2010/07/20 11:43 ] 世紀末オカルト学院 | TB(67) | CM(0)

【内田文明】世紀末オカルト学院 第2話【感想】 

1話も2話も面白かったので感想を。

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鉄壁のスカートに守られながら、そのフトモモを露わにし続ける神代マヤ。
ほどよい肉付き、中背中腹であり、綺麗なラインを見せつける、そのしなやかな肢体。
「美」という文字をフトモモに置き換えるなら、彼女のフトモモこそ「美」であろう。

そして生足を晒す事を億尾ともしないその誇りある彼女の高潔な態度にも
我々は神とアニプレックスとA-1picturesに感謝と畏敬の念を表さずにはいられない。
この神代マヤのフトモモは我々がヒトとして潜在的に有している、
「アシ」への飽くなき欲望を喚起させずにはいられない。

この得難い、何物も到達しえない至高のフトモモ。
つまり彼女のフトモモこそがまさにオカルトなのだ。
超常現象や宇宙人の侵略など些細な事に過ぎない。
彼女に対して敵が襲いかかるのも、未来から男が振って来るのも、
全て彼女のフトモモの力によるものなのだ。

okaruto022.jpgokaruto023.jpg

ではなぜフトモモはこうも魅力に映るのか。
それは、ヒトが基本的には肉(肉体・肉付き)に欲求があるからだろう。。

多くの人間が魅力的に映るのはおっぱいやお尻である。
そこには肉体への欲求、肉体への信頼がある事に他ならない。
また痩せている人を見ると、「大丈夫なのか」と人は自然に思う。
というぐらい、肉付きというのは人に安心感を与える。

そしてフトモモにも肉体への欲求がストレートに表現される。
しかしおっぱいやお尻は生活する上では隠す、いわば秘匿の場所である。
一方、フトモモは日常でも見る事が出来る。
つまり「局部じゃないから、恥ずかしくないもん」なのだ。
であるにも関わらず、肉体への欲求を誘うアンビバレンツな点がフトモモの魅力なのだ。

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世紀末オカルト学院は彼女のフトモモが全ての始まりであり、そして終わりである。
世界を救うカギは彼女のフトモモにある。

石原満作画のXEBECグロス回。原画に江面久、加藤初重、河野利幸。
フトモモを魅力的に作画をした石原氏をはじめ、原画陣に感謝!!
 
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[ 2010/07/13 09:32 ] 世紀末オカルト学院 | TB(78) | CM(1)

世紀末オカルト学院 第1話「マヤの到来」【感想】 

掴みとしてはまぁまぁだった初回。

オカルト蔓延る学園にヒロインが乗りこんできたという感じかな。

シリアスとコメディの振れ幅が広くて、その部分は作品の広さを感じさせてくれた。
この振れ幅を象徴しているのが、主人公マヤの表情の多彩さだろう。
基本シリアスな表情だが、何かある毎に色々な顔を見せてくれた。
演技という意味では非常に面白かった。

お話的には1999年みたい。まぁ世紀末って言ってるぐらいだし。
個人的にオカルトという題材は特に気を引くものではないし、
どんな方向なのかは全く分からないけど、期待しとく。

マヤの父親、神代 純一郎は矢島正明か。随分と大御所を引っ張ってきたものだ。


ただスタッフにちらほらと気になる人が。
例えば、ED写真に橋本カツヨ 企画協力:北久保弘之とかビックネームが。
OPの原画に石浜真史や西田達三とかもいたしね。
 
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[ 2010/07/05 09:43 ] 世紀末オカルト学院 | TB(0) | CM(0)

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