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反−知の形式としてのバロック的想像力を再獲得する

数ヶ月前から気になっていたことの1つは、自分でブログを書く際、どうも昔に比べて何を結論として言いたいのかを意識して書くことが苦手になってるという感じがしていることです。 何も言いたいことがなければそもそも書くこともないわけで、そこはとうぜん書きたいことがあるから書いているのですけど、でも、いまの僕にとって、その「書きたいこと」というのは間違いなく「結論」じゃないというところがちょっと問題なような気がしていたんです。 僕にとってはむしろ、ダラダラと書き連ねているその過程で書いているそれぞれが「言いたいこと」であって、何か1つの結論をいうためにそれらを書き連ねているわけではないんです。 だから、どうしてもいわゆる起承転結のような文章の構成で書かなくてはいけない動機がないし、そんな風に構造化してしまうことで「すべてが結論のために」みたいになってしまって途中の文章が豊かな意味を失うのは嫌だったりします。 そんなわけなので「結局のところ、何を言いたいの?」とか「何について書いているの?」とか言われてしまうと困ってしまうような書き方でそもそも書こうとしていたりするのですが、そうすると、それは何か結論や答えに至るようなものを期待する読者にとっては非常に読みづらい文章が生成されるという結果になるから、決して読者にやさしい文章にはなりにくいなーということが気にはなっていたのです。 というわけでモヤモヤしていたのですが、ひさしぶりに読んだ高山宏さんの本に、こんなことが書かれていてかな…

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新しいことばのデザインパターンの追求

すこし時間があきましたが、前回書いた「版(version)の危機」の話の続きをしましょう。 前回は、電子書籍とさらにその先の時代を考えると、「大量生産」や「版」という概念が危機を迎えるのではないかという話をしました。活字印刷という、あらゆる機械生産に基礎をおく大量生産の原型が、電子書籍という形態によって危機を迎えるとともに、様々な物理的形態を持ったプロダクトがソフトウェア化するなかで、プロダクト自体の生産が機械生産による大量生産とは異なるものになってきています。 マクルーハンは『メディア論―人間の拡張の諸相』のなかで、"同じ物"という僕らが当たり前と思って過ごしている概念に、こんなエピソードを紹介しています。 マーガレット・ミードが報告しているところによると、同じ書物を太平洋のある島に持っていったら、大変な興奮を生じたという。現地人たちは本を見てはいたのだが、それぞれ一冊しか見ていなくて、その一冊一冊がみな違うものだと考えていたのである。 マーシャル・マクルーハン『メディア論―人間の拡張の諸相』 「大量生産」という概念を当たり前に思っている僕らは、ある本が世の中に複数存在するのを当たり前のことだと思っていますが、活字文化を取り入れていない人びとにとっては、それは興奮の対象です。 ただ、いまの電子書籍化やプロダクトのソフトウェア化に向かう傾向は、僕らを再び「現地人たち」に似た概念をもった社会へと移行させているように思います。つまり、「同じ物」が存在することが当たり前でない社会…

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近代文化史入門 超英文学講義/高山宏

昨日の「バガボンド(放浪者)の経験知」というエントリーでも紹介しましたが、高山宏さんの『近代文化史入門 超英文学講義』という本は、すでに「デザイン関係者必読の本」として紹介させてもらった『表象の芸術工学』同様、ぜひ読んでおきたい一冊です。 『表象の芸術工学』が神戸芸術大学でデザインを学ぶ学生、院生に対する講義の収録だったのに対して、この本では、高山さんが本来専門としている、18世紀英文学が中心テーマとなっています。しかし、高山さん自身が「プロローグ」で以下のように書くように、その範囲は「英文学」などという領域をはるかに超えています。 これから、急ぎ足ではあるが、ぼくが30年かけて考えてきた「英文学」について記す。しかし、そのカヴァーする範囲は、いわゆる文学の領域を大きく「超」えていくだろう。つまりは、近代思想の大きな潮流をとらえる試みになるだろう。(中略)メインはぼくなりに頭に入れてきた「見る」近代の歴史、その中での文学の位置づけである。 高山宏『近代文化史入門 超英文学講義』 なにしろ「プロローグ」ではいきなりニュートンの『光学』を登場させて「彼を抜きにして18世紀以降の英文学は存在しないといえるのだ」と来る。しかし、読んでいくとわかるが、ニュートンを抜きにして存在しないのは「18世紀以降の英文学」だけでなく、「見る」近代の歴史、つまりは現在につながる文化そのものが存在しないし、理解できないことがわかってきます。 ずっと前に、カンブリア紀の生物の大進化の謎を「眼の進化」とい…

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表象の芸術工学/高山宏

最初にこれだけは言っておかないといけません。 この本を読まないデザイン関係者なんてありえない、と。 「デザイン」というのは、もともとはTo do with signs、「サイン」を相手にどう対処するかという意味の哲学と手法のことなんだね。 高山宏『表象の芸術工学』 まさに、高山宏さんはこの本のなかで膨大なサイン(表象)を相手にしています。そして、これまで人類が様々な時代において、サイン(表象)を相手にどう対処してきたかを紹介してくれています。 この講義が大学で行われていたなんて、なんともうらやましい。 デザインとは「サイン」を相手にどう対処するかという意味の哲学と手法しかも、いまの「デザイン」なんて領域をははるかに飛び越えて、本来「デザイン」がどんな文脈でどのように用いられていたかを丁寧に紐解いてくれます。 例えば、エドガー・アラン・ポーの例としてはこんな風に。 ポーはこれを『詩作の哲学(Philosophy of Composition)』(1846)や『詩作の原理』といったエッセイにまとめ、詩は神から霊感を受けたある特殊な天才による特権的な仕事ではなく、音韻の持つ機能的な構造をしっかりと分析した技術者であれば誰でも作れるとまでいう。文学もデザイナーの仕事だ、と。 高山宏『表象の芸術工学』 高山氏が紐解くのは、江戸の黄表紙、ピクチャレスク、マニエリスム、英国式庭園、観相学、グロテスク、驚異の部屋など、それってデザインと関係あるの?って思える様々なもの。僕ら…

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