感想アバンでは了子さんが米国政府の集団にいきなり殺されかけます。
聖遺物sのデータ収集を狙った米国政府。
しかし了子さんは銃で撃たれた傷を処置し、米兵に血の雨を降らせます。
キャラ同士の身体接触に注目
今回は端的にいえばクリスが仲間になる・響達と仲良くなる話です。
そしてそれはどんなプロセスで描かれたのかを探っていきましょう。
キーワードは「キャラ同士の身体接触」「ふれあい」です。
弦十郎とクリスの身体のふれあい
フィーネの元にやってきたであろうクリスがみたのは米兵の死体。
さらに後からやって来た弦十郎さん。
クリスはフィーネを追っかけてきたのに、犯行は了子ということで
了子=フィーネ説はますます強化されたと思います。
問題はそれ以降の死体に細工を仕掛けられて爆発された以降の展開。
弦十郎さんがクリスを抱えて、助けた描写。
ここでまず二人の身体接触は起きています。
以降、お互いが夢について語る熱き展開に移ります。
「大人は夢をみるものじゃない」と反発するクリスに
「大人だから夢をみる」と言い聞かせる弦十郎さん。
でもクリスもいろいろわかっていて、夢という言葉に反発したかっただけかも。
親が危険地域に踏み込んだのも、夢を叶えたかったから。
クリスは自分よりちょっと大人の弦十郎さんに諭されます。
ここで弦十郎さんがクリスを抱きしめる描写。号泣するクリス。
この描写を見てクリスには人との触れあいが決定的に足りないと感じましたね。
だからこそ人肌が恋しい、つまり人の愛を知らないのです。
でもここで人の愛の暖かさを感じた。だから泣いちゃったのでしょう。
とりあえず基地に戻る弦十郎さんに了子さんから連絡が…
何にも無いとうそぶく了子さん。
そんな了子の状況を見抜いているかのような弦十郎さんでした。
響と未来のふれあい
ノイズが出現との連絡を聞く響。未来は心配し、また自分の無力さを感じますが
未来にはシェルターへの誘導をお願いしたいと伝える響。
ここで未来は響の居場所・帰る場所を守りたいと響に伝えます。
そして響は「小日向未来は私にとってのひだまりなの。
未来の傍が一番暖かいところで私が絶対に返ってくるところ。
これまでもそうだし、これからもそう。だから私は絶対に返ってくる。」
と1話以来の言葉を未来に伝えます。この響の言葉良いですよね。
ここでは響が未来の手を掴み、手を取り合う事でお互いの友情を確認します。
そしてわかるのは、響は手を繋ぐのが大好きって事ですね。
バイクに乗る翼さん。前回のバイク整備の回想を思い出します。
メガネを外すマネージャー。彼の真意は…
響とクリスと翼の3人のふれあい
さてノイズとの戦い。響が落ちながら歌うのは新鮮でしたね。
あと翼の変身描写がバンクではないのもポイント。
おそらく翼変身時に響の歌が流れていたためでしょう。
ただ変身バトルモノは変身バンクを省略時にいかにカッコヨク描写できるかもポイント。
この変身の仕方はバイク運転からの変身という状況込でカッコ良かったです。
上空に陣取られた為に、基本近接戦がメインのうまく戦えない響と翼。
そこへ遠距離系のクリスが駆け付け、敵を倒していきます。
ここで響がクリスが味方になったと思い嬉しくなっちゃってクリスに抱きつきます。
ここは大きなポイントですね。響とクリスのふれあいが成立します。
ただクリスは慣れ合うつもりはないと意地張りながら戦い続けます。
その戦い中にも翼とクリスがお互いの尻を当てあう状況にもなりますが
これも翼とクリスの「ふれあい」の一つですね。
この翼とクリスの尻当たりから、クリスが翼に突っかかります。
そんな今まで戦いあってきたから、そんなすぐには仲良くなれないというクリス。
確かに翼は4話で絶唱しているぐらいですからね。
そんな中、響はクリスの手を取り「誰とだって仲良くできる」と伝えます。
ここでも響とクリスの「手」を通してのふれあいが起きています。
「どうしてわたしにはアームドギアがないのかって思ってた。
何もこの手に握ってないから、二人とこうして手を握り合える!」
響のこの言葉。響の気持ちが強く伝わりますね。泣きそうになります。
人と人は「手」をつまり身体を通して、繋がれる仲良くなれることを体現しています。
このシーン最高!
さらに翼とクリスも手を繋ぐ瞬間。
クリスは戸惑いながら自分の手を差し伸べ、その手を翼が掴みます。
クリスは恥ずかしいのかすぐ手を離しちゃいますが、手は繋がれました。
そのうちお互い仲良くなれるはずです。
クリスの提案でクリスを守りながら響と翼は戦う事に。
そこでクリスは新しい武器を取り出して、上空の敵を一掃します。
ちなみにこの3人が喜ぶシーンでの画面分割はイイですね。
3回抱きつく響
戦い終了後、一緒に戦い抜いた事にまず喜んだ響はクリスに抱きつきます。
クリスは離れるといい、一端は離れますが
またまた「勝てたのはクリスちゃんのお蔭だよ」といいまた抱きつく響。
そしてクリスはツンデレ口調で仲間になった覚えはないといい
フィーネとの決着をつけて、自分の本当の夢を叶えたいと話します。
そこで響はクリスの夢に興味津々で嬉しくなっちゃって、またまた抱きつきます。
ここで3回も響はクリスと抱きついていますね。
映像の時間的には30秒。30秒に3回に抱きついているわけです。
この抱きつきを3回させているのは、本当に上手い。
響とクリスの関係が大きく展開させている意味で
3回も抱きつかせることで、二人の関係が大きく進展したといえますね。
まぁクリスはツンデレ系なので、素直に感情表現するわけではないでしょうが…
でもクリスもこの2人とこの関係を続けることで、人とのふれあいを感じるようになりますね。
しかし未来からかかった電話に響はショック。
どうやら学校がノイズに襲われたようで。どうやら上空の敵は陽動か…。
本命は聖遺物なのでしょうか。
それにしても幸せの絶頂のラストにもっていくかと思いきや
最後の最後で落とすので、来週以降の展開が気になってしまいます。
まとめ
今回はまず弦十郎とクリスの身体を通してのふれあいを描き、
クリスがふれあうことの暖かさを感じさせました。
次に人とふれ合うことの大切さを知る響が未来と手を取り合う事で
ふれあいを通しての響と未来との友情の再確認が行われました。
そして戦いの中で、響とクリスと翼はそれぞれ手や尻を取り合いながら
体を通してのふれあいを行う事で、お互い仲良くなっていきましたね。
そしてトドメとして響のクリスへの3回連続抱きつき。
響とクリスが仲良くなっていくことをこれほど象徴した描写は無いでしょう。
以上、今回は主要キャラの身体を通してのふれあいを徹底的に描くことで
仲良くなることはふれあうことであることを描きました。
サブタイトルも「繋いだ手だけが紡ぐもの」。つまりサブタイ通りの話でした。
人と仲良くなるにはまず自然に体が寄り添うというわけですね。
こうした身体を通してのふれあいを通して、人が仲良くなる描写を
徹底して行った作品に「機動戦士ガンダム00劇場版」があると思います。
この作品もキャラ同士の身体接触的なふれあいを徹底して描きつつ、
人と異生命体であるエルスのふれあいも可能であることを描きだした作品です。
ということで、今回のシンフォギアをみてガンダム00劇場版を思い出しました。
絵コンテは下田正美さん、演出が安田賢司さん。何とも強力面子。
そして改めて思うに、シンフォギアは本当に面白い作品です。
アクションあり、物語の展開もサクサク進行しますし、キャラ同士の関係も描かけてます。
とても私好みな作品ですね。