3人のトライアングラーな関係は続くというオチで終わったマクロスF。
興奮冷めやらぬ中ですが、今回はCGの戦闘についての一意見をまとめてみる。
最終回の感想は→
【最終話】マクロスF 25話「アナタノオト」【感想】 CG戦闘について古い人間なので個人的にはCG戦闘に対して非常に違和感を抱いてしまうタイプ。
できるのなら、バルキリーの戦闘は手描きであってほしいと思っている。
ただバルキリーの変形機構を手描きで描くのが困難な事は容易に想像できるし、
さらに今はメカが描けるアニメーターは少ないので、技術的に仕方が無い面もある。
また手描きではスタッフが意図する映像ができないのかもしれないし、
その意味ではCGのカメラワークや質感を求めているともいえるだろう。
正直まだ僕の評価では、手描き>CGだ。まだ手描きの凄い表現には敵わない。
ただマクロスFの戦闘シーンはそんな僕の目を開かせてくれた。
CG戦闘でもかっこよく見られるし、気持ちも入っていける事がわかった。
確かにまだ手描き>CGだけど、それも今後の積み重ね次第なのではと思った。
押井守氏はCGはまだ成長過程で、その内手描きに追いつくという意見の持ち主だが
僕も今はその意見に乗っかろうと思う。
大事なのはCGで何を表現したいのか?
CGを表現として成立させる演出とCGを使いこなせる職人が今後育っていくか。
ただ育成に関してはCGを上手く使えるような題材(企画)の巡り合わせも重要だ。
サテライトはアクエリオン、マクロスFと徐々に積み重ねているので
今後もいい企画があってノウハウを積み重ねると面白くなりそうだ。
サンライズが何故に今でもロボットアニメを作れるのかというのは、
ガンダム(いやライディーンからか)の以来30年以上の積み重ねの結果だと思う。
サテライトも積み重ねでCGロボットアニメの雄になってほしい。もうなってるかも。
板野サーカスについてマクロスといったら板野サーカス。マクロスFでは板野一郎氏は直接参加していないが、
マクロスゼロで氏がCGでいかにサーカスを表現するかという事をやってくれたので
前述のようにマクゼロ、アクエリオン、マクロスFとノウハウが蓄積されている。
板野サーカスとはトリッキーな動かし方と動体視力では追いつかないスピード感だ。
この試みは手描きでは一旦マクロスプラスで完成形を見たと思うが、
CGのトリッキーなカメラワークを使えう事で、別のサーカスの表現が可能になった。
ミサイルの浮遊感覚はCGと相性いいかなぁと思った。
だから糸引きミサイルに関しては最初から違和感無かったなぁ。
ただ手描きで表現される執拗なまでの情念はまだ獲得できない。
これをCGが獲得できればより面白いのだろうけど。
まとめ僕個人はマクロスFで正直毛嫌いしていたCG戦闘も
今後は面白く見られる可能性が出てきたのはとても良い収穫だった。
ただCG(デジタル)はノウハウの蓄積に時間を必要とするから
今後も上手く発展するかは結局、企画と人材次第なんだろうなぁ。