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教育/コミュニケーション/経済をもっと長いスパンでみた「構造」と捉えること

社会的イノベーションってなんだろうか? 仕事では「イノベーション」という言葉を使うし、確かに社会的な意味でのイノベーションの実現を本気で目指します(技術的なイノベーションや、ビジネス的イノベーションは仕事上でもあまり興味がありません)。 けれど、一方では社会的な意味でのイノベーションにも懐疑的な考えも持っています。 果たして、人はどこまで自分たちの生物としての出自に抗って、自らが長年つくりあげてきた「生き方」を壊してしまうイノベーションが可能で、それを実現しようとするのか?と。 また、イノベーションで実現した状況が果たして、さらにその先の未来にとってもよい方向への変化といえるのか? その根拠はなんだろうか?と。 僕らは自分が向かっている先をちゃんと理解しているのだろうか?と。 そんなことを考えるとき、僕がいつも思うのは、考えるスパンを可能な限り大きくとろうということです。 このブログでは、そういう視点で、人類学、民俗学、メディア論などの人間に対して広いスパンで目を向けようとする学問を参照しながら、デザイン思考や人間中心デザイン、イノベーションというものを考えるようにしてきました。 そのスタンスはいまも引き続き変わらず持ち続けているどころか、そのあたりの知識を深めていけばいくほど、短期的な視点でのみ変革を唱えることへの危機感を感じてしまうのです。 今日はひさしぶりに、そのあたりについて最近考えていることをツラツラと綴ってみようと思います。

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笑い vs. イノベーション

「笑う」という態度を保てるのは強い。最近になって、そんなことを強く感じるようになりました。 お笑い番組などをみたり馬鹿話にげらげら笑うというのではなく、目の前で起きていることを肯定的に受け入れて笑えるような笑い。目の前で起こる事柄を否定する怒りや不満の表情に対して、多少の問題があってもそれを受け入れて肯定できる笑い。そういう笑いができる精神性や社会性の強さについて考えるようになっています。 そんなことをあらためて考えていたので、実際、ある機会に「笑顔」のもつ魅力や強さについてお話させていただいたりもしました。 そういう考えが頭にあったからでしょうか。昨日までニューカレドニアに1週間ほど行っていたのですが、そこでも目に焼き付いたのはメラネシアの人びとの笑顔でした。 フランス領であるニューカレドニアでは、フランス人を中心にヨーロッパの人びとも数多くいて、リゾート地ゆえの笑顔が見られたのですが、それ以上に生活臭あふれるメラネシアの人びとの笑顔のたくましさは魅力的に思えました。 旅行中、離島であるイル・デ・パンに向かうために国内線を利用する機会があったのですが、ゆるーい土地柄を反映してか、8時半のフライトが4時間ほど出発が遅れました。そのときも待合室で不満そうな顔でぐったりとする日本人観光客に比べ、遅れをものともせずに、顔見知りの人たちと楽しそうにおしゃべりをするメラネシアの人びとの笑顔は対照的でした(もちろん、地元民であるメラネシアの人びとが遅れて待たされることに慣れて…

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対称性人類学/中沢新一

この本で、著者である中沢新一さんは「科学の思考と神話の思考とのあいだには、どうやら根本的な違いなどは存在しない」と言っています。 科学の思考も、神話の思考も、その思考の道具に使うのは「二項操作」「二項論理」であることが、まず最初に示されます。ただ、おなじ二項操作/論理という道具を用いて、一方の科学の思考が二項の「違い」に着目するのに対して、後者の神話の思考は二項の「同じ」に着目する。中沢さんは、前者を「非対称性の論理」と呼び、後者を「対称性の論理」と呼んでいます。 それなしにはバランスのとれた健全な発達をとげることのできない1つ前のエントリー「アビ・ヴァールブルク 記憶の迷宮/田中純」では、言語や数字を中心とした近代の論理が抑圧する多様性・多義性を、イメージを媒介に拾い上げようとしたアビ・ヴァールブルクのイコノロジー研究を紹介しました。そのヴァールブルクの研究は、彼が遺したワールブルク研究所を経て、スタフォードらのイメージング・サイエンスにつながっていきます。差異に着目する思考としての科学に対して、イメージを媒介に魔術的な力を取り込もうとするこれらの取り組みは、中沢さんのいう神話的思考の「非対称性の論理」と非常に関連性が強い。また、それはカリグラファーであり、仏教にマンダラというイメージを持ち込んだ空海にも通じるように思います。 中沢さんは、非対称性の論理も、対称性の論理もともに人間の心が生み出す力であると言います。そのうえで非対象性の思考によってできたものばかりがあふれる現在の…

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行動の痕跡を観察しインタラクションをリデザインする

最近、僕はデザインという作業を「人の行動を観察によって捉え、その行動をよりよいものに変えるために行う一連の実践的行為」であると考えるようになりました。 IDEOのトム・ケリーは『発想する会社! ― 世界最高のデザイン・ファームIDEOに学ぶイノベーションの技法』や『イノベーションの達人-発想する会社をつくる10の人材』などの著書の中で、デザインを「動詞で考える」ことの必要性を繰り返し述べています。 また、IDEO出身者でもあるプロダクトデザイナーの深澤直人さんも『デザインの生態学―新しいデザインの教科書』の対談のなかでの佐々木正人さんに「デザインを考えるさまざまなパラメータがいろいろなレヴェルにあって、それぞれがすべて徹底的に「動き」に関わっていますね」と問われ、「動きのなかにしかデザインはないからです」と答えています。

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Contextual Design:経験のデザインへの人類学的アプローチ

人はそれぞれ自分の生活の文脈の中で生きています。 同じモノに触れる経験でも文脈が異なれば全く違うものとして経験されます。 そのため人類学者は異文化の人々を理解するために、フィールドワークと呼ばれる方法で、その文化における生の生活の場に入り込み、根気強い観察を行うことで生活の場の文脈とともにそこで暮らす人々の暮らしや考え方を理解するのです。 この文脈に着目した人々の暮らしや考え方に関する理解の方法は、ユーザー経験の向上にフォーカスしたエクスペリエンス・デザインでも非常に有効だと思います。その意味で注目しているのが、コンテキスチュアル・デザイン(Contextual Design)と呼ばれる手法で、この手法はまさにエクスペリエンス・デザインへの人類学的アプローチだと呼べるでしょう。

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マーケティングやユーザビリティに対する人類学的アプローチ

「ひとを理解する」ということへの興味、欲求がとどまりません。 脳科学や認知科学に対する興味もそうですし、マーケティングやユーザビリティというものを仕事のひとつに組み入れているところもそう。最近のペルソナやデザイン・プロセスに関する興味も結局は「ひとを理解する」ということの延長にあるものです。 最近そのことを特に感じ、結局は「ひととは何なのか?」「どのように理解したらよいか?」ということが僕の興味の根幹にあるのかなと感じています。

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