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長友佑都のインテル移籍決定!!! | | |　

■　急転直下の移籍

アジアカップ決勝で左サイドを突破し、FW李忠成の決勝ゴールをアシストを記録した日本代表のDF長友佑都。2010年夏に、FC東京からチェゼーナにレンタル移籍していたが、カルチョ・メルカートの閉じる1月31日の最後の最後でイタリアの名門のインテルへの移籍が決定した。

海外では、日本とは比べ物にならないくらい移籍の噂が飛び交うので、どこまでが本当なのかは分からないが、「イタリやスペインのいくつかのクラブがDF長友に興味を示している。」と報道されていたが、イタリアに渡ってまだ半年ということで、今冬はチェゼーナ残留の可能性が高いと思われていたが、急転直下でインテルへの移籍が決まった。

インテルというと、昨年末のクラブW杯を制した文字通りの「世界№1クラブ」である。セリエAでは5連覇中で、ワールドクラスのタレントが集まるメガクラブである。日本人が所属するクラブでは、MF香川のドルトムントや、DF内田のシャルケも、十分にビッグクラブといえる規模であるが、インテルはさらにその上を行くメガクラブである。

インテルと同等かそれ以上のクラブというと、バルセロナ、レアル・マドリー、ACミラン、ユベントス、バイエルン、チェルシー、マンチェスター・ユナイテッドら数えるほどである。日本人としては過去を振り返ってみても、最高峰まで登りつめたといえる。

■　長友獲得の理由

DF長友の魅力は、両サイドをこなす柔軟性と、尽きないスタミナだろう。チェゼーナは欧州カップには出場していないので、チャンピオンズ・リーグの出場資格もある。インテルは決勝トーナメントの1回戦でドイツのバイエルン・ミュンヘンと対戦するが、その点もインテルとしては、獲得を望んだ要因の1つだろう。

「世界№1のサイドバックと言われるブラジル代表のDFマイコンと戦いたい。」とセリエAに渡ったDF長友だったが、そのDFマイコンとチームメイトになってしまったため、試合で対戦することは出来なくなった。半年でここまで評価を上げて、メガクラブに移籍できるとは思ってもいなかったことだろう。

そのDFマイコンも人気銘柄であり、過去、何度も移籍話が上がっている。優秀なサイドバックというのは、欧州でも移籍市場にほとんど流れておらず、インテルが早期の移籍で獲得を望んだのも十分に理解できる。

■　課題は攻撃力

メガクラブの場合、相手と戦う前に、味方と争ってポジションを確保する必要がある。もともと、インテルというクラブは「Internazionale Milano」というクラブ名で分かるように、国籍を問わず世界中から優秀な選手を集めることで欧州の中で存在感を示してきたクラブである。メンバーは世界的な名手が揃っており、この中でDF長友がポジションをつかめるのかが注目されるが、レギュラーをつかめる可能性はそれほど低くはないだろう。

右サイドバックにはDFマイコンがいるのでどうしようもないが、左サイドバックに関しては、ワールドクラスといえる選手はおらず、ルーマニア代表のDFクリスティアン・キヴがサイドバックを努めることが多いが、センターバックが本職でサイドのアップダウンを繰り返すタイプではないので、競争相手として厳しい相手ではないだろう。

冬の移籍なので「即戦力」としての期待がかかるが、守備に関しては問題はないだろう。問われるのは、攻撃力である。インテルのようなメガクラブになると、試合の主導権を握ることが多くなって、相手に引かれることも多くなる。そのときに、どうやってゴールをこじ開けるか？DF長友も攻撃に参加してクロスを上げる機会が多くなる。そのときに、可能性のあるボールを蹴れるかどうかで評価が変わってくる。合わせて、ビルドアップ能力の向上も期待される。

ちょうど、インテルの監督が元鹿島アントラーズのレオナルド氏というのも何かの因縁だろうか。レオナルド氏は1994年のアメリカW杯のブラジル代表で、そのときは本職の攻撃的MFではなくて、左サイドバックでプレーしていた。タイプは全く異なるが、同じポジションを経験して、日本の事も良く知っている人が監督というのも心強い。メガクラブとなると、1つのミスでも大げさに扱われるので、プレーヤーにとってはタフな環境であるが、それらを乗り越えて、日本人としては未知のステージで輝いてほしいところである。

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