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形の冒険 生命の形態と意識の進化を探る/ランスロット・L・ホワイト

形を思考すること。形を思考の対象にして、その形成がどのようになされるかに思考を集中させること。 この本の著者ランスロット・L・ホワイトが指摘しているのは、そのことです。 この場合の「形」とは、何も目に見える形ばかりを指しているのではありません。 目に見えにくいものも実は形を持っています。僕らはそれをつい日常見逃してしまいがちです。 でも、最近はソーシャルメディアの普及によって、「つながり」や「関係性」のような概念も普通の人が普通に捉えられるようになってきています。この概念というのも形です。 僕は「透明な形をデザインする」という表現をよく使いますが、人の動きを促すような作法やルールのような形もあります。 言葉は形ですし、思考や概念もまた形です。感情も、知識も、それぞれの形を持っています。 一方で、そうした形に対する思考がいま欠けていると感じます。 特に形を生み出すプロセスに対する思考は著しく欠けています。形を静止し固定したものとしてのみ扱い、思考や概念のような形がどのように生じてくるのか、感情や言葉という形がなぜ生まれるのかということを問わず、人の思考や感情を固定してあるもののように扱ってしまいがちです。 著者が指摘しているのもその点で、著者は結果としての「形態形成プロセス」に着目することが必要だと解きます。 基礎デザイン学を打ち立てた、向井周太郎さんは『デザインの原像―かたちの詩学2』のなかで、「形」ということばの「ち」を「いのち」や「いかづち(雷)」「をろ…

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形をめぐる冒険のはじまり

さっきも書きましたが(cf.「古を知ることから新しさが生まれる」)、ランスロット・L・ホワイト『形の冒険―生命の形態と意識の進化を探る』を昨日から読み始めました。 実はこの本、あるところで僕自身の「冬休みの課題図書」として7冊ほど挙げていたもののうちの1冊ですが、いろいろと寄り道しているうちに、すっかり存在を忘れていました。 それを思い出したきっかけが、twitter上での@miiiyamさんとの「飾り」に関するやりとり。そこにタイミングよく@MURAIIIさんの、40年前の設計図面から「手描きの線の濃淡使いがうまくて、設計意図がすごく伝わってくる」という話がタイミングよく重なってきて、さらに@yusuke_arclampさんの「手紙でもメールでも情報に形を与える意味では同じ。ただし、手紙では身体性の痕跡が情報そのものに残り、メールではデータという論理モデルに抽象化される」なんてつぶやきが目に飛び込んでくると、これは「形の会」なるものを開いて、徹底的に話をしてみるとおもしろそうだなということに。 この一連の流れは、ご面倒でも僕のTLを辿っていただくこととして、とりあえず3/4(木)に先の3人の方とまず第1回の会合をもつことに決定。 そんな流れの中、あらためて形というものを考える材料を取り込んでおこうと思って、手に取ったのが、ランスロット・L・ホワイト『形の冒険―生命の形態と意識の進化を探る』です。最初に何を読もうかなと思ったとき、頭に浮かんだのは杉浦康平さんらによる『形を遊ぶ』でし…

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漢字百話/白川静

「形のないものは本当は語ではありえない」 このことばを目にしたとき、僕は自分がどうして白川静さんの本にこんなに惹かれるのか、わかったような気がしました。人間にとっての形と意味あるいは価値。そして、その形を操る人間の日々の行為。僕はそのことにすごく関心がある。それは僕がデザインなんてものにずっとこだわっている理由とも関係しているのだろうと思います。 このことはまたあとで書くとして、まず、この本の内容に触れておくことにします。

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