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日本人の年間最優秀選手を考える。 (2012年版) | | |　

■　フットボーラー・オブ・ザ・イヤー

日本年間最優秀選手賞とは、全国のサッカー担当記者の投票によって選出されるプロ・学生・男女を問わず、シーズンを通じて最も活躍したサッカー選手を対象とした賞で、「フットボーラー・オブ・ザ・イヤー」とも呼ばれる。

1961年にスタートして、釜本邦茂が7回、杉山隆一と木村和司が3回、小城得達とラモス瑠偉と三浦知良が2回選出されていて、複数回に渡って選出されているのは、この6名だけである。

近年の受賞者を確認すると、2002年は藤田俊哉、2003年は久保竜彦、2004年は中澤佑二、2005年はアラウージョ、2006年は田中マルクス闘莉王、2007年は鈴木啓太、2008年は遠藤保仁、2009年は小笠原満男、2010年は本田圭佑で、2011年は女子選手としては初めて澤穂希が選ばれている。

■　2012年の候補者

2012年もあとわずかになったので、これにならって、今年のフットボーラー・オブ・ザ・イヤーを考えてみたいと思うが、女子選手あるいは外国人選手というのは、比較が難しいので、今回は、「日本人の男子」に限定して考えていきたいと思う。

ロンドン五輪で関塚ジャパンはベスト4に入ったが、今年に関しては、「五輪代表」と「フル代表」と「リーグ戦(国内・海外)」の3つが大きな柱となる。こうなると、どうしても、日の丸戦士が有利になるが、サッカーコラム J3 Plus+では、以下の6名を候補に挙げたい。

候補1. 本田圭佑(CSKAモスクワ)

　→　ビッグクラブへの移籍はならなかったが、CSKAモスクワでは主軸として活躍し、日本代表では、W杯のアジア最終予選の2試合目のヨルダン戦でハットトリックを記録するなど、大黒柱にふさわしい活躍を見せた。

候補2. 香川真司(ドルトムント→マンチェスター)

　→　マンチェスターUでは、怪我の影響もあって満足のいく結果を残せていないが、ドルトムントでリーグMVP級の活躍を見せて、チームの2冠に大きく貢献した。また、日本代表でも、それなりの活躍を見せた。

候補3. 長友佑都(インテル)

　→　インテルでレギュラーを確保し、アジア人のSBとしては、頭2つ抜けた存在になっている。圧倒的な運動量は世界でもトップレベルで、「世界一のSBになる。」という夢も、決して不可能ではない。日本代表でも、絶大な存在感を発揮した。

候補4. 吉田麻也(VVV→サウサンプトン)

　→　OAで参加した五輪代表では、チームをまとめてベスト4入りに大きく貢献し、日本代表でも不動のレギュラーとして活躍した。また、念願だったプレミアリーグへの移籍も果たして、サウサンプトンでもレギュラーとして活躍している。大飛躍の1年となった。

候補5. 清武弘嗣(C大阪→ニュルンベルク)

　→　C大阪では思うようなプレーはできなかったが、五輪代表では攻撃の軸となって、アジア予選突破とベスト4進出に貢献。本大会では5試合で3アシストと結果も残した。また、ニュルンベルクでもレギュラーを確保し、日本代表でも、MF本田圭、MF岡崎、MF香川に次ぐ4番手のポジションを確固たるものにした。

候補6. 佐藤寿人(サンフレッチェ広島)

　→　Jリーグでは、MVPと得点王とベストイレブンに輝いて、チームも初優勝を遂げるなど、これ以上ないほど素晴らしいシーズンとなった。また、年末のクラブW杯でも、3試合で3ゴールとエースの働きを見せた。出番はなかったが、10月の欧州遠征では、久々に日本代表への復帰も果たした。

■　今年のナンバー1は？

先のとおり、五輪代表とフル代表とリーグ戦がアピールポイントになるので、五輪代表とフル代表を掛け持ちすることになったMF清武とDF吉田は、印象が良くなる。そのため、日の丸戦士が有利になるが、FW佐藤寿のようにリーグ戦で突出したパフォーマンスを見せた選手もこの賞に値すると思う。

過去の受賞者を見ると、代表戦よりもリーグ戦を重視しているように思えるので、サッカー担当記者の投票で選ばれる2012年のフットボーラー・オブ・ザ・イヤーは、FW佐藤寿が選出される可能性が高いように思うが、個人的には、MF本田圭とDF吉田とDF長友の3人も有資格者だと思う。

どこをクローズアップするかで変わってくるので、難しいところであるが、サッカーコラム J3 Plus+では、

　　1位：吉田麻也(VVV→サウサンプトン)
　　2位：佐藤寿人(サンフレッチェ広島)
　　3位：長友佑都(インテル)

としたい。DF吉田については、キャプテンとして五輪代表をベスト4に導いたことと、プレミアリーグでレギュラーでプレーしていること、日本代表で最終ラインの軸になってきたことを評価して、来年以降への期待も込めて1位に選んだ。ただ、FW佐藤寿も捨てがたく、DF長友やMF本田圭のパフォーマンスも素晴らしかったので、意見は分かれるのではないか。

上に挙げた6人に続くのは、FW前田(磐田)、FW豊田(鳥栖)、FW永井(名古屋)、MF乾(フランクフルト)、DF駒野(磐田)、GK西川(広島)、GK川島(リエージュ)あたりか。さてさて、あなたなら、誰を選出しますか？？？

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