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予測ができなきゃ行動もできないし将来は真っ暗?

人間は「予測」に従って動きます。いや、実際には予測が働かないと動けないといっていいはずです。その意味では、予測は人間にとって行動するためのリソースであると言うことができると思います。 では、その際、人間は予測しようと意識して予測しているかというと、そうではないとも思います。 J・J・ギブソンの生態心理学においては、生物を取り囲む環境を構成する表面の性質やレイアウトの組み合わせに応じて、環境そのものがその生物の行動を促進/抑制するリソース(=アフォーダンス)と考えられていますが、予測はこの行動を促進するリソースとしての環境認識と同時に立ち上がるものと考えてよいと思います。 ようするに、人が予測しようと思って予測しているのではなく、むしろ、ある環境が眼前に立ち上がってくる際、人がそれに対してどう対処するか(強いてはどう対処すればその環境を生き抜くことができるか)と思うところに予測は立ち上がってくるのだと捉えたほうがよいはずです。 予測は行動しなければと思う人間の思いのなかに立ち上がってくる。そこで「予測」を手に入れるからこそ人は行動することができる。「予測」が人間にとって行動するためのリソースであるというのはそういうことです。

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パターン認識と予測

分類と階層構造化、あるいは関係性の把握。もうちょっと広げると状況の把握。そうした把握が自分のなかでしっくりきた際に「わかった!」となる。これ、言うまでもなく当たり前のこと。 ようするに、そうした自分でしっくりくる状況、パターンを把握すること。その自分でしっくりくるパターンを見える形にする視座がいわゆるフレーム。 当たり前だけど、パターンがなければ人間は考えることはおろか、普通に行動することもできません。床と壁のパターンの違いが認識できるから部屋の中を歩けるのだし、ドアの向こうをなんとなくであれ、予測できるからこそ、そのドアを開けるかどうかの判断も可能です。 パターン認識があっての私たち。そのために視座であるフレームを固定化する必要があるのもYes。問題ありません。

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