■ リッピ監督が率いる中国代表E-1 サッカー選手権の2戦目。12月9日(土)に行われた初戦は北朝鮮と対戦して1対0で勝利した日本代表は「世界的な名将」と言われるリッピ監督が就任した中国代表と対戦した。中国は初戦は韓国と対戦してドロー。勝ち点「1」を拾った。先に行われた韓国 vs 北朝鮮は韓国が勝利したので韓国が1勝1分け、北朝鮮は2連敗。日本は勝てば2連勝となって有利な立場で最終戦の韓国戦を迎えることができる。
日本は「4-1-4-1」を採用。GK東口(G大阪)。DF植田直(鹿島)、DF三浦弦(G大阪)、DF昌子(鹿島)、DF山本脩(鹿島)。MF今野(G大阪)、MF大島僚(川崎F)、MF倉田(G大阪)、MF伊東純(柏)、MF土居(鹿島)。FW小林悠(川崎F)。初戦から2試合連続スタメンとなったのはDF昌子、MF今野、MF倉田、FW小林悠の4人だけ。DF植田直、DF三浦弦、DF山本脩、MF土居は代表デビューになるのでフレッシュな顔ぶれになった。
ベンチスタートになったのはGK権田(鳥栖)、GK中村航(柏)、DF初瀬(G大阪)、DF室屋(FC東京)、DF谷口彰(川崎F)、DF車屋(川崎F)、MF三竿健(鹿島)、MF井手口(G大阪)、MF高萩(FC東京)、MF阿部浩(川崎F)、FW金崎(鹿島)、FW川又(磐田)の12名。GK権田、DF初瀬、MF三竿健、MF阿部浩、FW川又の5人は2試合連続でベンチスタートになった。DF初瀬とMF三竿健は出場機会が与えられたら代表デビュー戦になる。
■ 終盤に2ゴールを奪って2連勝百戦錬磨のMF今野をアンカーの位置に置いた日本はインサイドハーフでプレーしたMF大島僚が良い位置でボールを受けて攻撃の起点になる。前半22分には右SBに入ったDF植田直のクロスからFW小林悠がヘディングシュートを放ったが枠をとらえることはできず。前半27分には距離のあるところからロングシュートを放ったMF大島僚が左の太ももを痛めて無念の途中交代。急遽、MF井手口が投入される。
MF井手口の動きが悪かったわけではないがMF大島僚が下がった後はいい形を作れなくなる。後半12分には立て続けに相手に決定機を作られるなど嫌な時間帯が続いたが後半39分に中央をうまく切り崩すと最後はMF小林悠が角度のないところから左足で決めて先制に成功する。途中出場したFW川又と右SHに回ったMF小林悠のコンビネーションが非常に良かった。MF小林悠は待望の代表初ゴールとなった。
さらに後半43分にはDF昌子が放ったロングシュートがそのまま決まって大きな追加点を奪った。DF昌子も代表初ゴールとなった。後半46分にDF山本脩がエリア内で相手を倒してPKを献上。これを決められて1点差に迫られたが2対1で逃げ切った日本が2連勝。2013年以来の優勝に王手をかけた。中国は0勝1敗1分けで優勝の可能性は消滅。優勝は2連勝の日本と1勝1分けの韓国の2チームに絞られた。
■ 待望の代表初ゴールを決めたMF小林悠(川崎F)日本は2試合連続で後半の終盤にゴールを奪って2連勝を飾った。初戦の北朝鮮戦と比べると相手ゴールに迫る回数は圧倒的に多かったがラストの精度を欠いた。このままスコアレスドローで終わりそうな雰囲気もあったが見事な中央突破から先制ゴールを奪った。FW川又は2試合連続で途中出場になったが北朝鮮戦と同様でしっかりと前線で起点になった。自身のゴールはなかったがいいアピールが出来た。
MF小林悠はようやくの代表初ゴールとなった。FW川又が途中投入された後は右SHに移ったが代表の中でのMF小林悠の立ち位置を考えると「右SHのときにどれくらいのプレーが出来るのか?」が大事になってくる。1トップの位置はFW大迫が不動の存在になっているので代表に生き残るためには「右SHで機能すること」を証明する必要がある。右SHに回った後にゴールという結果を残した意味は大きい。
大きな追加点のゴールを決めたDF昌子も代表初ゴールとなったが驚きの無回転の超・ロングシュートだった。前に出て行ってボールを保持して思い切ってロングシュートを放ったがこういう形でDF昌子が攻撃に参加してロングシュートを放つ場面はJリーグでも偶に見られる。ネットを揺らした記憶はないが惜しいシュートになることは多いので今回のロングシュートが決まったのも決して偶然ではないと思う。
■ 驚きの右SBをうまくこなしたDF植田龍(熊本)トータルで考えると初戦の北朝鮮戦と比べるとはるかに個々の選手の出来は良かった。寄せ集めのチームが徐々に熟成されてきたが守備陣は「無失点で終えること」を大きな目標にしていたと思う。最後の最後のPKでの失点は余計だった。DF昌子のボールコントロールが流れてしまって、GK東口のパスミスの場面は連携がまずかった。DF植田直のクリアもやや中途半端だったので非常に勿体ない形からの失点だった。
要反省と言えるが右SBで代表デビューを果たしたDF植田直のプレーは大きな収穫といえる。代表の練習では「何度も右SBでプレーしている。」という話なのでぶっつけ本番ではなかったようだがDF三浦弦とDF植田直とDF昌子の3人を併用するのであればSBに回るのは所属クラブでSBを経験しているDF三浦弦かDF昌子のどちらか。11人の顔ぶれを見たときは「DF三浦弦が右SBだ。」と思ったので予想外の並びだった。
高さのある中国が相手というのも「右SBでの起用」の理由だと思うがうまくこなした。フィードの部分で苦労する場面もあったがクロスは「本職の右SB」かと思うほど質が高かった。もともとスピードがあってキックの精度が高い選手なのでこういう起用法もありと言えばありである。ワールドクラスのウインガーと対峙しなければいけない試合で右SBに置くのは難しいが「大型SB」がいるといろいろな面で助かる。
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