ソーシャル時代のワークスタイルを支える「討議」のスキル
ソーシャル時代、つながった世界でのワークスタイルとして、マス・コラボレーションやコ・ワーキングのような新しいワークスタイルが注目されるようになってきています。
従来のように1つの企業に所属して、組織の決めた仕事を同じ組織の同僚とともに従事したり、はたまた複数の組織が契約のもとにジョイントして事業を展開するやり方とは異なり、新しいワークスタイルはそれぞれは小さな力ながら、個々人がP2Pのピアとなって自らが「できること」を他人と共有しながら1つの大きな仕事を成し遂げるスタイルが、「「所有」から「利用」へ」などで紹介したプロダクト=サービスのシェアのビジネスモデルの普及とともに増えてくることが予想できます。
つまり、商品やサービスがシェアできる仕組みがあるのなら、仕事やそれに従事する人材、その人材のスキルの一部も、必要なときにいつでもシェアできるような仕組みが可能になるのではないかということです。
もちろん、こうした動きはすでにウィキペディアやIT分野のオープンソースコミュニティでは現実になっていますので、そうした領域に携わる人にとっては何をいまさらということなのかもしれません。それはZipcarやSolarCityなどに代表されるようなリアルな財のシェアモデルへの注目が、すでに市場で当たり前のように認知され利用されているクラウドサービスの側から見たらいまさら感を感じるのとおなじでしょう。
ただし、クルマやソーラーパネルのようなリアルな財の共有や、IT分野に従事しない人びとがリアルなもの…