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【日本代表】「1トップのレギュラーは誰がベストなのか？」を考える。 | | |　

■　1番手はFW大迫(ケルン)

ザックJAPANのときは主に右SHで起用されたFW岡崎慎(レスター)がアギーレJAPAN以降は1トップの位置でプレーする機会が多くなっている。国際Aマッチは109試合に出場して50ゴールを挙げているFW岡崎慎はアギーレJAPAN以降でも30試合で11ゴール2アシストと結果を残している。今シーズンは所属のレスターで好調。大一番となる今度のオーストラリア戦(H)で先発起用される可能性は十分にある。

ずっと不動のレギュラーとして活躍してきたが昨秋あたりからFW大迫(ケルン)の評価が急上昇。所属のケルンで充実したプレーを続けて代表復帰を果たすとハリルJAPANの中でも大きな存在感を発揮している。安定したボールキープは日本代表の大きな武器になっており、最近はFW岡崎慎(レスター)に代わって1トップの位置でスタメン出場するケースが多くなっている。「現時点ではFW大迫が1番手」と言える。

サイズのあるFW大迫が最前線にいると攻撃のバリエーションは格段に増える。セットプレーの場面では攻守に頼りになるので欠かせない選手になってきた。アギーレJAPAN以降では9試合で3ゴール1アシストなので試合数は決して多くないがどの試合でも結構なインパクトを残している。FW大迫に対してはハリルホジッチ監督も大きな信頼を寄せており、日本代表の中で「不動のレギュラー」になりつつある。

■　ハリルホジッチ監督が期待を寄せるFW杉本健(C大阪)

現状はFW大迫が頭1つほどリードしていて、FW岡崎慎が2番手となるが、3番手として今回の2連戦では24才のFW杉本健(C大阪)が招集された。川崎F時代に日本代表候補合宿のメンバーに選出されたことはあったがW杯予選や親善試合のメンバーに選ばれたのは初めて。今シーズンはJ1でゴールを量産しており、高校時代から将来を嘱望されてきた大型ストライカーがついに開花した。圧巻のプレーを続けている。

J1で得点王争いに絡んでいるが、ポストプレーも出来るし、ドリブルで突破を試みることもできる。187センチというサイズに注目が集まるが足元の技術が高くて身体的な能力も非常に高い。日本人のCFとしては「数年に1人レベル」のタレントである。伸び悩んでいた時期からハリルホジッチ監督はFW杉本健に大きな期待を寄せて来たが「ようやくフル代表に召集できるレベルになった。」と言うことが出来る。

日本人では稀有な才能を持ったCFが日本代表の中でどう生きるのか？は注目に値するが、それ以外ではMF本田圭(パチューカ)、MF久保裕(ヘント)、MF武藤嘉(マインツ)、MF浅野拓(シュツットガルト)といった「サイドハーフの候補」と考えられている選手も1トップでプレーすることが出来るので選択肢自体は非常に多い。MF武藤嘉やMF浅野拓には突出したスピードがあるのでカウンター主体のときは生きやすい。

■　FW金崎(鹿島)の代表復帰はあり得るのか？

予備登録メンバーに選ばれている選手の中ではFW金崎(鹿島)、FW興梠(浦和)、FWハーフナー・マイク(神戸)、FW川又(磐田)などはハリルJAPANでのプレーを経験している。FW金崎は例の騒動が原因で代表から外れる形になっているがJ1でコンスタントにゴールを決めており、クラブW杯やACLといった国際舞台でも結果を残して来た。「代表追放」とも言われているが、復帰があるのか？ないのか？も注目される。

今回、ハリルホジッチ監督はFW杉本健(C大阪)を招集したが、高さのあるフォワードはやはり必要である。日本に戻って来てから力を出し切れていないがエールディビジでゴールを量産したFWハーフナー・マイク(神戸)は特別な武器を持った選手で、FW川又(磐田)も今シーズンは安定したプレーを見せている。J1の得点王争いをリードするFW興梠(浦和)は誰よりも結果を残している。いつ代表に呼ばれても不思議はない。

192センチとサイズに恵まれていながら運動量が豊富なFW長沢駿(G大阪)もフォワードの候補となるが、ここ数年はずっとJ1の得点ランキングの上位に位置してきたFW大久保(FC東京)とFW豊田(鳥栖)の2人は怪我の影響もあって今シーズンはやや低調。年齢を考えると代表復帰は難しくなってきたが、当然、フォワードの選手は「ゴール」という分かりやすい結果を出し続けることで評価を急上昇させることが出来る。

表1. 1トップのレギュラー候補の成績 (アギーレJAPAN以降)

名前	所属	身長	試合数	時間(分)	シュート	得点	アシスト
岡崎慎司	レスター	174	30	1,901	72	11	2
大迫勇也	ケルン	182	9	516	16	3	1
金崎夢生	鹿島アントラーズ	180	5	237	14	2	1
川又堅碁	ジュビロ磐田	183	5	212	8	1	0
興梠慎三	浦和レッズ	175	4	139	1	0	0
豊田陽平	サガン鳥栖	185	4	105	4	1	0
柿谷曜一朗	セレッソ大阪	177	4	87	3	0	0
皆川佑介	サンフレッチェ広島	186	1	58	1	0	0
ハーフナー・マイク	ヴィッセル神戸	194	1	18	1	0	1
杉本健勇	セレッソ大阪	187	0	0	0	0	0