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「クロスアンジュ」3話でわかる、主人公=世界という図式で成り立つ物語 

「クロスアンジュ」3話を視聴。
本作は潔いまでにエロとグロで貫いていると感じた。

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キャラクターは容赦なく、アンジュを追い詰めるようにグロイ感じで死ぬ。

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際どいアングル。

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おもらし。

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戦い終わった後は、興奮のあまり乳首が立つ。

エログロの見本のような展開だった。

一方で、3話まで見ていて思ったのだが
本作はこうした描写もアンジュというキャラクターを
徹底的に描くための作劇のようにも感じる。

司令のきつい言葉も、アンジュの心を抉るかのように死ぬ人たちも
全部アンジュを描くために行われている。
その意味ではアンジュ=世界そのものという見せ方で物語が作られている。
それはアンジュが見たものが全てという、画作りでもわかってくる。

つまりまずアンジュというキャラクターがいて世界が作られるタイプの作品であり
よってアンジュというキャラをどう受け入れるかが、
この作品への評価の仕方にも繋がると感じた。
(※ガンダムSEEDもまずキラというキャラが中心という意味でも同系統の作品)

そんなアンジュも生きるために何でもするといいつつ、
一度は捨てたプリンを食べようとするが
(生きるために、もしくは死んだ者の弔いを込めてという気持ちもあるだろう)

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「不味い」と言うあたり、アンジュというキャラクターの核が見える。
髪も切って生き方は変わったが、変わらない部分もあるということだろう。

3話は福田己津央さんコンテ、メカ演出と
福田さんが思っていた以上にガッツリ本作に関わっている事がだんだんわかってきた。
クリエイティブプロデューサーという肩書きだが、
実際は総監督と言っても良いのかもしれない。
 
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「クロスアンジュ」1話はマミる芦野芳晴監督と福田己津央Pのシリ(尻)アス。 

「クロスアンジュ 天使と竜の輪舞」1話を視聴。
どういう話なのかなぁと思ってみていたが、
どうやら全てを失った姫が、戦い生き抜く話のようである。

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堕ちる姫の居場所と画面効果

1話の良かった点は「堕とされた皇女」というサブタイトル通り
アンジュリーゼが、堕ちていく過程が物語だけではなく
画面効果的にも現れていたことだ。

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儀式を行うアンジュリーゼは建物の頂点。一番上にいるが、

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マナが使えないノーマであると、兄であるジュリオに暴露されると、
母のソフィアに連れられて、頂点から建物の下へ下へと逃げていく。

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そして建物から地面へと脱出する。
ここでも待ち構えた者(兵士?警察?)が銃撃するも
ソフィアがアンジュリーゼを庇い死に、地面に落ちていく。

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さらにアンジュリーゼがヘリで搬送されアルゼナルに連れてカットも
暗い僻地という点とヘリ(空)から島(地)へ落ちることを予感させる点で
アンジュリーゼをさらに突き落とす感じがよく出ている。

頂点から地面へ移動しつつも姫がノーマと晒され落ちていく。
この堕ちていく過程が、アンジュリーゼのいる場所の変遷からも
わかる展開が中々に面白かった。

尻の先にある尻アス

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一方で、アンジュリーゼがアンジュになる衝撃的なラストであるが、
その予感を期待させるショットは何箇所かあった。

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アバンもアンジュを映すシーンでは顔より先に尻を映し、

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アバン以降の初めてのカット(サブタイトルが出るところ)でもお尻から始まる。
妙に尻が意識されたショットを何度か見せながら展開させて

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事が起こる直前でアンジュリーゼの尻のアップ。
こうした積み重ねの上で、アンジュリーゼはアンジュになったのである。

こうしたハードで容赦のない展開を描けるのは、
監督で今回のコンテ担当でもある芦野芳晴さんがいるらだろう。

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芦野さんといえば「魔法少女まどかマギカ」の3話のコンテ担当であり
有名な巴マミの死亡シーンを手がけた方であれば、
本作をハードに描くのも頷けるだろう。

福田己津央さんの匂い

本作は「ガンダムSEED DESTINY」以来、
福田己津央さんがクリエイティブプロデューサーとして参加しているが
アバンのドラゴンとの戦闘シーンでの、以下のようなメカの見栄の切り方

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裸の男女が向き合うOP映像の絵作りも含めて、

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福田さんらしい(主にSEED)色が強く出ている。
重田智さんも参加しているから、より強く出ている面もある。

今後もメカアクションの部分は、福田さんの匂いが出てきそうではある。

まとめ

芦野芳晴さんの色と福田己津央さんの色がそれぞれに出ているという
ひとつの作品に二人の監督の匂いがする1話ではあったが、
今後もこの二人がどういう色を見せていくのかに期待したい。
設定考証に野崎透さんがいる点にも期待。
 
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