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無文字社会に生きる人びとに目を向けると、文字通り、リテラシー=読み書き能力が人間の思考や社会生活を変えるのだという…

今日、昼食を食べながら、ふと思いました。 話し言葉社会に生きるロシア人スパイは、果たしてクックパッドを使うことができるのだろうか?と。 昨夜「話しことば社会への回帰だろうか?」という記事で話し言葉社会に生きるロジア人スパイは頭の中で考えることと身体を通じて外部化する行動が分離していないがゆえに、裁判で「現実に行なったスパイ行為のためというよりは、頭のなかでたんに意図したという廉で自分の罪状を全面的に認めた」という話を紹介しました。 昼食を食べながら気付いたのは、ロシア人スパイが思考と行動が分離していないのならクックパッドは使えないはずだということです。だって、食事をすることを考えることは彼らにとって実際に食事をするのと変わりません。であれば、きっと情報を検索しているだけでお腹いっぱいになってしまうはずです。 逆にいえば、僕らのように情報検索や収集活動が可能なのは、印刷文化以降の社会に生きる僕たちがすでに思考と行動が完全に分離しており、行動することを別として想像することが可能だからだということです。

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