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自分にも他人にも容赦をせずに自分の考えを言葉にすることを心がけないと

遠慮とか、他人に気を遣うこととか、人目を気にすることとか。 いりませんね。必要ない。いやいや、それどころか、自分が思考し行動する上では邪魔でしかありません。 本当は上手に気をつかえたり、他人への配慮ができるチカラがあれば、それらも悪くないもののはずなんですけど、いまを生きてる世代で、そんなことが上手にできる人なんていません。 何をどう配慮すれば相手も自分も上手くいくかなんてインタラクティブな文化的解答を僕らの世代はとっくに失ってしまっているし、その喪失にさえ気づいていない有様です。気を遣って相手も自分もいいようになるよう希望しても結果は真反対。このシュリンクする経済状況を見るだけでも明らかです。 そんな縮小という結果に向かわせるだけの人の和なんてものはもはや美徳でもなんでもありません。単なる相互甘やかしの悪循環を生むだけです。

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「ちがう」という時代に「同じ」をさぐる!

デザインとは「生活文化をつくる仕事」だといったのはドイツで活躍するデザイナーの阿部雅世さんです。原研哉さんの対談『なぜデザインなのか。』のなかでの発言でした。最近、読んだ『かくれた次元』では「人間は文化というメディアを通してしか意味ある行為も相互作用もできない」というエドワード・ホールの言葉もありました。 文化というのはいったい何だろう? そんなことを思いながら、もっと文化というものに関して様々な人の見方を知っておこうという活動の一環として、いまは網野善彦さんの『無縁・公界・楽 日本中世の自由と平和』を読んでいます。 いまでは穢れや貧窮など負のイメージがつきまとう「無縁」や「公界」という言葉の背景に、かつては人間の本質的な自由につながる「無縁の原理」が存在したことを解明したことから、中世史の流れを切り拓いた画期的な論考といわれる一冊です。「芸能の多くは「辻」と「道」と「門」とで発達してきたという説がある」と『フラジャイル 弱さからの出発』で松岡正剛さんが語ったように、世間から縁の切れた無縁の場では、様々な芸能民や職人たちが行き交い暮らしており、納税や通行料の支払など様々な義務から解放された自由があったといいます。

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