ホメロスらの詩的作品が「ある特殊な状況のもとでのある特殊なできごと」であるのと全く同じようにユーザーインターフェイ…
前回「おしゃべり化する社会のなかで、UIのデザインは人間が離れた場所から目を向けるグラフィカルな視覚重視のものから、人が内部に参加する形でそれを体験する建築的なものへと移行する」を書いたのが、7月6日の土曜日なので、すでに10日以上が過ぎました。ブログを書かない日々がどんどん過ぎ去っていくのを感じて、おやおやと思っています。
あいかわらず「声の文化」という僕たちにとっては非常にオルタナティブな環境に生きた人びとの思考に驚きを感じつつ、人ともの、あるいは、人と情報のあいだのインタラクションの可能性としては、印刷以降の視覚偏重思考を超えたものを「声の文化」的なところから考えることができそうだなと感じつつも、なかなかそれをこまめにブログを書いていくことができなくなっていて、ちょっと残念。
その分、Facebookページのほうに小分けにして、このあたりの考えを書き出してもいるので、気になる方はそちらも見ていただいて、どんどんコメントください。
DESIGN IT! w/LOVE Facebookページ
さて、そんな風にブログを書かずにいるあいだにも読書のほうは進んでいて、ウォルター・J・オングの『声の文化と文字の文化』を読み終え、メアリー・カラザースの『記憶術と書物―中世ヨーロッパの情報文化』を読み始めています。
これがまた、おもしろい。
記憶術という点では「記憶術/フランセス・A・イエイツ」であったり、中世ヨーロッパの思想という点では「中世の覚醒/リチャード・E・ルー…