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美しい生活を探しに

ここ数日、美について考えている。 何が美なのかではなく、美は人間にとって、どんな価値なのだろうか、と。 美に関することが苦手な人は少なくない。自分には美的センスがないと頑なに信じている人がいる。 どうして、そんなに美を忌避するのだろうか?と思う。 美を感じるセンスは個性だから、教育などを通じて学ぶことはむずかしいともいう。 だが、それは答えになっていない。 美を感じるセンスは僕も個性だと思うが、では、ほかの知力や価値観や行動力はどうなのだと思うからだ。それらも個性以外のなにものでもないが、それらが美に対するような頑なな忌避の態度が示されたり、教育に対する絶望的な見解が示されたのをみたことがないからだ。 明らかに、美に対しては、他のものとは異なる何かが働いている。 そうした否定的な側の態度も含めて、美とは人間にとって、どんなものなのだろうか、と考えているのだ。 さて、当然ながら、こんな問題に最終回答はない。 答えがないと不安になる方には酷だが、そういうものだ。 だが、最終回答はないにしても、答えらしき仮説を紡ぎ出すことはできる。 そのいくつかをここで書いてみたい。

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疑う理由

「信じる力」の続編として。 なぜ、疑うのか。 その理由は実ははっきりしている。 簡単な話だ。 それは他人やモノに頼ろうとするからだ。自分で責任をとるつもりがないからだ。

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信じる力

疑うよりも信じること。信じることによってしか人は何事も為すことはできない。 能力のなさとは何より信じる力のなさではないだろうか。疑ってばかりでは何もはじまらない。はじめないからこそ、余計に不安になり、信じられなくなる。そのことは「不安はなぜ起こるのか」でも書いたとおりだ。

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